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近年の動向とエンジニアキャリア論
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@OkrandJ
February 09, 2026
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近年の動向とエンジニアキャリア論
【Okayama.なんか #7】Okayama.Careerでの登壇資料です。
参考資料
-
https://job-draft.jp/articles/609
@OkrandJ
February 09, 2026
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Transcript
1 近年の動向とエンジニアキャリア論 【Okayama.なんか #7】Okayama.Career ⼤倉 潤也
2 ⾃⼰紹介 近年の動向とエンジニアキャリア論 ⼤倉 潤也 株式会社リブセンス 転職ドラフト事業部 部⻑ 岡⼭県出⾝、岡⼭市在住の42歳、趣味は空⼿とベース。 • 事業責任者
• プロダクトオーナー • ハイヤリングマネージャー • キャリアアドバイザー これまで上記の役割を通じて、様々なエンジニアのキャ リア⽀援と企業の採⽤⽀援に関わってきました。 私のAuthenticityは“採⽤”と“キャリア”、 その2つを繋ぐ“組織作り”の⼈になりつつあります。 @OkrandJ
3 はじめに 近年の動向とエンジニアキャリア論 前提として、自分と全く同じキャリアというものは存在しません 。 バックグラウンド・趣味/志向・ライフステージが異なるように、 機会のめぐり方も人それぞれです。 その中では理論やデータはただの参考情報 に過ぎません。
4 はじめに 近年の動向とエンジニアキャリア論 私は、大切なのは地図であり、羅針盤である と考えています。 多くの人の“選択”に触れ、生の声を聴き、 自身のキャリアについて思考を巡らせておくことで、 いずれ来るであろう機会の引き寄せ方 が変わってきます。 その前提で、本日のお話が少しでも皆さんの参考になれたら嬉しいです。
5 アジェンダ 1. ⼀般的なキャリア理論の動向 2. ITエンジニアという職種の先進性 3. エンジニアキャリアに訪れる4つの変化 4. 探索型のキャリア設計という考え⽅
近年の動向とエンジニアキャリア論
⼀般的なキャリア論の動向 6 近年の動向とエンジニアキャリア論
7 ⼀般的なキャリア理論の動向 近年の動向とエンジニアキャリア論 ドナルド‧E‧スーパー(1980)「ライフ‧キャリア‧レインボー」──発達‧役割視点の統合。 エドガー‧H‧シャイン(1978)「キャリア‧コーン(三次元モデル)」──機能×地位×中⼼性。 エドガー‧H‧シャイン(1978;1990)「キャリア‧アンカー」──⾃⼰概念の核。 ダグラス‧T‧ホール(1976;2004)「プロティアン‧キャリア」──⾃⼰主導‧価値観駆動のキャリア。 マイケル‧B‧アーサー(1994)「バウンダリーレス‧キャリア」──組織境界を越える移動性。 アーサー&デニス‧M‧ルソー(1996)『The Boundaryless
Career』──概念の体系化。 ビアトリス‧I.J.M.‧ファン‧デル‧ハイデン&アンス‧デ‧フォス(2015)『Handbook of Research on Sustainable Careers』 ──サステナブル‧キャリアの視座。 2020年以降、国内ではリスキリング やキャリア自律 という言葉を良く聞くようになりました。 サステナブル・キャリアの国内展開 (石山ほか)とともに、企業のタレントマネジメント・越境学習が再評価され 始めています。
8 ⼀般的なキャリア理論の動向 近年の動向とエンジニアキャリア論 様々なキャリア理論があり⽇々学術的にも研究が進んでいますが、近年は以下のような変化が顕著です。 • ⼈材の流動性が⾼まり、⼀社内だけでキャリアを積むことが少なくなった • 社会や仕事の不確実性が⾼まり、⼈⽣を計画的に進めることが難しくなった • 報酬だけでなく、やりがいや⾃⼰実現が重視されることになった
こうした変化を受けて、 キャリア理論のトレンドも変化しつつあります。 キャリアに対する考え⽅も「柔軟さ」「主観的満⾜」 「学びや転機」を重視する⽅向へ移っています。
ITエンジニアという職種の先進性 9 近年の動向とエンジニアキャリア論
10 ITエンジニアという職種の先進性 1. オープンにモノを作っていく⽂化 2. 組織に依存しない技能の習得 3. 共通化された仕事の進め⽅ 「3つの先進性」 近年の動向とエンジニアキャリア論
11 ITエンジニアの「3つの先進性」 1.「オープンさ」 近年の動向とエンジニアキャリア論
12 ITエンジニアの「3つの先進性」 2.「独⽴性」 近年の動向とエンジニアキャリア論
13 ITエンジニアの「3つの先進性」 3.「共通化」 近年の動向とエンジニアキャリア論
14 ITエンジニアの「3つの先進性」 AIの進化によって、いままでのあたりまえが、あたりまえでなくなる世界が⾒えてきた これらの要素はここ数⼗年で外的環境とともに急激に進化‧発展したもので あり、エンジニアのキャリアを考える上で、技術の変化に向き合い、変化に 適応していくことは避けて通れない重要なテーマとなっています。 クラウド ネイティブ アーキテクチャ DX
大規模言語モデル (LLM) ブロードバンドの 普及 スマートフォン の普及 ソーシャル ゲーム ソーシャル メディア ビッグ データ シングルページ アプリケーション VR Web3.0 セキュリティの 重要性増加 近年の動向とエンジニアキャリア論
エンジニアキャリアに訪れる「4つの変化」 15 近年の動向とエンジニアキャリア論
16 1. 求められるスキルの変化 ※工場の管理者/管理職に求められる能力を分類したもの 近年の動向とエンジニアキャリア論
17 1. 求められるスキルの変化 近年の動向とエンジニアキャリア論
18 1. 求められるスキルの変化 近年の動向とエンジニアキャリア論
19 【Digression】AI時代における⼆階建てのスキル スキル⼀階 基礎的なAIリテラシー エンジニアのリテラシーとして、これまでのCS(computer science)やDSA(data structures and algorithms)に加えて、AIリテラシーも求められるようになって来ています。 たとえば -
LLM関連技術の基礎知識 - 現在のLLMの限界(記号処理のその先) - RAGやチューニングの基本的な仕組み についての理解。 スキル⼆階 ロールにあわせたAIスキル ここではロールをスペシャリスト、マネジメント、プロダクトの3つに分類。 ロールが確定していなくても、仮でも⾒定めておくのが⼤切です。 これらは勉強やキャリアを進めていくなかで、意向や状況に応じて柔軟に切り替える必要があります。 近年の動向とエンジニアキャリア論
20 【Digression】ロールにあわせたAIスキル スペシャリスト - 開発⽀援ツールやAIエージェントによる開発の効率化 - ガードレール、⾮決定性や例外、SLA/SLOを考慮したAIシステム設計 - レイテンシ‧コスト‧信頼性を考慮したAIモデル評価 マネジメント
- AI関連の安全性、セキュリティ、データガバナンス、監査、法令の知⾒ - 採⽤‧育成におけるエンジニアのAIスキルの評価の枠組み - 開発‧製品の両⾯におけるAIリスクの管理 プロダクト - LLM世界モデルの外にある深いドメイン知識 - RAG、MCP、Function CallingといったLLM応⽤技術 - 他社のプロダクト活⽤事例 近年の動向とエンジニアキャリア論
21 2. 求められる役割の変化 近年の動向とエンジニアキャリア論
2. 求められる役割の変化 エンジニアリングマネージャーや プロダクトマネージャーの提⽰年収が 上位になっている 22 近年の動向とエンジニアキャリア論
23 【Digression】マネジメントの中⾝ マネジメント経験の有無で、提⽰年収が 約67万円異なる。年々、その差額は広がっている ただし、ここで⾔うマネジメントはピープルマネジ メントだけではありません。 ⼈‧技術‧製品などに対して、“責任を持つ”とい う点がより重視されるようになってきています。 近年の動向とエンジニアキャリア論
24 エンプロイアビリティ ⼈が組織に雇われるための能⼒をエンプロイアビリティ と⾔う。「Employ(雇⽤する)」と「ability(能⼒)」 を組み合わせた経済学⽤語の⼀つで、労働者が企業や組 織に「雇⽤されるための能⼒」という意味を持つ。 エンプロイアビリティは、その⼈の持つ基本的能⼒で評 価されることになる。より多くの組織が必要とする技術 ‧スキルを⾝につけていると、エンプロイアビリティは ⾼くる。技術ごとのエンプロイアビリティを時系列で整
理すると、⼤きく4つの段階に分けられる。 3. 技術トレンドの変化 近年の動向とエンジニアキャリア論
25 3. 技術トレンドの変化 習得が難しいC++やScala、 アプリ開発技術のSwiftやKotlinの 提⽰年収が上位 これは技術そのものの評価というよりは、 “稀少性”による影響も⼤きいと思われます。 近年の動向とエンジニアキャリア論
26 3. 技術トレンドの変化 転職ドラフトスカウトにお ける参加指名率の⾼さと、 ⼀緒に⾒てみる。 参加指名率 =指名を受け取ったUU ÷転職ドラフトに参加したUU 近年の動向とエンジニアキャリア論
「エッジ・モダンな技術を身につけたい」という方は多い ですが、スタンダードや一部のレガシーの技術の方が、 現在のエンプロイアビリティは高いと言えます。 一方で、数年後にはエッジ・モダンな技術がスタンダード 化し、レガシーの技術のエンプロイアビリティが急激に下 がる可能性もあります。どの技術がスタンダードであり 続けるかは、ビジネスやテクノロジーのトレンドの変化に 大きく依存するため、予測することは困難で投資的要素 が強くなります。 27
3. 技術トレンドの変化 近年の動向とエンジニアキャリア論
28 【Digression】ケーススタディ 社内評価とエンプロイアビリティはときに衝突する 例えば、過剰な技術。技術者⽬線では「エンプロイアビ リティの⾼くなるであろうモダンな技術経験」を導⼊し たいが、事業的にはそれはオーバースペックで、ときに それが事業と衝突するときがある。 例えば、レガシーな技術を使った事業の保守運⽤。成功 している事業であれば社内評価は悪くはないかもしれな いが、エンプロイアビリティは向上しづらい。
なので、適切な技術での置き換えや定期的なバージョン アップが必要になる場合がある。 Case.1 Case.2 これらの判断をするにはそれなりの経験が必要とされ、チャレンジの可否は 組織の規模やフェーズなどの環境によっても⼤きく左右される。 近年の動向とエンジニアキャリア論
29 • ライフステージにおけるキャリア選択を表した理論として、アメリカで提唱されたキャリア理論のひとつ。 • 個⼈のキャリア選択において、異なる時期に異なるウェイトを持ち、3つの軸と3つのステージで整理されている。 • 万華鏡を覗いた際に様々な要素が重なり合い、ひとつの絵(キャリア)を描くというメタファー。 カレイドスコープキャリア理論(万華鏡キャリア) 4. ライフステージの変化
近年の動向とエンジニアキャリア論
30 4. ライフステージの変化 Challenge(挑戦) 個⼈が⾃⼰のキャリアやライフスタイルに対する選択の⾃由を持つこと。 Balance(バランス) 仕事とプライベートのバランスを取るための調整能⼒。 Authenticity(⾃分らしさ) 仕事が個⼈の価値観や⼈⽣の意味に合致すること。⾃分らしさや仕事への意義付け。 カレイドスコープキャリアを構成する3つの軸
近年の動向とエンジニアキャリア論
31 ライフステージ移⾏期に現れやすい悩み アーリーステージ → ミドルステージ チャレンジのウェイトが⾼かったところから、仕事以外での時間の使い⽅(バランス)への⽐重が⾼まる。 ⾃⾝の健康をはじめ、両親‧パートナーや⼦供など、仕事に使える物理的な時間への制約が⽣まれ始め、 “全部やる”から“より⾃分のバリューを出すべき場所”への選択と集中が求められる傾向にある。 巷で⾔われていた『プログラマー35歳定年説』も体⼒的な要因が仮説のひとつと⾔われる。 ミドルステージ
→ レイターステージ 経験の広がりを通じて⼈⽣の晩年に最終的なキャリアの信憑性(⾃分らしさ)が⾼まる。 経験や実績も⼀定まで積み上げた中で、 この先の⼈⽣にどのような影響を及ぼすのかという意味づけが⾒えてくる。 職位や年収も⼤事ではあるが、それ以上に“何をやるか”が重要になるケースもある。 4. ライフステージの変化 近年の動向とエンジニアキャリア論
) このウェイトが ライフステージによって 変化する また前提となる “内的動機に気付く” ということも必要 32 4. ライフステージの変化
※内的動機とは ※報酬、他者からの評価、罰則、世間体など 近年の動向とエンジニアキャリア論
33 【Digression】内的キャリアと外的キャリア 内的キャリアを考えるための3つの問い 1. 5年後に「このキャリアを選んでよかった」と 思うために何を⼤切にするべきか 2. これまでで「⾃分の⼈⽣に意味がある」と感じた 仕事や活動は何か 3.
どんな仕事をしているときに、時間を忘れる ほど没頭できるか 外的キャリア 所属企業‧役職‧給与といった 客観的に観測可能な属性 内的キャリア ⾃分の仕事⼈⽣における進捗や ⾃分の役割に対する主観的な感覚 内的キャリアとは、外的キャリアの「⽬的」となります。 まずは内的キャリアを考え、それを外的キャリアに翻訳す る必要がある。 近年の動向とエンジニアキャリア論
探索型のキャリア設計という考え⽅ 34 近年の動向とエンジニアキャリア論
35 「逆算型」のキャリア設計の難しさ 「探索型」のキャリア設計 これまで⼀般的とされてきた「逆算型」のキャリア構築は、 RPGで例えるなら、ひとつひとつミッションをクリアしてい く「クエスト型」と⾔えます。 やるべきことを絞ることで、ゴールに向かって着実に進んで いる実感を得られます。⼀⽅で、⻑期で定めたゴールが不変 であることが前提のため、外的環境や、求められるスキル‧ 技術‧役割などが⽬覚ましく変化するITエンジニアにとって
は、「逆算型」でキャリアを設計することは難しいです。 また、⻑期の⽬標設計を⾏うことが前提となるため、「そも そも⻑期で成し遂げたい⽬標とは何か」に悩んでしまい、 「キャリア迷⼦」に陥りやすいリスクもあります。 近年の動向とエンジニアキャリア論
36 地図を持って、「探索型」のキャリア設計を⾏う 「探索型」のキャリア設計 「探索型」のキャリア構築は、RPGで例えるなら、⾏く先々でイベントが起こる「フリーシナリオ型」と⾔えます。 無作為に短期の⽬標だけを追い続けるのではなく、キャリアの地図の全体像を知っておき、経験を⼀つ⼀つ積みながら、 さらに⼀歩先の⽬標を明確にしていく、というプロセスが⼤事です。 近年の動向とエンジニアキャリア論
37 キャリアを考えるためのステップ 3つの『知る』からはじめよう 近年の動向とエンジニアキャリア論
38 キャリアを考えるための「3つの“知る”」 近年の動向とエンジニアキャリア論
39 キャリアを考えるための「3つの“知る”」 ※新規性の⾼い価値ある情報は、⾃分の家族や親友、職場の仲間といった社会的つながりが強い⼈々(強い紐帯) よりも、知り合いの知り合い、ちょっとした知り合いなど社会的つながりが弱い⼈々(弱い紐帯)からもたらされ る可能性が⾼いといい、これを「弱い紐帯の強み」の理論と呼ぶ。 近年の動向とエンジニアキャリア論
40 キャリアを考えるための「3つの“知る”」 近年の動向とエンジニアキャリア論
41 まとめ 変化を受け⼊れ、時には戻ることを許し、チャレンジを探しましょう • 継続的にキャリアを棚卸ししておこう • 弱い紐帯(コミュニティ)を上⼿く使ってロールモデルを探そう • 複数の選択肢を持ちながら、キャリアを構築していこう 探索型キャリア設計のポイント
近年の動向とエンジニアキャリア論
【Digression】まとめ 42 • 設計 / 決断 / 責任 ◦ コードを書くことは代替しやすくなった
◦ ドキュメントは量産しやすくなった ◦ でも 意思決定の責任 は代替できない 責任とは「決めた痕跡 × 影響を及ぼす範囲 × 失敗時の引き受け方」のログであり、 それは“成果”ではなく“思考のプロセス ”を棚卸し、構造化しておくことが大切です。 AI時代において、相対的に重要度が上がったと⾔われるもの 近年の動向とエンジニアキャリア論
APPENDIX 43 弊社テックリードの実体験がSpeakerDeckに上がってるので、良ければご覧になってください。 https://speakerdeck.com/tenshoku_draft/30dai-enziniaga-xian-zai-di-wozhi-rumade-reziyumew oshu-itara-shao-siqian-nijin-metahua-burikaigi-2026 近年の動向とエンジニアキャリア論
44 転職ドラフトの提供するアクティビティ キャリアにおける重要な学びの場として、勉 強会/コミュニティ活動を支援。 会う前に年収とミッションが提示される、国内唯 一のスカウトサービス。 ITエンジニアの“選択”にフォーカスしたイン タビューメディア。 どんな人が、どんな企業から、いくらで、声が かかったかの情報を公開。
コミュニティ支援 公開レジュメ エンジニアキャリアに特化したアドバイザーが、 転職成功まで併走。 レジュメフィードバック 3,000名以上のエンジニアレジュメを見てきた 審査担当による無料のレジュメフィードバッ ク。 キャリアの壁打ち 求人紹介を前提としないアドバイザーとの キャリア面談。 今の自分を 知る 機会を 知る 選択肢を 知る エンジニア 生存戦略 近年の動向とエンジニアキャリア論
45