Vulsの脆弱性検知とOpenVASの脆弱性検知を、CVE登録脆弱性の数から確認してみた。
VulsとOpenVASの比較目指すところは違うので、お互いの良い点を利用しよう2018/08/27 hogehuga
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急遽LTすることになりましたなので、色々抜け落ちがありますが、ご容赦ください。
summary脆弱性スキャナ VulsとOpenVASについて、スキャン結果を比べた• 背景• Vulsはバージョンアップにより、CVE定義の脆弱性検知数が増加した。• OpenVASはその手法から、すべてのCVE定義の脆弱性を検知できるものではないと推定される。• 両社は、目指す方向と手法が異なる。• 比較• CentOS/Debian/Ubuntuについて、インストール直後とアップデート後の状態をスキャンする。• 検出に関する、所要時間とCVE定義脆弱性数を比較する• そのうえで、その他の違いについても考察する
Scan with OpenVAS
OpenVAS: スキャン方法以下の設定でスキャンした• Scan config• Full and very deep ultimate• それ以外• デフォルト値を使用OpenVAS実装環境• Virtual Applianeのgsm-ce-4.2.19を利用• これを 某パブリッククラウド環境に配置• 同様にパブリッククラウド上にデプロイした、[CentOS|Debian|Ubuntu]をスキャン。
Scan with VulsVuls祭りなのに、Vulsでのスキャンについては省略します。時間がないので…
スキャン結果の比較
結果の比較以下のような結果になった• スキャン速度の差がかなりある• CVE検知数はVulsのほうが多いOS 状態OpenVAS Vulsスキャン時間 CVE検知数 スキャン時間CVE検知数Ubuntu 18.04 LTSインストール直後 21分 18 10[sec]以下 131Updated 20分 0 10[sec]以下 90CentOS 7.5インストール直後 26分 38 10[sec]以下 539Updated 26分 11 10[sec]以下 503Debian9インストール直後 29分 89 10[sec]以下 301Updated 29分 5 10[sec]以下 217
違いについてOpenVAS• パッケージで修正された脆弱性については、あまり記載がないように見える• DebianはDSA、UbuntuはUSN、CentOSはCESA、で振られている修正一覧をもとしているため。• 設定上の脆弱性なども検知ができる• SSHで利用している
結論• Vuls• より多くの残存する脆弱性を検知している。• NOT FIXED YETなど、細かな状況も認識できている• 検知力、半端ない。• スキャン時間は大幅に短い• OpenVAS• CVEで定義された脆弱性で、取りこぼし(検知不足)はありそうだ• Vulsのスキャン範囲外もスキャンする• しかし、ペネトレーションテストレベルではない• がそこまで重要かどうかは…?目指している先が違うので、優劣ではない。• 必要に応じて、両方使おう。
以上です。