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Web3の歩き方
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Takao Ikoma
December 20, 2022
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Web3の歩き方
2022年10月 Code for Ikoma定例会にて発表
Takao Ikoma
December 20, 2022
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The Director’s Chair: Orchestrating AI for Truly Effective Learning
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Transcript
Web3の歩き方 Oct. 15, 2022 Takao Ikoma デジタル空間での経済圏の拡大 デジタルアセットを活用した新しいビジネスモデ ル
インターネットの歴史 1970ころ ファイル転送、遠隔ログイン 1980ころ 電子メール、ネットワークニュース 1990ころ Worldwide Web (WWW)
Webの歴史 1990ころ HTML, HTTP, URL ファイル丸ごとダウンロードしてブラウザ表示 1995ころ Javascript(当初はLivescript) プログラムのダウンロードが可能に ボタンやフォーム
2005ころ ダウンロードしたプログラムがサーバとやりとり e.g. Google map Web2.0 Tim Berners-Lee Worldwide Web(WWW)
Web2.0 Tim O’Reilly
Web3 = ブロックチェーン Web3とWeb3.0を厳密に区別する必要ない が、一般的にはWeb3が使われている BitcoinをWeb3に含めるかは微妙 Web3? or Web3.0? Web3.0
(Semantic Web) 自分の個人情報は自分で管理する Web3 ← 本日のテーマ Less trust, more truth (信頼を減らし、真実を増やす) Tim Berners-Lee Gavin Wood Ethereumの 共同開発者 Worldwide Webの発明者
ブロックチェーン 分散台帳技術 2008(2009) Bitcoin Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System
2014 Ethereum 2017ころ〜 いわゆるEthereumキラー Satoshi Nakamoto Vitalik Buterin 当時19歳 ロシア系カナダ人 (移民) 正体不明
ブロックチェーン 予備知識 二つの概念を理解すればブロックチェーンの 概念は難しくない ハッシュ関数 公開鍵暗号系
ハッシュ関数 一方向関数 任意のデータ (blob) 固定長のデータ (e.g.32バイト) ハッシュ関数 (誰でも簡単に計算できる ) 特定のハッシュ値を生成する
データを復元するのは (事実上) 無理
公開鍵暗号系 暗号化 平文 暗号文 公開鍵 秘密鍵 みんな 自分だけ
公開鍵暗号系 電子署名 ダイジェスト (元データの ハッシュ) 署名 公開鍵 秘密鍵 自分だけ みんな
公開鍵と秘密鍵 詐欺被害 ≒ 秘密鍵を盗まれる ≒ 口座番号 (他人に送金先として 教える) ≒ 暗誦番号 (送金指示に署名す
る) 公開鍵 秘密鍵 これを盗まれたら終わり
ブロックチェーン 物理的構成 P2P(ピア2ピア)のネットワーク 中心(単一障害点)は存在しない マスター・データベースは存在しない (一定の条件を満たせば)誰でも参加でき る
パブリック・ブロック チェーン プライベート/コンソーシ アム パブリック 誰でもネットワークに参加できる プライベート/コンソーシアム ネットワークへの参加者を限定する e.g. HyperLedger
Project (Fabric, R3, など)
ブロックチェーン 合意アルゴリズム ビザンチン将軍問題 悪意を持つ/故障したノードが少数 あっても大丈夫 ! ! ! ! !
! ! ! ! ! ! ?
合意アルゴリズムPoW とPoS Proof of Work Proof of Stakes 新しいブロックを作成し、承認する仕組み PoW
多くの計算量を投入するとブロックが承認され (報酬が得られ)やすくなる 電力消費量が大きな問題に PoS コインの保有量や保有期間によって報酬が得ら れる EthereumがPoSに移行したことで、残るPoWの大物は Bitcoinくらいになった。Bitcoinをどうするかはともかく、 電力消費の問題は基本的に解決 コインをたくさん保有している者はその価値を毀損する ようなことをする動機がない
ブロックチェーンの特徴 改竄が現実的には不可能 非中央集権型で、特定の管理者なしに動く 一度動き出したら止めるのは困難 無限に複製可能だったデジタルデータを識別可能に
ブロックチェーン Bitcoinの場合 クラウド上に仮想的な一つの帳簿 物理的マスターファイルは存在しない デジタル・ゴールド 分散台帳 「AさんがBさんにxxx BTC払った」
ブロックチェーン Bitcoin(とそのコピー キャット)の場合 Bitcoin, Litecoin, Dogecoin ... ブロックチェーン上に記録されるのは 「AがBにxxx BTC払った」
(A, B: 口座番号 ≒ 公開鍵) 使用残高が次に使える 暗証番号 ≒ 秘密鍵が必要 ブロック(トランザクション記録の集まり )を作成すると報 酬(BTC)がもらえるが、膨大な電力を必要とする競争に 勝つ必要がある(Proof of Work, POW)
ブロックチェーン Ethereumの場合 クラウド上に仮想的なコンピュータ 状態をもつ プログラム=スマートコントラクト x=y*z 任意のプログラム
ブロックチェーン Ethereumの場合 ブロックチェーン上に記録されるのはプログラム(「ス マート・コントラクト」) 処理するには「ガス代」(手数料)が必要 ETHで払う
スマートコントラクト ブロックチェーンの仕組みの詳細を知らなくてもス マートコントラクト(アプリケーション )は書ける contract A { function a(…) returns
t1 function b(…) returns t2 … } contract B { … } Ethereumの場合 はSolidityという言 語などで記述
スマートコントラクト 例 トークン標準(ERC-20) function name() public view returns (string) function
symbol() public view returns (string) function decimals() public view returns (uint8) function totalSupply() public view returns (uint256) function balanceOf(address _owner) public view returns (uint256 balance) function transfer(address _to, uint256 _value) public returns (bool success) function transferFrom(address _from, address _to, uint256 _value) public returns (bool success) function approve(address _spender, uint256 _value) public returns (bool success) function allowance(address _owner, address _spender) public view returns (uint256 remaining) event Transfer(address indexed _from, address indexed _to, uint256 _value) event Approval(address indexed _owner, address indexed _spender, uint256 _value)
Ethereumの課題 スケーラビリティ(拡張性) 1秒間に数トランザクションしか処理できない (クレ ジットカードより3桁遅い) ガス代が高騰 手数料の高いものから処理される POWをやめてPOSという方式に変更(2022年9月)した ので、電力消費の問題は解消 残っている大物はBitcoinくらい
Ethereumの課題解消 に向けて Layer2アプローチ ブロックチェーンの外で処理を行い、最終結果の みブロックチェーンに記録 サイドチェーン アプリケーションごとに別のチェーンを使う
Ethereumキラー avalanche solana polygon near Polkadot aptos ICP COSMOS Astar
トークノミクス 暗号資産 ステーブル・コイン:法定通貨 (ドル)などにペグさ れ、価値変動のない/少ないもの セキュリティ・トークン:証券のように配当を期待さ せるもの ガバナンス・トークン:意思決定のための投票権 ユーティリティ・トークン:ポイントのように使えるもの NFT
(Non-Fungible Token) : SBT (Soul-Bound Token) : 譲渡不可能なもの 日本銀行券(なみ)からこども銀行券までグラデーション 規制には線引きが必要
CBDC Central Bank Digital Currency 各国の中央銀行が仮想通貨の発行を検討中 デジタル人民元が先行 政府はある程度コントロールを維持したい 監視もできる 必ずしもブロックチェーンを使わない
ICO(Initial Coin Offering) STO(Security Token Offering) IEO(Initial Exchange Offering) 新しい資金調達
IPO(株式市場公開)に似た形でトークンを発行、資金調達 ICO 大金(仮想通貨)がすぐに集まる 詐欺も多発 証券としての法的義務なし (情報開示、報告義務、等) 金だけ集めて逃げる 規制の動き STO 証券としてのトークン発行(セキュリティトークン) 有価証券としての法的扱い IEO 仮想通貨取引所が発行主体となる プロジェクト精査、販売業務、等
Web3のアプリケーショ ン DeFi (Decentralized Finance) DEX(分散交換所) NFT (Non-Fungible Token) DAO
(Decentralized Autonomous Organization) GameFi メタバース DeSci ID、ドメイン名
さまざまなエコシステム 群雄割拠 Ethereum Solana COSMOS ICP Avalanche APTOS Polygon Layer2
Bitcoin Layer2 meta- verse NFT DeFi DAO Game Fi SNS …
暗号資産(仮想通貨)ヒートマップ
異種ブロックチェーンが 連携する動きも サイドチェーン、 リレーチェーン/パラチェーン、 ブロックチェーン間通信、ブリッジ、 ...
DeFi Decentralizeed Finance(分散金融) DEX (分散型取引所) AMM(自動マーケットメーキング) 手数料で利益 レンディング ステーキング PoS(Proof-of-Stake)プロトコルに基づいて、仮
想通貨の保有量や保有期間の長さによって権限 が与えられ、その貢献度に応じた報酬を受け取 ることができるという仕組み
DeFi AMM(自動マーケットメーキング) Automated Market Making トレーダーは流動性プールを相手にトレード 流動性プール 資産が貯められているスマートコントラクト 流動性マイニング DEXに仮想通貨ペアを提供
報酬を受け取る(リスクもあり) レートはあらかじめ決定されている数式に従って決 定
NFT Non-Fungible Token 非代替性トークン トークンにIDが振られる(すべて違う) Fungible Token(BTCなど)はどの1BTCも同じ それぞれにメタデータを持たせられる データは、画像、動画、音楽、名前、ゲームのアイテム(武器、アクセサ リ、アバター、など
)... デジタルチケット、会員証 メタバースの土地 メタバースでのアバター SNSのアイコン(PFP, Profile Picture) 名前: tikoma.eth 実体 クラウドストレージ (IPFSなど)にあって、そのメタデータ (URLなど) だけがチェーンに記録されているもの データそのものがチェーン上に記録されているもの (フル・オン チェーン)
NFTの例
NFT取引所 opensea.io, magic edenなど 自分のウォレットを接続することで NFTを購入したり、売 りに出したりすることができる ミンティング(minting) NFTを発行すること 取引所を利用すると簡単に発行できる
(共用のスマートコントラクトの利用 )
DAO Decentralized Autonomous Organization(自律分散組織) リーダー不在、フラットな構造 ガバナンス・トークンによる意思決定 活動の透明性 法体系が未整備 ワイオミング州やマーシャル諸島では DAOに法
人格が認められる(それ以外は未整備というこ と)→契約主体、銀行口座、個人の無限責任、 ... スマートコントラクトによる自動執行 企業や財団からDAOに移行しようとするケースが多い
GameFi Play-to-Earn Play-to-Earn ゲームして稼ぐ ゲーム内トークン、NFT→換金可能 RMT, Real Money Trade 従来のゲームではほぼ禁止
Axie Infinity 生活費を稼げる! (東南アジアなど) STEPN NFTのスニーカを買って歩いてトークンを稼ぐ。 Walk-to-Earn 育成型、対戦型、トレードカード型、メタバース型、 ...
メタバース サイバー・フィジカル・システム (CPS)のサイ バー側 メタバースの土地のNFT化、販売 メタバース自体はNFTなくても存在できるが、NFT側はメ タバースを有望な環境だと見なしている。 コミュニケーションのための空間 コンサート、オンライン・ライブなどのイベント 学会、勉強会
Minecraftはゲーム内NFTの利用を禁止
DeSci Decentralized Science オープンサイエンスの流れ 分散型のガバナンスに支えられた民主的なサイエンス システムの構築と、それによるサイエンスの実践のこと 科学的知識を支えるエコシステムの構築 (DAO) 分散型ストレージを利用した科学的、政治的な検閲の 回避
NFTやトークンを活用した新たなファンディングの構築 スマートコントラクトによる査読システムの再構築 NFTなどを用いた論文以外の研究者の評価方法の確 立
https://twitter.com/4niruddha/status/1551129347125579776
ウォレット 秘密鍵を管理する ホットウォレット (インターネットにつながっている = ハックされ て盗まれる危険あり ) クラウド上のウォレット 取引所のアカウント ローカルなウォレット
ブラウザの拡張 スマホアプリ コールドウォレット (ネットにつながっておらず、物理的に保存 = 紛失や焼失の危険あり ) ハードウェア 紙(QRコードを印刷する等 ) 秘密鍵を知られたら資産を全部盗られることになる TVの画面にQRコードが映り込んで盗まれた事例
ウォレット Ethereumなら mertamassk
エア・ドロップ トークンやNFTが無償で配布されることがある (「空から降ってくる」) 自分たちのエコシステムの拡大を図る目的 ユーザを増やすことでエコシステムの価値を高め る
規制・課税 AML(Anti-Money Laundering) CFT(Combatting the Financing Terrorism) KYC(本人確認) Know Your
Customer AML Anit-Money Laundering CFT Countering Financing the Terrorism 消費者・投資家保護 証券と同等であれば証券並の規制が必要 情報開示など 課税 仮想通貨の利益は雑所得で最大税率 55% 法人の保有暗号資産は期末に時価評価課税
規制・課税 賭博罪とNFT デジタル3店方式 児童労働とPlay-to-Earn 消せないブロックチェーンに刻まれたら 児童ポルノ 著作権侵害物
お約束 触ってみないとわからない(ことが多い)けれど このプレゼンは情報提供だけが目的であり、投資するこ と、特定のコインを推奨・勧誘するものではありません。 責任持てません。 詐欺やハッキング(悪い意味の)、無責任な話がいっぱ いあります。 全部紙屑になっても泣かない範囲でやること 変動損失やハッキング・詐欺の被害に遭う可能 性
はじめ方 ETHを入手する 国内の取引所で買える 本人確認(KYC)が必要 ウォレット(財布)を作成する ETH: metamaskなど(ブラウザ拡張、スマホ ・アプリ) 国内で取り扱いのない通貨を入手するにはETHなど を海外の取引所(Binanceなど)に送金し、必要な仮
想通貨に交換する スマートコントラクトを書くには たとえば、EthereumならSolidity言語、開発環境を 調べる
はじめ方 ブロックチェーンの原理の詳細を知りたければ 暗号理論の勉強 情報入手 Discord、twitterなどがメイン Youtube 勉強会 Web3上のSNSも とにかくググる 最新・詳細情報必要なら英語で
テストネット 本番用のメインネットとは別 練習用・テスト用のネットワーク テストネット用のコインはただで入手できる Faucet (蛇口) 当然、コインに価値はない NFTの購入などのサービスには使えない 送金の練習やスマートコントラクトのデバッグに使える
ガチでやるなら Web3は、大航海時代あるいはワイルドウェ スト 冒険好きや一旗あげたい人にはたまらない 世界です 暗号の勉強をしましょう。一番とんがっているところ 数学やコンピュータサイエンスの人たち 秘密計算、閾値署名、ゼロ知識証明、 ... 法務の話も熱いです。
弁護士や会計士など 金融・証券、税制、会社法、知財、各国規制、 ... スマート・コントラクトを書いてみる ソフトウェア技術者 ビジネス・チャンスはいっぱい アイデアとオペレーション次第 NFTを発行してみる クリエーター
市場規模 暗号通貨 時価総額は 137.90兆円(2022年9月5日) DeFi DeFi時価総額は 6.67兆円(2022年9月5日) NFT 2.68兆円(2022年9月5日)
準備中 Web3とは何か?「矛盾と誤解」が生じる理由をわかりや すく解説 星 暁雄 https://www.sbbit.jp/article/fj/85848 https://coinmarketcap.com/ja/ 暗号資産(仮想通貨)ヒートマップ https://www.coindeskjapan.com/data/heatmap/ DeSci
(分散型サイエンス)を求める科学者の背景 ver 1.0 https://note.com/hirotaiyohamada/n/n82e5c7d22c 31 参考資料