Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
エンジニアに許された特別な時間の終わり
Search
watany
March 13, 2025
Programming
102
180k
エンジニアに許された特別な時間の終わり
社内勉強会向け
watany
March 13, 2025
Tweet
Share
More Decks by watany
See All by watany
AIエージェントが書くのなら直接CloudFormationを書かせればいいじゃないですか何故AWS CDKを使う必要があるのさ
watany
20
7.7k
Coding Agentに値札を付けろ
watany
3
840
Vibe Codingをせずに Clineを使っている
watany
19
7.5k
ミリしらMCP勉強会
watany
4
970
RemovalPoliciesのことを知ろう!
watany
2
140
AI Agent時代なのでAWSのLLMs.txtが欲しい!
watany
4
1.2k
宇宙最速のランチRecap LT会(AWS re:Invent 2024)
watany
2
760
苦いビールを避ける冴えたやり方
watany
2
420
こんなにあるの? 最近のIPAトレンドを ざっくりまとめてみた
watany
4
1k
Other Decks in Programming
See All in Programming
テスト駆動Kaggle
isax1015
1
830
バイブコーディング超えてバイブデプロイ〜CloudflareMCPで実現する、未来のアプリケーションデリバリー〜
azukiazusa1
2
640
新メンバーも今日から大活躍!SREが支えるスケールし続ける組織のオンボーディング
honmarkhunt
5
8.9k
「テストは愚直&&網羅的に書くほどよい」という誤解 / Test Smarter, Not Harder
munetoshi
1
210
CIを整備してメンテナンスを生成AIに任せる
hazumirr
0
100
Android 16KBページサイズ対応をはじめからていねいに
mine2424
0
520
「次に何を学べばいいか分からない」あなたへ──若手エンジニアのための学習地図
panda_program
3
580
リバースエンジニアリング新時代へ! GhidraとClaude DesktopをMCPで繋ぐ/findy202507
tkmru
4
1.1k
AI コーディングエージェントの時代へ:JetBrains が描く開発の未来
masaruhr
1
210
LT 2025-06-30: プロダクトエンジニアの役割
yamamotok
0
890
コーディングエージェント概観(2025/07)
itsuki_t88
0
100
チームのテスト力を総合的に鍛えて品質、スピード、レジリエンスを共立させる/Testing approach that improves quality, speed, and resilience
goyoki
5
1.2k
Featured
See All Featured
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
43
7.6k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
30
5.9k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
524
40k
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
267
13k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
179
9.8k
Practical Orchestrator
shlominoach
189
11k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
367
26k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
332
24k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
37
3.3k
Adopting Sorbet at Scale
ufuk
77
9.5k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
462
33k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
181
54k
Transcript
エンジニアに許された 特別な時間の終わり
元ネタ 表紙 内容
Cline?
None
Cline? • VS Code Extension コーディングエージェント(OSS) ◦ ”必要になれば人間に聞く” Human-in-the-Loop ◦
”人間に聞かない機能” Auto Approve • 多彩なツールの実行 ◦ ファイルの作成・編集、コマンド実行 ◦ ヘッドレスブラウザを用いたデバッグ ◦ MCP経由でのPlugin機能
Cline? • VS Code Extension コーディングエージェント ◦ ”必要になれば人間に聞く” Human-in-the-Loop ◦
”人間に聞かない機能” Auto Approve • 多彩なツールの実行 ◦ ファイルの作成・編集、コマンド実行 ◦ ヘッドレスブラウザを用いたデバッグ ◦ MCP経由でのPlugin機能 Model Context Protocol: AIアシスタントと、データソースやツールを接続するためのプロ トコル。Anthropic社が開発。
Cline? • VS Code Extension コーディングエージェント ◦ ”必要になれば人間に聞く” Human-in-the-Loop ◦
”人間に聞かない機能” Auto Approve • 多彩なツールの実行 ◦ ファイルの作成・編集、コマンド実行 ◦ ヘッドレスブラウザを用いたデバッグ ◦ MCP経由でのPlugin機能
LLM Chat 〇〇〇の機能を実装して 設計書を見せてください <添付ファイル> ありがとうございます。<コード> テストの結果動きません。エラーは~ 失礼しました<修正済コード> ありがとう、動くコードです
Cline 〇〇〇の機能を実装して 設計書を読んでもいいですか? いいよ これがコードです。書き出していいですか? いいよ <コマンド>このコマンドでテストしていい? いいよ テストが通ったよ。完成!
LLM ChatとCline、何が違ったか • Clineはテキスト生成に留まらず ◦ 実装の依頼に対して「計画&振り返り」 ▪ 利用者がしたのは承認・決断のみ ◦ 実装に必要な「ツール実行」
▪ ファイルのRead/Write、コマンド実行… • Clineは人間に尋ねつつ、自律的にエンジニアとして 役割を果たした
Cline? • VS Code Extension コーディングエージェント ◦ ”必要になれば人間に聞く” Human-in-the-Loop ◦
”人間に聞かない機能” Auto Approve • 多彩なツールの実行 ◦ ファイルの作成・編集、コマンド実行 ◦ ヘッドレスブラウザを用いたデバッグ ◦ MCP経由でのPlugin機能
Auto Approve? • Clineへの”自動承認”モード ◦ file/dirの読み込み ◦ fileの書き込み ◦ コマンド実行
◦ etc…
Cline(再掲) 〇〇〇の機能を実装して 設計書を読んでもいいですか? いいよ いいよ いいよ これがコードです。書き出していいですか? <コマンド>このコマンドでテストしていい? テストが通ったよ。完成!
Cline - Auto Approve 〇〇〇の機能を実装して 設計書を読みます これがコードです。書き出します <コマンド>このコマンドでテストします テストが通ったよ。完成! いいよ
いいよ いいよ
Cline? Clineとは Copilot(副操縦士)でなく Pilot(操縦士)として振舞う AI Agent
Agent?
None
AIエージェント(2025/3)
AIエージェントは万能か
”万能調味料”の使い道 2025/3では、2つの領域が注目 Search Coding
Coding Agent?
VSCode Fork Windsurf Cursor
CLI Claude Code Aider
Async Open Hands Devin
VS Code Extension Cline
何に賭けるか? • どの製品に賭けてもいいし、賭けなくてもいい • Clineを触って「星取表を待つ時間はない」と私は判断した • 特定のツールに賭けるかは、実は本質ではない
何に賭けるか? • どの製品に賭けてもいいし、賭けなくてもいい • Clineを触って「星取表を待つ時間はない」と私は判断した • 特定のツールに賭けるかは、実は本質ではない
何に賭けるか?
何に賭けるか? • どの製品に賭けてもいいし、賭けなくてもいい • Clineを触って「星取表を待つ時間はない」と私は判断した • 特定のツールに賭けるかは、実は本質ではない
”賭け”の本質
ドライバー席を譲る?
自動運転のレベル
コーディングにおける”自動運転”のレベル 副操縦士(Copilot) レベル0 AI支援な し レベル1 AI支援 Chat レベル2 AI支援
補完+ Chat
コーディングにおける”自動運転”のレベル 副操縦士(Copilot) レベル0 AI支援な し レベル1 AI支援 Chat レベル2 AI支援
補完+ Chat レベル3 Agent 人間が支 援 レベル4 Agent 人間の支 援なし レベル5 実装の完 全自動生 成 操縦士(Pilot)
コーディングにおける”自動運転”のレベル 副操縦士(Copilot) レベル0 AI支援な し レベル1 AI支援 Chat レベル2 AI支援
補完+ Chat レベル3 Agent 人間が支 援 レベル4 Agent 人間の支 援なし レベル5 実装の完 全自動生 成 操縦士(Pilot) ドライバー席 助手席 後部座席
コーディングにおける”自動運転”のレベル 副操縦士(Copilot) レベル0 AI支援な し レベル1 AI支援 Chat レベル2 AI支援
補完+ Chat レベル3 Agent 人間が支 援 レベル4 Agent 人間の支 援なし レベル5 実装の完 全自動生 成 操縦士(Pilot) ドライバー席 助手席 後部座席 エンジニアがドライバー席を譲ることで 次の段階へ進むことができる
ドライバー席での人間による運転 ≒人間によるソフトウェアの実装 ≒エンジニアに許された特別な時間
ドライバー席での人間による運転 ≒人間によるソフトウェアの実装 ≒エンジニアに許された特別な時間
ドライバー席での人間による運転の終わり ≒人間によるソフトウェアの実装の終わり ≒エンジニアに許された特別な時間の終わり
エンジニアに許された 特別な時間の終わり
None
”私たちの知っているプログラミングの終わり”
”私たちの知っているプログラミングの終わり”
類例:AIマインスイーパ
理詰めだけできる部分を全部AIが、 人間には運試しと結果責任だけが残される
理詰めだけできる部分を全部AIが、 人間には運試しと結果責任だけが残される
現状確認 • ”私たちの知っているプログラミングの終わり” • AIエージェントにドライバー席を譲る未来 • エンジニアには運と責任が残される
現状確認 • ”私たちの知っているプログラミングの終わり” • AIエージェントにドライバー席を譲る未来 • エンジニアには運と責任が残される • エンジニアが終わったという話は一度もしていない
ドライバー席を譲った後、どこへ座るか?
エンジニアは何に賭けるべきか? • 助手席でリスクを取りながら副操縦士として生きる • 未来に不安が見えても後部座席へ下がらない • 技術力で運を引き寄せろ
Clineに賭けたくなったら 2025年度 研修実施予定(社内向け・社外要相談)