EC2のPublic beta 版がリリースされたのは 200 6年。EC2 が使われ始めてから、15 年が経過しています。
その間、AWSは開発者の声に応えるかたちで、Elastic Beanstalk や OpsWorksといった PaaS(Platform as a Service) 型サービス「サーバーレス」という新しい概念と Lambda のような FaaS(Function as a Service) 型サービス、コンテナの普及に伴った、ECS や EKS といった CaaS(Containers as a Service) 型サービス等、様々なサービスをリリースしており、広く使われるようになっています。
それでは、EC2 という IaaS 型のサービスはすっかり廃れてしまったのかというと、少なくとも私のまわりではそのような状態にはなっていません。コンテナやサーバーレスの考え方を元にしたシステムは増えていますが、EC2 も相変わらず利用されています。
「EC2 はつらい」という声をよく聞きます。詳しく話を聞いてみると、まるで「レンタルサーバ」のようにEC2 を利用するばかりで、AWSが提供してくれている機能、つまり、「開発者がアプリケーションの開発や改善に集中できる環境作りをサポートする機能」を使いこなせていないケースが多いように感じています。本セッションでは、2021 年時点で、EC2 を便利に(そしてなるべく簡単に)使いこなすための、モダンな構築・運用を考えてみます。