Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
つよつよな人の理解の早さを理解する
Search
DPon
June 13, 2025
0
50
つよつよな人の理解の早さを理解する
DPon
June 13, 2025
Tweet
Share
More Decks by DPon
See All by DPon
OpenSearchでレガシーな検索処理の大幅改善をやってやろう
dznbk
2
270
テスト書きたいけど 書けてないのは 何でなんだぜ
dznbk
0
120
php-fpmのプロセスをコントロールする
dznbk
0
6
Featured
See All Featured
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
281
13k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
252
21k
Scaling GitHub
holman
459
140k
Fireside Chat
paigeccino
37
3.5k
BBQ
matthewcrist
89
9.7k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
Side Projects
sachag
454
42k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
693
190k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
2.8k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
139
7k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
50k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
512
110k
Transcript
つよつよな人の理解の早さを理解する DevLove関西 2025.06.13
自己紹介 • 堂薗伸樹 a.k.a DPon • X: @DPontaro • 所属:スターフェスティバル株式会社
• webアプリケーションエンジニア
つよつよって? • 技術面で困ったこと相談したら、だいたい解決してくれるような人 • アンテナが敏感。新しいことのキャッチアップが早い • 理解もはやい • ひたすら手を動かしてる ※個人の感想ですが、こんな認識で話すすめていきます
※私自身はNotつよつよな凡人です
理解が早い人の正体 抽象化能力の高さ 説
具体と抽象 具体 • 堂薗家のポン太郎 抽象 • ミックス犬(シェルティ x スピッツ) •
犬 • 動物
子どもを例に学習していく仕組みをさぐる
子どもを例に学習していく仕組みをさぐる タブレットでyoutube kids ゲーム実況動画をよくみていた我が子 そこから何を学習したか?
子どもを例に学習していく仕組みをさぐる ゲームを遊び終えるときに “チャンネル登録お願いします ” といって終わるようになった
子どもを例に学習していく仕組みをさぐる 実況動画という具体 • Aさんのマインクラフトの動画 • Bさんの星のカービィの動画 • Cさんのスマブラの動画 これらはそれぞれ完全に別物である
子どもを例に学習していく仕組みをさぐる 共通項を抜き出してみる(抽象化) • 動画 • 投稿者がゲームをしている • ゲームをしながら実況している • 最後にチャンネル登録お願いします
という呪文
子どもを例に学習していく仕組みをさぐる そして、子どもは • ゲームをしている 動画の投稿者と同じですね。 そして投稿者さんはゲームを終わる時にこんなことを言ってました • チャンネル登録お願いします
具体と抽象を行き来して学習している
理解が早い人の正体 抽象化能力の高さ 説 抽象化能力の高さは理解の早さにつながるの?
量は質に転化する
量は質に転化する なんか、いっぱいやったら質あがるよ、みたいなイメージ。 厳密に「量質転化の法則」をchatgptに聞いてみると > 小さな変化が積み重なると、あるとき突然大きな変化(質の変化)が起きる、という法 則です。 例:水の状態変化 温度が少しずつ上がっていくと水は液体のまま。 100℃に達すると突然気体(水蒸気)に変わる。 これが「量から質への転化」の例です。
量は質に転化する 実際成長のためにとりあえず手動かせ、みたいなことを言われたりもする。 つよつよな方は実際にたくさん手を動かしているイメージもある。
量は質に転化する 具体と抽象に似てる 量:具体例、経験の数 質:抽象化の質 • ゲーム系動画だけでなく、他の種類の動画も見る(具体例、量が増える) • チャンネル登録お願いしますは、ゲームでなく動画の終わりと気づく • ゲーム終わりに言わなくなる
具体例が増えて、抽象化の質があがり正しく理解できるようになった
理解の早さという質 理解の早さもひとつの「質」として捉えてみる。 具体例(量)が増えると理解の早さ(質)も早まっていくことになるのでは?
新しいことを学ぶときの理解の早さ 理解が早い人 = 理解の早さという質が高い 質が高いということはつまりは 自分よりも具体例が多いということになる?
例:新しいデータベースを学習する データベース = データを構造化して保存・管理・検索できるシステム MySQL, Postgres, Oracle, MariaDB, CockroachDB Redis,
Memcached, TiDB, Elasticsearch, Redshift DynamoDB, MongoDB, Spanner, BigQuery, Snowflake… 挙げだすとキリがないくらい色々ある
例:新しいデータベースを学習する Postgresを学ぶ際、MySQLの経験者であったなら。 PostgresもMySQLもRDB(リレーショナル・データベース)という共通項がある Postgres → RDB → MySQL 具体 →
抽象 → 別の具体 という流れで未経験より理解が早くなる
例:新しいデータベースを学習する BigQueryを学ぼうとしてみる。 BigQuery -> クエリの文法 → MySQL クエリの文法には共通点もあるので、データのSELECTあたりは理解が早い BigQuery →
列指向 → Redshift Redshiftの経験者であれば、列指向などは共通項としてあるので理解が早い。
具体例が多いと理解は早まる 具体 → 抽象 → 別の具体 具体例が多いほど、この変換がしやすいため、理解が早くなる
つよつよの人の理解の早さ • 日頃からよく手を動かしている • 新しいものにとりあえず触れている • 具体が増えていく • 増えた具体から概念を抽出(抽象化)
視点を変えてみる
過去の自分 から見た 今の自分 過去の自分が今の自分を見たら 相対的に理解の早いつよつよな人に見えるのでは
過去の自分 から見た 今の自分 過去の自分 • k8sを調べてみたけどチンプンカンプンであった ◦ Dockerとかコンテナもロクに触ってなかったのでそれはそう つい最近の自分 • 社内でk8sの勉強会があったが当時と違い随分理解が捗った ◦
ECSの経験を積んでいた ◦ 話を聞きながら、ECSのあの設定っぽいなと脳内変換しながら話を聞いていた 過去の視点から見れば今の自分もきっとつよつよ
理解を早めるためにやれること
理解を早めるためにやれること 理解を早めるのに抽象化能力を高めることが必要。 量を積む • がむしゃらにやるというより、色々変えてパターンを増やしていく • 例えば新しいプログラミング言語を学ぶとしても、違うパラダイムのものを意識的に 触れていく ◦ すべて深くやるには時間が足りない
◦ いろいろなもののチュートリアルだけ済ませて概念をつかんでいくと良いかも。 • 日常から抽象化の事例を見つけていく ◦ 個人的にobsidianで気づけばメモをとるようにして抽象化を意識していってる
ご清聴ありがとうございました