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カミナシに必要な開発者体験を「サービス」という視点 からまとめてみた / The developer experience required by Kaminashi is viewed as a “service” I tried to summarize it from

カミナシに必要な開発者体験を「サービス」という視点 からまとめてみた / The developer experience required by Kaminashi is viewed as a “service” I tried to summarize it from

2023/12/07:
【カミナシ x hacomono】成長過程のスタートアップに必要な開発者体験について考える
https://hacomono.connpass.com/event/299306/

カミナシに必要な開発者体験を「サービス」という視点 からまとめてみた

倉澤 直弘
EM

kaminashi, Inc.

December 07, 2023
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Transcript

  1. 自己紹介 • 名前: 倉澤 直弘 • 所属: 株式会社カミナシ • 役割:

    エンジニアリングマネージャー • 経歴: ◦ SESとかやってる企業 ◦ ECサイト向けにサービスを提供している企業 ◦ ニュースアプリの企業 ◦ カミナシ (2022年7月〜) • 今年の4月から初めてマネージャー業を始めました • 休日は子供と遊んでます
  2. カミナシにとって開発者体験が良いとは 「なんらかの目的」とは 「サービス」と「プロダクト」を飲食店で例えると • プロダクト = 料理 • サービス =

    それ以外全て ( 席に案内する、水を出す、メニューを見せる、料理を 運ぶ、店を掃除するなど ) 料理だけでお客様に価値を提 供できない
  3. 事例: 問い合わせ対応が多い 対応策① 全部マネージャがさばく 対応策② オンコール体制の整備 対応策③ 社内向け管理画面の作成 太古の昔 2022年夏ごろ

    2022年秋ごろ マネージャーのみだと持 続可能性がない & ボール がこぼれる可能性がある ため、問い合わせ担当を 回した。 サポートチーム内で調 査、対応を行える機能を 持った管理画面を作成し た。 問い合わせ対応をマネー ジャーが一手に引き受 け、メンバーへの差し込 みを減らした。
  4. 事例: リリースの頻度が低い • 開発サイクルがリリース日に引っ張られて遅くなる • リリースが大きくなりがちで問題が発生した場合の対応の難易度が上がる サービスチーム内の課題 (サービス提供へのブロッカー) • CSチーム

    ◦ 事前にお客様に伝えたい ◦ 事前に機能について確認したい • セールス、マーケティング、広報 ◦ 使える情報があれば使いたい • それに対して、サービスチーム内ではリリース情報の共有がうまく行っていな かった サービスチーム外の要望 (サービス提供に必要なこと)
  5. 事例: リリースの頻度が低い レベル 内容例 伝える対象例 伝える時期例 0 顧客から認識できない修正 なし なし

    1 特定の顧客に軽微な影響がある 修正 CS、サポート リリース時 2 全ての既存顧客に影響があるも の CS、サポート、PMM リリース1週間前 3 新規開拓に利用可能 CS、サポート、PMM、セールス リリース4週間前 4 マーケティングに利用可能 CS、サポート、PMM、セールス、マーケ、広報 リリース6週間前 ※表の内容は例です • リリースレベルを設定し、適切な人に、適切な時期に適切な内容で伝える • 事前に伝える必要のないものはリリースを自由にする 対応策
  6. 事例: 技術的負債の解消が進まない • 技術的負債がたくさんあるが対応が進まない ◦ コードの質、DB設計、アーキテクチャ、インフラの課題など様々 • 理由) 機能開発や不具合修正と比較して優先順位をあげられなかった 何が起こっていたか

    • 機能開発や不具合修正のスピードが落ちる • 問い合わせの調査に時間がかかる • 不具合の数が増える • 結果としてサービスの質や提供速度が落ちていた 起きた課題 (サービス提供へのブロッカー)
  7. 事例: 技術的負債の解消が進まない 対応策① 機能開発をストップ 対応策② 50%ルール 対応策③ チーム分割 2022年5月~6月 2022年7月~

    2022年秋ごろ 機能開発を完全にストッ プして負債解消の期間を 取った。 開発リソースの50%を負 債解消に当てるルールを 作る。 結局、機能開発などに 引っ張られうまく運用で きず。 負債解消チームと機能開 発チームに分けた。 人数の増加や、重要な新 機能開発のプロジェクト が始まったことも理由。 2023年4月までの一時的 な分け方。
  8. 事例: 技術的負債の解消が進まない 対応策④ 内部品質改善スプリント 対応策⑤ やっていきの会 2023年4月~ 2022年7月ごろ〜 技術領域ごとに有志メン バーが集まり課題の整理

    と対応を行うようになっ た。ボトムアップ的に始 まった活動。 現在はフロント、API、 DBに分かれている。 チーム横断で活動する場 になっている。 負債解消チームを通常の サービスチームに戻す上 で作ったルール。 3週間通常のスプリントを 回した後に、1週間内部品 質改善のタスクのみ行う スプリントを実施する。