ウェルネス SaaS × AI、1,000万ユーザーを支える 業界特化 AI プロダクト開発への道のり

2025.12.16 AI Engineering Summit Tokyo 2025
CTO 工藤 真

hacomonoは、ウェルネスSaaSで培ったデータと知見を活かし、AIを用いた新規プロダクトや既存機能へのAI-UX組み込みを推進しています 。CTO直下のAI推進室を設置し、AI実行基盤を構築するなど、業界特化のAIプロダクト開発体制を本格化させています 。

#AIEngineeringSummit #SaaSxAI #AIプロダクト開発 #ウェルネスDX

Transcript

1. AI Engineering Summit Tokyo 2025 工藤 真 @macococo ウェルネス SaaS × AI、1,000万ユーザーを支える 業界特化 AI プロダクト開発への道のり
2. 2 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. 工藤 真 クドウ マコト / @macococo 株式会社 hacomono 取締役 CTO 株式会社エイトレッドにて B2B ワークフロー製品の開発 　↓ 株式会社サイバーエージェントにてスマホソーシャルゲーム開発 　↓ 2015年に株式会社まちいろ (現株式会社 hacomono) にジョイン 　↓ 2019年に hacomono リリース 　↓ 現在は特に新規事業立ち上げにコミット 自己紹介
5. 5 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. 2C向けサービス “FitFits” 2026年ローンチ予定
6. 業界特化の AI プロダクト開発を目指して
7. 7 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. 現場の「リアル」 ➔ 店舗スタッフはデスクの前にずっといない ➔ 接客、清掃、設備の管理 ... ➔ 現場に最適な AI-UX とは？
8. 8 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. ・ボトムアップで進める ・hacomono サービスに AI-UX を組み込む ・既存の業務プロセスの課題を AI で改善 ・即効性のある価値を迅速に提供 ・AI 機能の開発・運用ナレッジを貯める 大きく2つの開発軸で進行 新規 AI プロダクト開発 既存プロダクト x AI ・トップダウンで進める ・AI 活用を前提とした UI/UX ・新たな事業の柱 ・非構造データ・音声の活用 ・顧客・スタッフ体験の変革を目指す
9. 9 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. 9月 SaaS x AI 開発の 本格期へ AI プロダクト開発の変遷 6月 AI 推進室立ち上げ 2月 新規 AI プロダクト開発 PJ 立ち上げ 8月 業界最大の展示会 SPORTEC 出展 12月 hacomono x AI 活用機能 進級 AI コメントβリリース予定
10. 10 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. 体制の構築 ・CTO 直下の組織 ・AI を活用した新規プロダクトの開発 ・業務効率化と生産性向上の推進 ・全社 AI リテラシーの向上と文化の醸成 新規 AI プロダクト開発 PJ AI 推進室 ・CEO 管轄の PJ ・ビジネスメンバーが PjM 兼 PdM ・AI 推進室や基盤メンバーも参画 ・0->1 に強みを持つ外部の会社も参画
11. 11 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. 業界最大の展示会 “SPORTEC” への挑戦
12. 12 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. 業界最大の展示会 “SPORTEC” への挑戦
13. 13 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. 業界最大の展示会 “SPORTEC” への挑戦 「1ヶ月でデモを作る」 • 毎年出展している展示会で、 AI ブースを用意 • 机上の空論ではなく、実際に動くモノを見せる • 期待値を超えるべく、 1ヶ月でデモアプリケーションを作り込む • 顧客の期待や熱量を肌で感じる • 主にエンタープライズの既存顧客向けに展開
14. 14 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. 開発したデモアプリケーション 　Chrome Extension x hacomono API x OpenAI API 　 Nuxt3 x OpenAI API
15. 15 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. 展示会のリアルな反響・ AI 活用への期待 • “接客の質向上 ” の期待値が非常に高いことを改めて実感 ◦ スタッフの接客支援 ◦ 新人スタッフの教育 ◦ 顧客との双方向コミュニケーション … etc • スタッフの業務負荷軽減への期待も高い
16. 16 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. 展示会のリアルな反響・ AI 活用への期待 • 業種・店舗によっても状況は様々 • 店舗によって差別化ポイント、接客の方針も異なるは異なる • 画一的なものではなく、それぞれの店舗の強みを活かした支援が必要
17. 17 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. 展示会のリアルな反響・ AI 活用への期待 • スマホ、タブレットなど利用デバイスのニーズの違い ◦ 今回のデモアプリはタブレット想定 • 初期投資が大きくなると初期提案から進まなくなる ◦ 社内稟議も通り辛い、なども起こり得る
18. 18 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. IoT x AI への期待
19. 19 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. 課題の深刻度が大きい AI による解決インパクトが最大化される エンタープライズに向き合う重要性 レバレッジが効く ペインが大きい エンプラでの成功事例は業界スタンダードとして 横展開しやすい 最適なパートナーシップ 単なる導入ではなく業界変革のパートナーとして深い連携 が可能
20. 20 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. SaaS x AI 開発の本格期へ 新規 AI プロダクト開発 既存プロダクト x AI PO VPoP CEO 開発 hacomono 開発チーム x プラットフォームチーム 専任 PJ チーム x AI 推進室 現時点の 成果 AI 実行基盤の構築 (Amazon Bedrock を活用) 第1弾として進級 AI コメント機能を 12 月βリリース予定 UI/UX 設計 顧客ヒアリング 機能単位の PoC 技術検証 (Bedrock AgentCore) を並行して進行
21. ここまでの取り組みによる学び
22. 22 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. AI プロダクト開発を本気で考える = MOAT を考える • MOAT = 競合優位性に繋がる登り方を考える ◦ どのようなデータを扱い、どのような UX を実現することが優位性に 繋がるのか ◦ 点ではなく面で捉える • トップダウン・ボトムアップの両輪を回すことが重要 ◦ 既存プロダクトの AI 活用は高さを作ることが難しいが、 UX 向上・実現性の検証の観点で価値はある
23. 23 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. • そもそも AI で解決すべきなのか？ • それはルールベースで良いのでは？ • その AI 機能の ROI は？ • 成果物に対する期待値コントロールができるのか？ AI プロダクト開発は愚直なプロダクトマネジメント
24. 24 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. 基盤の重要性が増す • hacomono はマルチプロダクト戦略とも重なりより顕著 ◦ ID 基盤 ◦ データ基盤 ◦ AI 実行基盤 • 全体の技術戦略に繋がる
25. 25 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. • 顧客は課題を持っているが、答えそのものを持っているわけではない • 高い解像度 x 強い仮説 x 高い熱量を揃える • スピードを大事にする • セキュリティの重要性は大前提 “ずっと PoC してる状態 ” から抜け出す
26. 26 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved. SaaS x AI 開発の本格期へ
28. We're hiring! ブース出展しているので ぜひお話しましょう 💪