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君たちはどう学ぶか?〜 生成AI時代のキャリア形成を考える 〜

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君たちはどう学ぶか?〜 生成AI時代のキャリア形成を考える 〜

2023年の愛知産業大学スマートデザイン学科3年生のキャリアデザイン授業の一コマで講義した資料です。

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Masanobu Takagi

October 14, 2023
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Transcript

  1. アジェンダ 1. ⽣成AIの爆誕 1. ⽣成AIとは︖ 2. ⼤規模⾔語モデルの進化 3. スケール則(⼤きいことはすごいこと) 2.

    ChatGPTの爆発的普及 1. ChatGPTができること 2. GPT-4の特性①常識的な知識を持つ 3. GPT-4の特性②⼼の理論を持つ 4. シンギュラリティを超えて 3. これからの価値観とキャリアの考え⽅ 1. これからのDXスキル標準 2. DXスキルに関わる組織と認定試験 3. これからの価値観 4. まとめ
  2. 1. ⽣成AIの爆誕 1-1. ⽣成AIとは︖ ⾔葉による指⽰(プロンプト)に従い、様々なコンテンツを⽣成 プロンプト︓ ⽣成AI講演⽤に20⽂字 程度のタイトルを3つ 考えてください。 1.

    AI時代のポテンシャル: ⼤胆につかむ未来 2. 誤解せず活⽤せよ: ChatGPTのビジネス最適化 3. 恐怖から進化へ: ⽣成AIの実⼒と可能性 プロンプト︓ スマホアプリの ログイン画⾯を 作成してください。 プロンプト︓ ⼭に囲まれた池の中の島に佇む モダンな家 ⼤規模⾔語モデル (例:ChatGPT) 画像⽣成 (例:Adobe Firefly)
  3. 1. ⽣成AIの爆誕 1-2. ⼤規模⾔語モデルの進化 • 2023年3⽉14⽇にGPT-4が爆誕 • Q&A形式で、⽂章作成や⽂章要約、質疑応答、翻訳、 プログラミングなどが可能 •

    GPT-3は⼩学⽣レベルだったが、GPT-4は⼤学⽣が 半⽇調べて作ったレポートを数秒で作成するくらいの知能
  4. 2. ChatGPTの爆発的普及 2-1. ChatGPTができること ※ このほかにも提案や翻訳、⽂章の校正、ブログ⽣成なども可能。 テキスト要約 記事を端的で読み やすい要約にまとめる。 例えば、プロンプトに要約したい

    ⽂をコピーし「上記を1⽂で説明 ください」と⼊⼒して要約。 情報抽出 分類やその他の⾃然 ⾔語処理を実⾏する。 例えば、複雑な⽂章と⼀緒に それに関する質問を⼊⼒する ことで、適切な情報を抽出する ことができる。 質疑応答 ⼤規模⾔語モデルが 知っている知識や⼊⼒した情報 の中から、いままでのQ&Aの ⽂脈や具体的な指⽰に従い 質問に答える。 テキスト分類 例を提⽰し、⼊⼒した テキストを分類する。 例をわかりやすく提⽰することで、 モデルが正確な形式でラベルを 返す。 プログラミング 要件⽂からプログラム コードを⽣成する。 プログラミング⾔語を指定する ことで様々なプログラミング ⾔語のコード⽣成が可能。 マルチモーダル テキストだけでなく、⾳声や画像 といったタイプのモードを⼊⼒や 出⼒として扱い、同時に解析や ⽣成を⾏う。
  5. 2. ChatGPTの爆発的普及 2-2. GPT-4の特性①常識的な知能を持つ ウィノグラード・スキーマ・チャレンジ チューリングテストをより具体的にするため、 AIによる常識的な知識の獲得を評価する スタンフォード⼤学のウィノグラード博⼠によって 開発された150個のQ&Aセット。以下⼀例。 10歳のみゆさんはチョコレートを⼿作りしてお姉ちゃんの美⾹さんに

    あげました。美⾹さんは美味しく⾷べました。良い⼦は誰でしょう︖ でもそのチョコは少し苦かったです。それでもお姉ちゃんの美⾹さんは 「おいしいね」と⾔って⾷べました。良い⼦は誰でしょう︖ この話の中で良い⼦は「みゆさん」ですね。10歳のみゆさんが⼿作りの チョコレートをお姉ちゃんの美⾹さんにプレゼントしたという⾏動は、 愛情や思いやりが表れている⾏動と⾔えます。 この続きの話を考慮すると、美⾹さんも良い⼦と⾔えます。チョコレートが少し苦かったとし ても、妹のみゆさんの努⼒と愛情を認識し、感謝の意を ⽰して「おいしいね」と⾔ったのですから。 ⽇本語訳︓http://arakilab.media.eng.hokudai.ac.jp/~kabura/collection_ja.html
  6. 2. ChatGPTの爆発的普及 2-3. GPT-4の特性②⼼の理論を持つ ⼼の理論 • 他者の⼼の状態を直感的に察知する能⼒のこと。 • ⾃閉症の⼦はこれができないため、コミュニケーションに⽀障を きたすことがある。

    誤信念課題 • ⼦供が⼼の理論を持つと⾔えるためには、他者が⾃分とは 違う誤った信念(誤信念)をもつことを理解することが必要。 • ⼼の理論の有無を調べるために、下記のような質問で調べることができる。 「ぴーちゃんはチョコを本棚に隠しどこかにでかけた。お⺟さんはそれを ⾒つけ冷蔵庫にいれた。帰ってきたぴーちゃんはまずどこを探すか︖」 • つまり「⼼の理論」有無は「誤信念課題」でテストできる。 GPT-4は誤信念課題を解くことができます︕
  7. 2. ChatGPTの爆発的普及 2-4. シンギュラリティを超えて ⽶国レイ・カールツワイル⽒は、⾃らの著書や講演の中で 「AIの性能が全⼈類の知性の総和を超える転換点」で あるシンギュラリティが2045年までにおとずれ、下記の 未来が予測されると述べています。 1.知能の結合︓⼈とコンピュータの知能が結合し、⼈の能⼒が劇的に増⼤ 2.健康と寿命の延⻑︓医療技術進歩が多くの病気の治療や予防を実現

    3.物質の再構築︓物質を原⼦レベルで操作するナノ技術が新素材を⽣む 4.⾼度なVR︓⾼度なVR技術により仮想世界での経験が現実と同じようになる 5.知的成⻑の加速︓AI進化が加速し、知識技術の成⻑が加速する 6.宇宙への拡⼤︓⼈類やAIが宇宙を探索し、他の惑星に拡⼤していく 7.経済と社会の変⾰︓これら技術⾰新に伴い、経済社会構造も⼤きく変化 GPT-4がチューリングテストをほぼクリアしている今、 シンギュラリティは予想以上に⾝近に近づいてきています。
  8. 企業や組織のDX推進する⼈物の5類型 3. これからの価値観とキャリアの考え⽅ 3-1. これからのDXスキル標準 • 古いビジネスモデルやサービスは少⼦⾼齢化や 競争激化の中で限界を迎えており、デジタル トランスフォーメーション(DX)を⾏い、ITを 活⽤して、ビジネスプロセスやサービスを変⾰し、

    新価値創出や効率化を⽬指す • ⼀般社団法⼈データサイエンティスト協会や ⽇本ディープラーニング協会、IPAを参加団体とした デジタルリテラシー協議会が2021年に設⽴された • イノベーションの加速や⽣産性の向上、 新市場の開拓などのためにDXのは重要であり、 DXを促進するためのスキル標準が策定された • DXスキル標準には、全ビジネスパーソンが ⾝につけるべき「DXリテラシー標準」と DXを推進する5つの専⾨家が持つべき 「DX推進スキル」の2つに分けて整理される すべてのビジネスパーソン(経営層含む) DXリテラシー標準 全ビジネスパーソンが ⾝につけるべき能⼒・ スキルを定義 DXを推進する⼈材 DX推進スキル DXを推進する⼈材型の役割や 習得すべきスキルを定義 ビジネスアーキ、デザイナ、データサイエンティスト、 ソフトウェアエンジニア、サイバーセキュリティ データやデジタル 技術を活⽤した 製品サービスや 業務の変⾰ ビジネスアーキテクト データ サイエンティスト サイバーセキュリティ デザイナー ソフトウェアエンジニア DXスキル標準を構成する2つのスキル標準 参考) https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/skill_standard/main.html
  9. 3. これからの価値観とキャリアの考え⽅ 3-2. DXスキルに関わる組織と認定試験 デジタルリテラシー協議会 現代におけるビジネスパーソンのデジタル リテラシー整備と社会標準実装を⽬指し 官⺠連携の会議体として設⽴ 2021年設⽴ 2003年設⽴

    スキル標準 • ITスキル標準(ITSS、 ITSS+) • 情報システムユーザースキル標準(UISS) • 基礎情報処理技術者 • 応⽤情報処理技術者 Python3エンジニア認定基礎試験 Python3エンジニア認定実践試験 推奨資格 参加団体 関係組織と認定資格 デザイン関連 • HCD基礎検定 • HCDスペシャリスト・専⾨家
  10. 3. これからの価値観とキャリアの考え⽅ 3-3. これからの価値観(1/2) 価値観1. 受動意識仮説と幸福論(前野隆司) ⻑続きしない幻想による「地位財」の幸せを求めることから離れ、⻑続きする幸せのメカニズムを理解し、実践しよう。 https://lab.sdm.keio.ac.jp/maeno/ ⾃⼰意識が命令して、無意識が分散処理し、意図的に⾏動 これまでの

    常識 受動 意識 仮説 無意識が分散処理し、受動的に⾃⼰意識を錯覚し、意図的と思い込む 価値観2. 動的平衡と恒常性維持(福岡伸⼀) エントロピー増⼤法則に対抗すべく、常に⾃らを壊しつつ創り変えることで⽣命や⾝体精神、環境は保たれている。 (恒常性維持) https://www.fukuokashinichi.com
  11. 3. これからの価値観とキャリアの考え⽅ 3-3. これからの価値観(2/2) 価値観3. 「できなさの尊さ」と「スマートWE」(出⼝康夫) https://www.smart-we.bun.kyoto-u.ac.jp/ 「WE問題」とは︖ スマート化によるWE(我々)の貧困化 リアルWE問題:

    ⽣活環境での絆の弱体化、 ⼈間関係の希薄化 バーチャルWE問題: スマートモビズム(群集化)の蔓延 「スマートWE」の⽬的 • 「できなさ」を基軸とする⼈間社会観の構築提案 • 新しい⼈間社会観に基づくスマート化ツールの ⽂理・産官学連携による開発・実証 → リアルWEを豊穣化し、 バーチャルWEを健全化する処⽅箋提案 価値観4. ⾵の⾕の活動(安宅和⼈) https://aworthytomorrow.org/story/