2022/04/12に開催された地味PMmeetupでの登壇資料です。
Copyright © Merpay, Inc. All Rights Reserved.プロダクトマネージャー : 佐藤 潤2022/04/12技術的負債の解消を地味にあきらめないPM
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Profile佐藤 潤Sato junCROOZZyngaJapanZawatt IGNIS merpay- ソーシャルゲーム- クラシファイドサービス- オークションアプリ- LINEゲーム- マンガアプリ- 決済- 加盟店向けプロダクトTo C向けプロダクト To B向けプロダクト@junsam22
Mission信用を創造して、なめらかな社会を創る
1,755万人 What’s「メルペイ」利用者数1決済対応加盟店21. メルペイ「電子マネー」の登録を行ったユーザーと、「メルペイコード払い」、「ネット決済」、「メルペイスマート払い」等の利用者の合計(重複を除く)2021年6月時点2.導入予定を含む(ID/QR重複除く)1000万人超 236万か所
merpay入社時4年前... (2018年4月頃) まだプロダクトローンチ前の
merpay入社時決済のこと 全然わからん
merpay入社時社内にも詳しい人がいなかった (特に決済するお店にまつわる法要件まわり)
merpay入社時社外の詳しい方に ヒアリングし続けた
加盟店情報を受領しDB登録して法要件に則った審査を実施 メルペイ加盟店例)A加盟店でメルペイ決済する場合① 情報提供② DB登録・審査③審査結果の通知
例えばコンビニで¥100のおにぎりをメルペイで買う場合 お客さま メルペイ加盟店メルペイ残高¥100↓ ¥0メルペイ売上¥0↓ ¥100例)審査通過〜決済決済処理 決済処理
例)決済〜精算最終的にお店には¥99を支払いメルペイは¥1を売り上げる 売上 ¥100手数料 : 1%入金額¥99売上¥1※振り込み手数料など諸経費はここでは考えないこととする精算
全体像メルペイ加盟店②決済処理①お店の審査③精算お客さま
開発これをベースに プロダクト開発
2019年無事リリース
そして...メルペイを使ってくださるお店の数は順調に成長し236万ヶ所に!! ※2021/6月時点。iD/QR重複除く、導入予定も含む
その頃開発の現場では... いろんな契約条件が 出てきた
座組.2メルペイ加盟店③精算お客さま③精算入金を集約する事業者②決済処理①お店の審査
座組.3メルペイ加盟店②決済処理GW事業者②決済処理③精算お客さま③精算①お店の審査
座組.4加盟店包括元お客さま③精算 ④精算②決済処理 ②決済処理①お店の審査
座組.5加盟店包括元お客さま③精算 ④精算②決済処理 ②決済処理①お店の審査
む... 難しい... PM談
あるあるビジネス要件の キャッチアップが不十分で完全に要件を満たせていないケースが発生
あるある加盟店とのスケジュール合意などなどあり、負債発生を許容してやや汚いデータ登録運用が一部で開始
あるある負債の発生
それから1年後...
やるぞ負債の返済に着手
やったこと● What, Why, AS IS / TO BEを様々なPM・エンジニアと議論して形にする ● リリースのフェーズ分けをする ● 課題をだれでもわかるように資料を作り説明 ● 役員に理解を得られるようにプレゼン ● データmigrationプランを策定
● What, Why, AS IS / TO BEを様々なPM、エンジニアと議論して形にする ○ PM同志でもGoalイメージにさまざまな意見が分かれる ● リリースのフェーズ分けをする ○ システムの依存関係を明らかにした上で切り方を考えるのが難しい ● 課題をだれでもわかるように資料を作り説明 ○ ただでさえ複雑な業界用語をまぜながら負債の説明をするので説明コストが高い ● 役員に理解を得られるようにプレゼン ○ 会社が別事業に注力しているタイミングだとなかなか施策優先度をあげにくい。短期的なROIで表現しにくく理解も得にくい ● データmigrationプランを策定 ○ 会社が急成長してるので対象数が多い。実施におけるリスク度合いに応じて複数パターンのHowを洗い出し意思決定が必要 地味ポイント
これの繰り返しイケる!! ⇔ 何回か凹む
それでもやりきるために必要なことは・・・関わるメンバーの アツイ思い!!
気をつけたこと● プロダクトロードマップに落とし込む ● 繰り返し、繰り返し説明して賛同者を増やし、巻き込んでいく ● 着手するタイミングを見計らう(やれる時は必ずくる) ● Incidentリスクを極力抑えたプランで実行する ● PMとエンジニアが蜜になって推進する ● やりきる!中途半端に後に残さない
結果● フェーズ1 : 企画検討〜1年後 ● フェーズ2 : 企画検討〜2年後 無事にリリース完了
得られたもの● 既存の負債の解消 ● 新しいビジネスが立ち上がった時でも耐えられるデータ構造の設計 ただ負債の解消を行うだけでなく、 スケールすることを見越した設計を導入 競合優位性
さいごに● 技術的負債の解消は時に競合優位性につながる ● 業界特有の事情をシステムに反映するような場合は特に
さいごにあきらめずに地味でもやりきろう!!
Thank you