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M5Stack に色々な M5ユニットをつないで扱う為の新たなアプローチ

GOB
September 24, 2024

M5Stack に色々な M5ユニットをつないで扱う為の新たなアプローチ

M5JPTour2024 にて発表した M5UnitUnified の資料です

GOB

September 24, 2024
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  1. 2 M5UnitUnifed 自己紹介 • ハンドルネーム GOB (ごぶ)  X: @GOB_52_GOB •

    ゲーム業界を中心に活動 • 30 年以上、有名無名タイトル色々やってました フリーランスとなってからは 20年以上経ちました • 2020年頃 M5Stack を知り、色々作って遊び始める ゲーム作ったり自作ライブラリ書いたりしているうちに沼へ • 2024年春、M5Stack 様のお仕事として当ライブラリの作成を始める
  2. 5 M5UnitUnifed 従来のユニットの扱い方 • API や設計思想等がまちまちで、それぞれ独自のルールを知ら なければいけない ※特定のライブラリを揶揄するものではありません 開始は begin

    値取得は uint8_t GetHoge(); 設定は void SetHoge(const int a); 返り値が特定の値ならエラーとみなせるよ! Wire は begin の中で僕が開始!
  3. 6 M5UnitUnifed 従来のユニットの扱い方 • API や設計思想等がまちまちで、それぞれ独自のルールを知ら なければいけない 開始は start 値取得は

    err_t readHoge(uint8_t& c); 設定は err_t writeHoge(const uint8_t c) 返り値には私独自のエラーコードが返ります Wire は begin 済みのものを頂きたい ※特定のライブラリを揶揄するものではありません 開始は begin 値取得は uint8_t GetHoge(); 設定は void SetHoge(const int a); 返り値が特定の値ならエラーとみなせるよ! Wire は begin の中で僕が開始!
  4. 7 M5UnitUnifed 従来のユニットの扱い方 • API や設計思想等がまちまちで、それぞれ独自のルールを知ら なければいけない 開始は start 値取得は

    err_t readHoge(uint8_t& c); 設定は err_t writeHoge(const uint8_t c) 返り値には私独自のエラーコードが返ります Wire は begin 済みのものを頂きたい API 何か呼んだら開始するだぶー 値取得は void hoge_get(int* p); 設定は void hoge_set(int b); エラーなんか知らないぶー Wire0 を決め打ちで使うぶー ※特定のライブラリを揶揄するものではありませんよ? 開始は begin 値取得は uint8_t GetHoge(); 設定は void SetHoge(const int a); 返り値が特定の値ならエラーとみなせるよ! Wire は begin の中で僕が開始!
  5. 10 M5UnitUnifed 従来のユニットの扱い方 • 各ライブラリが I2C 等との通信関数を独自に扱っていて、機能 も性能も異なる 細かい通信制御も可能です もっとも内部では

    そこまで細かく使っていませんがね 外部から関数ポインタで渡してね! それにバグがあっても知らないよ! 仕様? コード見て推測してね! ※特定のライブラリを揶揄するものではありません
  6. 11 M5UnitUnifed 従来のユニットの扱い方 • 各ライブラリが I2C 等との通信関数を独自に扱っていて、機能 も性能も異なる 細かい通信制御も可能です もっとも内部では

    そこまで細かく使っていませんがね 僕のチップとの間だけで動けばいいんだぶー 適当な実装だけど動いているからいいんだぶー 外部から関数ポインタで渡してね! それにバグがあっても知らないよ! 仕様? コード見て推測してね! ※特定のライブラリを揶揄するものではありませんってば
  7. 16 M5UnitUnifed その1 API 統一化 • 個々のセンサーに依存する部分については統一化できませんが、 API 名は系統毎に統一化します •

    センサーの値の取得と設定 bool readHoge(uint8_t& val) (センサーの現在値の取得) bool writeHoge(const uint8_t val) (センサーの変化を伴う値の 設定) set()/get()/propertyname() 等はセンサーに影響を受けない/与 えない
  8. 17 M5UnitUnifed その1 API 統一化 • 定期計測、データの保持、取得、破棄等を統一化します • bool startPeriodicMeasurement(Args&&...

    args) 定期計測開始 (args はユニット毎に異なるパラメータ群) • bool updated() 計測更新されたか? • size_t available() 内部循環バッファに蓄積された計測データがいくつ存在する? • T oldest() 最も古い蓄積データ取得(返却型はユニットによって異なる) • void discard() 最も古い蓄積データの破棄 • etc...
  9. 19 M5UnitUnifed その1 API 統一化 • 全てのユニット共通の開始設定 auto ccfg =

    unitFoo.component_confg(); ccfg.stored_size = 8; // 循環バッファ最大要素数 ccfg.clock = 400 * 1000; // アクセスクロック unitFoo.component_confg(ccfg);
  10. 21 M5UnitUnifed その1 API 統一化 • 蓄積データの取得例 while(unit.available()) { // データがある?

    auto data = unit.oldest(); // 最古のデータ M5_LOGI(“%f,%d”, data.foo(), data.bar()); unit.discard(); // 最古のデータ破棄 } • この辺りはできるだけ馴染みのある書き方で、使用できるように していきたいと考えています
  11. 22 M5UnitUnifed その1 API 統一化 • どのユニットでもこのように書ける(はず) m5::unit::UnitUnifed Units; m5::unit::UnitFoo

    unitFoo; void setup() { // 初期化済み Wire を使って接続 Units.add(unitFoo, Wire); Units.begin(); // add された unit の開始 } void loop() { Units.update(); // add された unit の更新 if(unitFoo.updated()) { // 計測更新された? M5_LOGI(“%d”, unitFoo.oldest().foo()); //計測された値 } }
  12. 23 M5UnitUnifed その2 接続統一化 • 本体とユニットとの接続には多種の方式があります。事前設定 や、扱い方に違いがあり、これもまちまちです。 • SPI /

    I2C / GPIO / UART 等、本体とユニット間の接続種別 を意識せず、透過的に使用できるようにするのが目標です 将来的には M5HAL との連携により実現される予定です • 2024/Sep.現在 TwoWire ベースのみサポート中
  13. 25 M5UnitUnifed その2 接続統一化 • 実際の接続状況をそのままのイメージで記述 m5::unit::UnitUnifed Units; m5::unit::UnitPaHub2 unitPaHub;

    m5::unit::UnitVmeter unitVmeter; m5::unit::UnitTVOC unitTVOC; if (!unitPaHub.add(unitVmeter, 0) /* Vmeter を PaHub2 ch:0 へ接続 */ || !unitPaHub.add(unitTVOC, 1) /* TVOC を PaHub2 ch:1 へ接続 */ || !Units.add(unitPaHub,Wire) /* PaHub を本体へ接続 || !Units.begin() /* M5UnitUnifed 始動 */ ) { M5_LOGE("Failed to add or begin"); }
  14. 26 M5UnitUnifed その3 ライセンス統一化 • M5 ではライブラリは MIT ライセンス下で提供されます •

    外部ライブラリは GPL や独自ライセンスのものがあり、商用利 用や、改変に対して不都合なものがあります • M5UnitUnfed 並びに関連するライブラリは MIT ライセンス 下にて提供します • チップ公式のクローズドなバイナリを併用する場合は、依存ライブ ラリのライセンスに留意が必要です(e.g. Bosch BME688 BSD-3-Clause)
  15. 27 M5UnitUnifed その4 その他 • UnitTest (PlatformIO 上で googleTest による)

    を関連 ライブラリに搭載し、リグレッションを起こしづらくします • コードスタイル(書式)を統一化し、読解しやすくします • Doxygen による API ドキュメントを GitHub Pages にて公 開します
  16. 28 M5UnitUnifed 現在の M5UnitUnifed • TwoWire を使用した I2C 接続のみサポート •

    対応ユニット UnitCO2 UnitENVIII UnitENVPro UnitV/Ameter UnitKmeterISO UnitHEART UnitTVOC UnitGESTURE UnitPaHub2
  17. 29 M5UnitUnifed 現在の M5UnitUnifed • ライブラリ依存関係 UnitA UnitB Unit... M5UnitUnified

    M5Utility M5HAL 各ユニットの共通親クラスと ユニット管理クラス 各ユニットのクラス 共通ユーティリティ ハードウェア抽象化レイヤ (開発中)
  18. 30 M5UnitUnifed M5UnitUnifed を使うには? • ArduinoIDE m5stack/M5UnitUnifed の GitHub リポジトリへ

    git pull するか、 zip ファイルをダウンロードして、自分の環境 のライブラリフォルダへ展開しましょう 依存ライブラリ、各ユニット用ライブラリも同様に当該リポジトリ から取得展開してください
  19. 31 M5UnitUnifed M5UnitUnifed を使うには? • PlatformIO lib_deps= に、 M5UnitUnifed、 依存ライブラリ、各ユニット

    用ライブラリを記述します(GitHub アドレス) 詳しくは各ユニットに付属の platformio.ini を参照
  20. 33 M5UnitUnifed M5UnitUnifed を使うには? #include <M5UnitUnifed.h>//M5UnitUnifed 管理クラスと親クラス等 #include <M5UnitUnifedVmeter.h> //

    各ユニット毎のクラス m5::unit::UnitUnifed Units; m5::unit::UnitVmeter unit; void setup() { M5.begin(); auto pin_num_sda = M5.getPin(m5::pin_name_t::port_a_sda); auto pin_num_scl = M5.getPin(m5::pin_name_t::port_a_scl); Wire.begin(pin_num_sda, pin_num_scl, 400000U /* clock*/); Units.add(unit, Wire); // 本体に Wire を使って繋ぎますよ Units.begin(); // では開始しましょう } void loop() { Units.update(); // 計測更新 if(unit.updated()) { // 値更新? M5_LOGI(“%f mV”, unit.voltage()); // 値表示 } }
  21. 34 M5UnitUnifed M5UnitUnifed の将来 • M5UnitUnifed 未対応ユニットのサポート • GPIO 接続、

    UART 接続のサポート • M5HAL との連携 • ESP-IDF での動作サポート • 本体内臓センサー類の M5UnitUnifed 化 RTC / IMU etc... • M5Unifed との統合
  22. 35 M5UnitUnifed M5UnitUnifed の将来 • こんな感じになると素敵? (あくまでイメージですが) m5::unit::UnitHoge unitHoge{}; void

    setup() { M5.Units.add(unitHoge, M5.PortA); M5.begin(); // Units も begin } void loop() { M5.update(); // Units も update if(unitHoge.updated()) { M5_LOGI(“%f”, unitHoge.oldest().foo()); } }
  23. 36 M5UnitUnifed ロードマップ的な何か • 2024/Sep. α版として公開 • 2024/Sep. 以降 未対応ユニットの対応作業

    これは随時公開していく予定です • 2024/Sep. 以降 βに向けての作業 どの程度かかるか正直読めていませんが、季節単位で何らかの 大きな修正の反映を行えればと思っております • フィードバックの反映により、API 名称の変更、構成の変更が今 後十分あり得ます
  24. 37 M5UnitUnifed リポジトリURL • M5UnitUnfed https://github.com/m5stack/M5UnitUnifed • M5HAL (M5UnitUnfed との最低限の連携テスト段階)

    https://github.com/m5stack/M5HAL • M5Utility https://github.com/m5stack/M5Utility • サポートされている各ユニットのリポジトリは M5UnitUnifed README よりたどってください • 公開準備中、公開時は X などでアナウンスします
  25. 38 M5UnitUnifed ご清聴ありがとうございます • 皆様からの忌憚のないご意見、ご要望、ご報告他頂けましたら幸 いです • 自らの意思を正確に表明できる言語で構いません(日本人であれ ば日本語でおk ジュワ!)

    • ユニットに特化した物は各ユニットのリポジトリへの Issue / PR にてお願いいたします • ユニットによらない場合は、 M5UnitUnifed リポジトリで構い ません Have a happy coding!