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組織運営‗20250716_traP×DMM
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DMM.com_新卒採用
July 16, 2025
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組織運営‗20250716_traP×DMM
DMM.com_新卒採用
July 16, 2025
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Transcript
鳥山 英峻 X: @remlim_san 新卒2年目が学ん だ 学生と仕事としての組織運営の違い
💬「新卒で入ってリード ポ ジションに着きたい」 💬「学生でバリバリ、サークルリー ダ ーやってます!」 💬「社会人になってもリードできる自信しかない」
今日話すのはそんな人向けへの内容です
その経験、社会人になっても使えますか?
00 はじめに - このLTについて 💡 新卒2年目が学んだ、学生と仕事としての組織運営の違い ター ゲ ット
リーダーシップ・マネジメント志向の学生 LT結論 ᶃ 工数感覚 と 手法 は完全にリセットすべき ᶄ 学生時代 を 実験場 として使ってみる 学べること 学生と仕事としての組織運営の違い ※ 時間の都合上、詳細なマネジメント手法には触れません 🙏
00 はじめに - 自己紹介 鳥山英峻(Toriyama Hidetaka) 函館高専 → はこだて未来大学・大学院
DMM TV iOSチーム所属 📍マネジメント・リード経験 🧑🎓:技術サークル、100人規模ハッカソン など 🏢:開発生産性、技術研修運営、Biz案件 など
🎯 新卒2年目が学んだ、学生と仕事としての組織運営の違い 01 POINT ஶ໊ͳਓͷੜ"*ʹ ର͢Δߟ͑ํ 01 学生時代の成功体験 02
社会人時代の組織運営 03 差分理解 と 戦術構築 04 学生時代 からできる アクション
01 学生時代の成功体験
01 学生時代の成功体験 Case1. 学内アプリ開発 リード経験:学内アプリ開発サークル 立ち上 げ 者 /
iOSエンジニア としてプレイン グ マネージャー
01 学生時代の成功体験 Case1. 学内アプリ開発 Q. な ぜ うまくいったか? ・権限:かっこいい先輩マネジメント(定性的)
・時間:夜みんなの家で酒を飲みながら徹夜 🍺 ・価値:「取り組んだ姿勢」が評価 🏆 ・モチベーション維持:タスクを最小限に分解
01 学生時代の成功体験 Case2. ハッカソン主催 リード経験:大規模ハッカソンの主催 立ち上 げ 者 /
プロジェクト デザ イン などさま ざ まなタスク
01 学生時代の成功体験 Case2. ハッカソン主催 Q. な ぜ うまくいったか? ・コミュ:周りを無理やり巻き込んで広報
🎺 ・スキル:積み上げてきたファシリテーション力 ・価値: ポ スター、ス ポ ンサー、技術勉強会 📖 ・企画:行うこと自体がプラスの仕組み
02 社会人時代の組織運営
02 社会人時代の組織運営 マネジメントとか余裕じゃん! この調子で社会人でも ば ん ば んやる ぞ
💪
02 社会人時代の組織運営 …あれ?
02 社会人時代の組織運営 自分って何をリードできるん だ っけ…?
02 社会人時代の組織運営 社会人時代の組織運営 学生時代 ≠ 仕事においての組織運営の要因 構造的な壁 時間・工数感覚 のズレ
評価基準 のズレ マネジメント手法 のズレ ̍ ̎ ̏ ̐
特定ドメインに対しての知識差がありすぎる 全ての領域に「その道のプロ」が存在 + チームからの 信用と実績を出せる時間が短い 02 社会人時代の組織運営 1. 構造的な壁
🎯 上流工程に参加できない問題 🎯 自分の上位互換がわんさかいる 重要な会議・企画段階には呼ばれない(悪いことではない)
02 社会人時代の組織運営 1. 構造的な壁 🎯 すでに大半の組織が成熟している まだ発展途上 → 補強点が山ほどある
ポ ジションを取りやすい 優秀な組織は 回る仕組みが確立済み 「今までうまく行ってるのに変える必要があるの?」
前提として、そこまで正確に見積もる必要はない かつ土日や徹夜作業 で、最悪自分だけで終わらせられる 平日の8時間をベースに工数を見積もる その中には優先タスクや障害対応が起こりうる恐ろしさ 🎯 工数見積もりの難易度 02 社会人時代の組織運営
2. 時間・工数感覚のズレ
02 社会人時代の組織運営 3. 評価基準のズレ 🎯 目的思考の評価基準 🧑🎓 教育機関は基本、学習プロセス自体が目的 🧑💼 出した結果・生み出した価値
で評価 アウトプット:「何を達成したか」 インパクト:「売上・効率」 効率性:「どれ だ け最小工数で」 再現性:「仕組み / 属人性の排除」
02 社会人時代の組織運営 4. マネジメント手法のズレ 🎯 PRJマネジメント手法の違い 「かっこいい先輩マネジメント」(鳥山理論) スタンス:率先して見本を示す 困難なタスクは自分が引き受ける 「組織を守るための、理論立てたカットマネジメント」
スタンス:工数足りないんでこれカットしてください(土下座)
03 差分理解 と 戦術構築
03 差分理解 と 戦術構築 差分理解 ཁૉ ֶੜ࣌ ࣾձਓ 時間感覚
かけられる時間を自由選択 複数プロジェクト / 家族時間で工数限界 評価基準 「良い学習機会か?」 「出した結果」「生み出した価値」 権限 リーダー = 自然と決定権 役職 ≠ 影響力 / 信用度合いの年功序列 失敗コスト 軽い(学習機会) 重い(時間・お金・信頼の損失) スタンス かっこいい先輩マネジメント 理論立てたカットマネジメント 組織の状態 発展途上(改善余地大) 既存の仕組みが洗練済み
03 差分理解 と 戦術構築 これ無理じゃね?
03 差分理解 と 戦術構築 …いや
03 差分理解 と 戦術構築 できることからやってこう!
03 差分理解 と 戦術構築 💡 鳥山が一年間でやった戦術 ̍ 小さな信頼を積み重ねる ̎
新領域で勝負する 結果を見える形にする
03 差分理解 と 戦術構築 ̍ 小さな信頼を積み重ねる 人間が組織をやっている以上 避けられない部分
03 差分理解 と 戦術構築 小さな信頼を積み重ねる ✅ 日々の チームイベント を上手く回す
「あれ、なんかこの人ファシリの時早く終わるな」 ✅ 知識不足 他リード案件で溢れたタスクを拾う 「要件定義漏れ・バグ修正」を積極的に拾って ドメインを理解する ✅ チーム開発フローのボトルネックを解消する ドキュメント整備 や 古い運用ルール に首を突っ込む
03 差分理解 と 戦術構築 入りたての新卒こそ、唯一レベルで強みな部分 ̎ 新領域で勝負する
03 差分理解 と 戦術構築 新領域で勝負する ✅ 具体例 - チームに最新のAI技術を導入(←
おすすめ!) - 開発生産性の可視化 / 古いスクラムイベントの再構築 ✅ 抵抗への対処法 - 味方を作る, 他チームの改善例を提示, 既存業務の邪魔にならないことを約束 既存領域:上位互換がわんさかいる 新規領域:誰も今までやってないこと
03 差分理解 と 戦術構築 自分の結果を、数字で残していく 結果を見える形にする
03 差分理解 と 戦術構築 結果が見える形にする 「体感早くなった感じします」 「◦◦ を ˚˚%
改善しました」 ✅ 具体例 - PRサイクルタイム42%短縮 / - AI導入でPR件数が12%促進 - 研修理解度 → 6%向上 ✅ ポ イント - 定量的な効果測定方法を事前に設計, 小さく始めて失敗リスクを最小化
04 学生時代 からできる アクション
04 学生時代 からできる アクション ここまでちょっと抽象的す ぎ るので…
04 学生時代 からできる アクション 明日からできるアクション
04 学生時代 からできる アクション 明日からできるアクション 💡 自分の組織に「最小工数✖最大リターン」の 仕組み を導入してみる
04 学生時代 からできる アクション 明日からできるアクション 実践例 ✅ 新メンバーの オンボーディング効率化 ✅ AIツール検証
& メンバーへの統一ツール導入 ✅ チームプロダクト向け 環境構築スクリプト作成 💡「なんとなく」を見直す / 「誰もやってないこと」を見出す 🎯 明日から始める「最小工数 × 最大リターン」思考
04 学生時代 からできる アクション 明日からできるアクション 正確な工数見積もり精度を高める → 仕組み作りには 見積もりを立てる
/ 予測と結果を比較する 無限工数は🙅 数字で出せる仕組みづくり → 成果をどうにかして可視化できないか を考える 🎯 明日から始める「最小工数 × 最大リターン」思考
🎯 LT結論 ᶃ 工数感覚と手法は完全にリセットすべき | ᶄ 学生時代を実験場として使ってみる 📊 4つの決定的な違い
構造的な壁 | 工数感覚のズレ | 評価基準のズレ | マネジメント手法のズレ 🚀 今日から始められること 「最小工数×最大リターン」思考 💡 新卒2年目が学んだ、学生と仕事としての組織運営の違い
ʲ補足ʳなぜ早くもリーダーを目指す必要があるのか? 05 補足
なぜリーダーをやるべきか ビジネス(会社)である以上、組織であることは避けられない そして、「技術力だけでは組織は動かせない」 人と協力して、より大きなインパクトを生み出せるスキルは必要 ✅ 責任があると人は伸びる → 真剣に取り組むようになる ✅
チーム全体を考える視点 → 技術力以外のスキルが身につく リーダーになって信用される🙅 信用されたからリーダーになる🙆 05 補足
05 補足 ʲ補足ʳどんな環境でも変わらない汎用的なスキルもある
汎用的なスキル ・目的に対する最適なタスク分解能力を高める (全体像を理解するため・人に仕事を振るため) ・コミュニケーション能力を高める (信用を得るため) ・ファシリテーション能力を高める (目的工数内でprjを達成するため・チームの意見を理解するため) 05 補足