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伊豆赤沢海洋深層水中からメラニン分解能を有する微生物の探索
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Ikko Eltociear Ashimine
February 05, 2024
Science
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伊豆赤沢海洋深層水中からメラニン分解能を有する微生物の探索
日本水産学会の際の発表資料
Ikko Eltociear Ashimine
February 05, 2024
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Transcript
2014.3.28 東京海洋大学・院 安次嶺一功(海洋大)・山田勝久(DHC海洋深層水研究所)・ 柴田雄次・寺原 猛・小林武志・今田千秋(海洋大)
目次 ▪ 研究背景 ▪ 本研究の目的 ▪ 目的微生物の分離方法 ▪ 有望株の同定および特徴 ▪
今後の予定 2
研究背景
4 ▪ 有機物質であり、非常に安定で自然の 環境条件下(生物的・非生物的)で分解され難い 成分 ▪ 難分解性成分の分解は自然環境保全及び 産業利用において重要 難分解性成分
5 メラニン、インジゴ、 コンゴーレッド 色素 セルロース、 キチン、キトサン 多糖 ダイオキシン、 ダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル ダイオキシン類
6 メラニンはシミ・ソバカス・ホクロの原因となり、 その対策は美容的観点から重要 メラニン メラニン生成抑制に関する研究が多く、人体に 応用可能なメラニン分解に関する研究報告は 無い メラニンはヒトを含む動物、植物、菌類等様々 な生物が産生する色素
メラニンの生成機序 メラニン 酸化 酸化 酸化・重合 L-チロシン ドーパ ドーパキノン チロシナーゼ 自
動 酸 化 インドール-5,6-キノン 7
海洋深層水(DSW) 200m以深に分布する海水であり、清浄性、低温性、 低温安定性等の性質を持ち、また無機塩類に富んで いるという特徴を有する 9 光の届かない環境である為、有機物に関しては 表層水と比較して貧栄養状態 難分解性成分を資化する生物が存在する可能性
本研究の目的 海洋深層水からメラニン分解能を有すると考えら れる微生物を分離し、その分離株の諸性状を 確認すると共に、産生するメラニン分解成分の 詳細について調査することを目的としている。 9
目的微生物の分離方法
静岡県伊東市赤沢 取水棟 DHC海洋深層水給水棟 【伊豆赤沢海洋深層水】 洋上 5km 水深 800m 取水量 1,000t/日
バッグフィルター(BF) 直径 180mm 長さ 800mm 孔径 0.5μm 上 下
約2 cm 約2 cm 海洋深層水BF BF切片 BF懸濁液 滅菌DSWを加え撹拌 分離培地に0.1 ml塗抹
4℃で静置培養 目的微生物の分離方法 12
約2 cm 約2 cm 海洋深層水BF BF切片 BF懸濁液 滅菌DSWを加え撹拌 分離培地に0.1 ml塗抹
4℃で静置培養 目的微生物の分離方法 13 分離培地上に透明なハローを形成した 微生物コロニーを分離
14 分離培地の調製 成分 濃度 (%) 可溶性スターチ 1 K2 HPO4 0.1
MgSO4 ・7H2 O 0.1 NaCl 0.1 (NH4 )2 SO4 0.2 FeSO4 ・7H2 O 0.1 MnCl2 ・4H2 O 0.1 ZnSO4 ・7H2 O 0.1 海洋深層水 50 チロシン誘導メラニン溶液 50 寒天 1.5 Final pH 7.0
スクリーニング結果 15 培地上にハローを形成する微生物を4株分離 年/月 分離株数 (ハロー形 成) 2012/1 約10 (1)
2012/2 約10 (2)
有望株の同定および特徴 16 株名 近種微生物 (相同性) グラム染色性 形状 生育温度 (℃) 1b
Pseudoruegeria sp. (95.9%) 陽性 桿菌 5-27 2b Aliivibrio sp. (97.55%) 陰性 桿菌 5-27 2c Arthrobacter sp. (100%) 陽性 桿菌 5-27 HB 未同定 陽性 球菌 5-37 メラニンを分解するという報告無し
今後の予定 ▪ メラニン分解能の定量化検討 ▪ 最有力株の生理・生化学的諸性状の確認 ▪ メラニン分解物質の追及 17
ご静聴ありがとうございました
謝辞 菌株分離に用いた海洋深層水BFを毎月に渡 り提供して下さった株式会社DHC 海洋深層水研究所の皆様にこの場を借りて お礼を申し上げます。