Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ボトルネックは レビューに移った〜開発フローの5工程をチーム標準化した話
Search
daichi
August 12, 2026
Programming
36
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
ボトルネックは レビューに移った〜開発フローの5工程をチーム標準化した話
daichi
August 12, 2026
More Decks by daichi
See All by daichi
元和菓子職人、エンジニアになって5年経ちました。
daikin555
0
94
Agent Skillsを 正しく活用する
daikin555
0
280
PostgreSQLのロジカルレプリケーションを利用してみる
daikin555
0
150
データベースエンジニアの仕事と魅力
daikin555
0
89
Other Decks in Programming
See All in Programming
freeeにおけるEvalsの実践例の紹介
freee
PRO
0
120
生成AI導入の「期待外れ」を乗り越える ー 開発フロー改革が目指す、真の組織変革
starfish719
0
4.7k
複数の Claude Code が"放置"されてしまう問題をCLI ダッシュボードを自作して解決した話
sumihiro3
1
700
SlackアプリとLambdaの 連携を構築した話
pawn_4_s
1
120
jsmini JavaScript Engine を作ってみた話
yosuke_furukawa
PRO
0
330
AWS CDK を「作」ってみた 〜フルスクラッチで見えた CDK の裏側〜 / aws-cdk-from-scratch
gotok365
3
2.8k
楽しそうなつよつよエンジニアと目が死んでる僕/A brilliant engineer having a blast, and dead-eyed me.
3l4l5
2
190
メールのエイリアス機能を履き違えない
isshinfunada
0
240
人間の目はかわらない、だからJPEGは30年もつ
yuzneri
12
19k
ルールを書いて終わらせないハーネスエンジニアリング
yug1224
5
1.9k
関東Kaggler会_NVIDIA_Nemotron_コンペ_振り返り
rick_ds
0
650
S3 を使うアプリケーションをローカル完結で動かすことに全力を注いでみた / Running S3 Apps Offline
contour_gara
0
520
Featured
See All Featured
A Tale of Four Properties
chriscoyier
163
24k
Music & Morning Musume
bryan
47
7.3k
SEO for Brand Visibility & Recognition
aleyda
0
4.7k
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
25
2k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
77
5.5k
Utilizing Notion as your number one productivity tool
mfonobong
4
550
Ruling the World: When Life Gets Gamed
codingconduct
0
300
Visual Storytelling: How to be a Superhuman Communicator
reverentgeek
2
620
Leo the Paperboy
mayatellez
8
2.1k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
29
4.4k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
45
9.2k
Navigating the moral maze — ethical principles for Al-driven product design
skipperchong
2
490
Transcript
1 / 20 ボトルネックは レビューに移った 開発フローの5工程をチーム標準化した話 2026年8月5日 ── ディップ株式会社 コアエンジニアリング部
伊藤 大地 Copyright dip.inc All Rights Reserved.
伊藤 大地 / コアエンジニアリング部 部の開発プロセスを支える開発支援基盤の主担当 社内OSS的な体制。他メンバーもPRで参加できる Skillは個人設定ではなく部の共通資産として配布 複数プロジェクトで同じものが動いている Copyright dip.inc
All Rights Reserved. 2 / 20
個人は速くなった。ボトルネックが動いた 「個人がコードを書く時間」から「他のメンバーがレビューする時間」へ Copyright dip.inc All Rights Reserved. 3 / 20
AさんとBさんが同じレールに乗っていないと詰む Aさんだけが速くなる構図は、チーム全体のスループットを引き上げない Copyright dip.inc All Rights Reserved. 4 / 20
5工程はどう生まれたか 2 どこまで共通化するか 3 効果をどう測るか 4 運用でつまずいた話 1 目次 Copyright
dip.inc All Rights Reserved. 5 / 20
01 5工程はどう生まれたか
全員が同じ順番で通る5つの工程 運用期間 2026/04/27 - 07/16。利用回数ではなく、工程のTop5です Copyright dip.inc All Rights Reserved.
7 / 20
この5つは、統合してできた もともと「コミット」「PR作成」「レビュー対応」は独立したSkillだった Phaseという単位の中に処理を畳んでいった 狙いは、人間が判断・操作するポイントを意図的に絞ること 3ヶ月で延べ37のSkill名が生まれ、いま残っているのは15です Copyright dip.inc All Rights Reserved.
8 / 20
02 どこまで共通化するか
判断基準が、個人の便利さからチームの価値へ 「自分だけが助かるSkill」を見つけることは、もちろんある それを部の共通Skillに入れるかは、 影響を受ける人数と、提供できる価値で判断する 便利だが採用しない、という判断を能動的に行う場面が増えました Copyright dip.inc All Rights Reserved.
10 / 20
マージだけは、パイプラインから外した AIが自律的に動く範囲と、人間が責任を持って判断する範囲。 その境界を、PR操作の上にはっきり置いておきたかった Copyright dip.inc All Rights Reserved. 11 /
20
03 効果をどう測るか
ランキングを取っても、5工程が並ぶだけ パイプラインにした時点で、ランキングは逸脱の検知にしか使えなくなる Copyright dip.inc All Rights Reserved. 13 / 20
04 運用でつまずいた話
陳腐化より先に「使われない」が来た 6/13、使われていなかった3つのSkillを一括削除した コミットメッセージは「未使用 skill 3 ディレクトリを削除」 「便利だが採用しない」を先に判断できず、後追いで消すことになった 作るより、消すほうが難しいです Copyright dip.inc
All Rights Reserved. 15 / 20
畳んだあと分けたら、今度は重複した 1つに畳んだあと、処理を4階層のエージェントに分け直しました 粒度の正解は一度では決まらず、畳むと分けるを往復しています Copyright dip.inc All Rights Reserved. 16 /
20
変化① ルールを覚えていなくてもよくなった 複数の作業を並列で進めようとしたとき、Claudeが運用ルール違反を止 めた そのルールがどこに明文化されているかを把握していなくても Skillが規約を抱えて守ってくれる レビューにも本番にも影響を出さずに、未然に防げました Copyright dip.inc All
Rights Reserved. 17 / 20
変化② レビュアーの認知負荷が下がった Skillを順番に通せば、部の最低限の品質で開発が回る状態になった Skillの使い方を全員に教えるのではなく、 沿って作業すれば自然と部の標準に揃う状態をつくる 複数プロジェクトに配っているので、ある現場の改善が別現場へ逆輸入されて きます Copyright dip.inc All
Rights Reserved. 18 / 20
まとめ 個人が速くなるほど、ボトルネックはレビューに移る だから投資先は個人の使いこなしではなく、全員が同じ順番で通る状態 共通化の判断軸は「影響を受ける人数 × 提供できる価値」 AIと人間の責任境界は、マージ操作の上に置いた Copyright dip.inc All
Rights Reserved. 19 / 20
ありがとうございました Copyright dip.inc All Rights Reserved.