Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
外国語文献購読 (Purification and properties of phenoli...
Search
Ikko Eltociear Ashimine
July 22, 2024
Science
0
21
外国語文献購読 (Purification and properties of phenolic acid decarboxylase from Candida guilliermondii)
学部の時に使用した文献紹介の資料
元の論文は以下
(
https://link.springer.com/article/10.1007/s10295-011-0998-4
)
Ikko Eltociear Ashimine
July 22, 2024
Tweet
Share
More Decks by Ikko Eltociear Ashimine
See All by Ikko Eltociear Ashimine
OSS活動はいいぞ
eltociear
0
63
AI駆動開発 〜 生成AIが導く未来の開発手法
eltociear
0
130
初めての管理職での大失敗談
eltociear
0
110
上半期でやったこと
eltociear
0
77
呼ばれたのでカンファレンスに登壇してみた結果…
eltociear
0
72
深海微生物の結晶セルロース分解酵素に関する研究
eltociear
0
31
伊豆赤沢海洋深層水から分離された微生物が生産するアラビノキシラン分解酵素に関する研究
eltociear
0
27
Boost The Performance with Codon
eltociear
0
140
Copilot Workspaceで“管制官”になろう!
eltociear
1
840
Other Decks in Science
See All in Science
解説!データ基盤の進化を後押しする手順とタイミング
shomaekawa
1
360
ベイズのはなし
techmathproject
0
340
証明支援系LEANに入門しよう
unaoya
0
460
Iniciativas independentes de divulgação científica: o caso do Movimento #CiteMulheresNegras
taisso
0
390
LIMEを用いた判断根拠の可視化
kentaitakura
0
370
機械学習を支える連続最適化
nearme_tech
PRO
1
180
小杉考司(専修大学)
kosugitti
2
570
Science of Scienceおよび科学計量学に関する研究論文の俯瞰可視化_LT版
hayataka88
0
990
いまAI組織が求める企画開発エンジニアとは?
roadroller
2
1.3k
教師なしテンソル分解に基づく、有糸分裂後の転写再活性化におけるヒストン修飾ブックマークとしての転写因子候補の抽出法
tagtag
0
130
Science of Scienceおよび科学計量学に関する研究論文の俯瞰可視化_ポスター版
hayataka88
0
150
(2024) Livres, Femmes et Math
mansuy
0
110
Featured
See All Featured
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
95
5.2k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
66
4.5k
Navigating Team Friction
lara
183
15k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
656
59k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
330
21k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
48k
Statistics for Hackers
jakevdp
796
220k
Facilitating Awesome Meetings
lara
50
6.1k
Being A Developer After 40
akosma
87
590k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
251
21k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
693
190k
The Invisible Side of Design
smashingmag
298
50k
Transcript
Purification and properties of phenolic acid decarboxylase from Candida guilliermondii
採取した6H2N誘導細胞 生理食塩水溶液で二回洗浄し、緩衝液※1中に放置した。 ガラスビーズと共に細胞破砕装置で6回破砕(50s,2,500rpm)した。 12,000×g , 15min 上清 カラム;CM toyopearl 650M
buffer; 20mM 2-モノホリノエタンスルホン酸(MES)緩衝液 活性フラクション カラム;DEAE toyopearl Fast Flow buffer;20mM MES緩衝液 洗浄液;50mM MES緩衝液(50mM NaClを含む) 溶出液;50mM MES緩衝液(50-400mM NaCl) ※リニアグラジエント溶出 濃縮液 カラム;Bio-Gel P-100 Buffer;50mM リン酸ナトリウム緩衝液 溶出液;50mM リン酸ナトリウム緩衝液 限外濾過 buffer;50Mリン酸緩衝液 限外濾過 精製酵素 (-20℃で保存) ※これらの操作は4℃を越えない温度でおこなった
<金属イオンの影響> ・Fe²⁺,Ni²⁺,Cu²⁺,Hg²⁺,は活性を完全に抑制した ・Zn²⁺は29%抑制した ・Ca²⁺,Mn²⁺,Co²⁺,Fe³⁺,Al³⁺の抑制効果は無いか、あってもわずかであった ・Mg²⁺の増加にともないFAとPCAに対する脱炭酸活性は増加した (最大活性は陽イオンを含まないコントロール活性の、それぞれ180%と153%に達した) <化学試薬の酵素活性影響>
Fig2. Effects of pH and temperature on the activity of
purified CgPAD 測定に用いた緩衝液(◦;酢酸ナトリウム,▲;MES,△;リン酸ナトリウム, •;Britton-Robinson汎用緩衝液) 様々な緩衝液を用いて測定した結果、pH 6.1のときに最大の活性が見られた。 Britton-Robinson汎用緩衝液を用いた結果、5.9が最適pHであった。 4.3以下及び、8.8以上のpHのときは活性が見られなかった。
Fig2. Effects of pH and temperature on the activity of
purified CgPAD 測定条件(◦;MgCl₂存在下, • ;MgCl₂非存在下) FAを基質として用いた際、約25℃で最大の活性が見られ、Mg²⁺イオン存在下で はでは25-30℃で最大の活性が見られた。 試験した温度領域内では活性が2価の陽イオンに刺激されていた。 陽イオン非存在下で、0℃の際も最大の50%以上の活性が測定された。
None
a. FAを加えた時のHPLCの溶出プロフィル FAと4-VGの保持時間はそれぞれ2.83minと3.90min b.PCAを加えた時のHPLCの溶出プロフィル PCAと4-VPの保持時間はそれぞれ2.79minと3.75min
まとめ • この研究で、イオン交換クロマトグラフィーによりC. guilliermondii ATCC 9058由来のPAD(CgPAD)が精製した。 • この酵素は同一サブユニットを持つホモ二量体で他の酵母や細菌の持 つ酵素と類似していた。 •
CgPADは低温に適合し、0℃の際でも至適温度の場合の50%以上の活性 を表した。 • CgPADは他の微生物由来PADsのように熱には不安定であった。 • 重金属イオン及び4-chloromericuribenzoateはCgPADの活性を完全に阻 害した。 • 6H2Nによる過誘導はグラム陰性菌において報告されており、生物が 6H2Nを分解しなければPADsを誘導するように見え、実際HPLCによる測定 で6H2NはC. guilliermondii ATCC 9058によって分解されていなかった。 • C. guilliermondii ATCC 9058が好気的培養している際、FAから4-VGへ,PCA から4-VPへの変換が24時間以内に完了していた。 • 結果、CgPADを用いた反応はフレーバーや香りの前駆体となる4-VG及び 4-VPの工業的生産に応用できると考えられる。