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第61回 コンピュータビジョン勉強会@関東/CVPR2024読み会 Localization ...

Fumiya Simada
August 03, 2024
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第61回 コンピュータビジョン勉強会@関東/CVPR2024読み会 Localization is all you evaluate data leakage in online mapping datasets and how to fix it

Fumiya Simada

August 03, 2024
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  1. 論文紹介:Localization Is All You Evaluate: Data Leakage in Online Mapping

    Datasets and How to Fix It 第61回 コンピュータビジョン勉強会@関東/CVPR2024読み会 @caprest 1
  2. 書誌情報 Adam Lilja, Junsheng Fu, Erik Stenborg, Lars Hammarstrand; Proceedings

    of the IEEE/CVF Conference on Computer Vision and Pattern Recognition (CVPR), 2024, pp. 22150-22159 • 著者の所属はチャルマース工科大学(スウェーデン) とzenseact(volvoの完全子会社) スライド中の図表は特に言及のない限り論文から引用しています。 URL :https://openaccess.thecvf.com/content/CVPR2024/html/Lilja_Localization_Is_All_You_Evaluate_Data_Leakage_in_Online_Mapping_CVPR_2024_paper.html * 2
  3. マッピングに対する二つのアプローチとは? • Online Map Retrieval ◦ 事前に構築されたマップをもとに、センサー入力から自分が地図上のどこにいるのかを判定するこ とで、周辺の情報を取得するアプローチ ◦ 地図が必要

    ▪ 地図に変更があったら更新が必要 ▪ 事前に地図を取得している地域でしか走れない • Online Map Estimation ◦ センサー入力から直接周辺の情報を推定する ▪ チャレンジングだが、事前の情報なしで走るためには必須 ▪ 「人間的」なアプローチ • We briefly barked up the tree of high precision lane line [maps], but decided it wasn't a good idea. -- Elon Musk 4
  4. Online Mappingの二つのアプローチ • Segmentation base ◦ 空間をグリッドに分割して、それぞれを分類する( empty, lane marking,

    road edge) • Vector base ◦ オブジェクト(laneline)のセットを予測する HDMapNetなど いずれの手法にしても nuScenesと Argoverse2のようなデータセットを評価に使っている 6
  5. Online mappingのデータセットとは • nuScenes/Argoverseが使われてい る • nuScenes ◦ 1000個のシーンからなる ◦

    ボストンとシンガポールの 5km^2 のエリ アで撮影している • Argoverse2 ◦ 1000このシーンからなる ◦ アメリカの6都市で撮影 ◦ 17km^2 のエリアで撮影している 7
  6. 先行研究で提案されていたスプリットは? 先行研究では、適切なtrain/val/testに分けたものを提案できていなかった • Roddick and Cipolla [2020]でこの問題は指摘されていた ◦ しかし新しいtrain/val/test を提案はしていない

    ◦ データ量を削減するアプローチを取ってしまっている • Qin et al. [2023]で提案されたスプリットは都市間のスプリット ◦ これだけではむずかしすぎる 13
  7. 本論文で新しく提唱されたスプリットとは? 本論文では地理的に分離された二つのスプリットを提案して公開している 1. Near Extropolation a. 地理的にある程度近接したマップを予測させるように設計されたスプリット b. zone クラス(住宅エリアか、工場エリアカなど)

    ,物体の出現頻度、天気、時間帯などの要素の分布 が一致するように分割した 2. Far Extrapolation a. 都市ごとに分割されたスプリットよりチャレンジング b. 元々の都市の分布に偏りがあったためクロスバリデーション用に複数に分割して公開している 14
  8. 感想:評価指標で何を評価しているのかに自覚的になるべき • 「グッドハートの法則」(Goodhart's Law) ◦ 「ある指標が目標として使われ始めると、それはもはや良い指標ではなくなる」 • LLMで毎週のようにSoTAが出ているが本当にGPT-3 -> GPT-4

    レベルのジャンプ を感じられているかというと ……? ◦ SoTAでもつかってみないとよくわからないことがある ▪ 手軽に試せるUIとかも大切 • 実際に使ってみないと分からない所も多い ▪ 実際のサンプルで可視化することも大切 ◦ 本論文では指摘されていないが mAPなどの数値指標の妥当性も随時検討すべき ▪ あなたの最適化している評価指標をスクラッチで実装できますか? 21
  9. ポエム:そもそも自動運転にMapping は必要か? • 様々なタスクを正確に評価するのは本当に大変 ◦ データセット構築一つとってもかなり大変だし、罠も多い • The parable of

    the parser ◦ https://drive.google.com/file/d/1VodGljuEhBKwZIXQwN-ApH6g2wBAVAdK/view ◦ “ Identify your real tasks” • End to End というので何とかしてくれるらしい • Vapnikの原理 ◦ 「ある問題を解くとき,その問題よりも難しい問題を途中段階で解いてはならない」 22
  10. まとめ • Online mapping Estimationにおけるデータセットの既存のsplitには大きな問題が ある ◦ 殆ど同じ場所がTrain/Validation / Testで含まれてしまっていることが分かった

    ◦ 実質的にLocalizationを解いていることになっていた • Training / Validation / Test で地理的に分離されたデータセットを構築した ◦ 既存手法の大幅なパフォーマンスの低下を確認した ◦ 異なる都市で学習したモデルは殆どワークしないことが確認された • 23