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株式会社カオナビ
July 16, 2025
Technology
270
1
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ステップアップする技術発信 : キャリアに活かせる発信戦略とは / Strategic Tech Communication
2025年7月13日開催「CoLab Conf」で登壇した際の発表資料です。
https://supporterz-seminar.connpass.com/event/355775/
株式会社カオナビ
July 16, 2025
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Transcript
ステップアップする技術発信 : キャリアに活かせる発信戦略とは 2025.07.13 | CoLab Conf © kaonavi, inc.
鈴木 僚太 (uhyo) 株式会社カオナビ CTO室 エキスパート(フロントエンド) 自己紹介 © kaonavi, inc.
2
今回のテーマ : 技術的発信 © kaonavi, inc. 3 特に技術記事の執筆・公開 は、 これまでの自分のキャリアを支えてきた要素。
• 技術力アピール、転職 • 登壇機会 • 書籍の執筆 etc…
今回のテーマ : 技術的発信 © kaonavi, inc. 4 技術記事でキャリアを助ける参考にしてもらうべく、 私の経験やこれまでやってきたこと、 技術的発信に対する私の考えをお伝えします。
技術記事の種類と変遷 © kaonavi, inc. 5
技術的発信の変化 © kaonavi, inc. 6 自分の技術記事は、いくらかの変遷を経て 今のスタイルを確立した。 大まかには…… 昔: 網羅的な記事
・とにかく細かい記事 今: ピンポイントな記事・設計や解釈 ・思想の発信
網羅的な記事 © kaonavi, inc. 7 特定のトピックについて、情報を網羅的に説明する。 内容の質も担保し、物量で勝負。 代表作: TypeScriptの型入門
TypeScriptの型入門 © kaonavi, inc. 8 TypeScript 2.8のConditional Typesなど、TypeScriptの 型システムの独自性が増してきた時期に執筆。 とにかく型システムの機能を全部書いた。
網羅的な記事の効果 © kaonavi, inc. 9 エンジニアにとって、知識は全ての基礎 。 網羅的な内容や細かくて正確な内容は、 知識の正確さ・豊富さをアピール する材料になる。
高度な内容を自分の言葉で説明できることは、 理解力のアピール にもなる。
とにかく細かい記事 © kaonavi, inc. 10 自分の場合、主にWeb標準の分野で 細かい記事を書いてきた。 (仕様書レベルで挙動を説明したり)
細かい記事の利点 © kaonavi, inc. 11 レベルの高いエンジニアには細かい話をちゃんと 理解する能力が必要なので、需要はある。 レベルの高い人から評価される記事は、評判への影響 も 大きい。
記事を書くことは、自分の学習にも効果的。 (自分の記事も学習ついでに書いた記事が多い)
ピンポイントな記事 © kaonavi, inc. 12 網羅ではなく、具体的なトピック について知見を与える。 この場合は新規性を重視。 (全く同じことを解説している既存記事が無いトピックを選ぶ)
ピンポイントな記事 : 具体例 © kaonavi, inc. 13 Reactでボタンコンポーネントをメンテしていたときに 遭遇した事象の調査結果を記事にまとめた。 (最終的に仕様書を交えた解説になったので「細かい記事」の要素もある)
ピンポイントな記事のポイント © kaonavi, inc. 14 仕事で厄介な問題を片付けたら、それを記事にできないか 考えてみよう。実務的な話なら需要も期待できる。 「よく分からない挙動」に遭遇したときに放置せず、 調べてまとめれば記事ができる。
ピンポイントな記事の効果 © kaonavi, inc. 15 新規性のある記事は、コミュニティへの貢献度 が高い。 つまり、記事の価値も高い ということ。 自ら調査・考察して知見を生み出す能力
のアピールにも。
思想を発信する記事 © kaonavi, inc. 16 難易度が高いが、アピール効果も高い分類。 設計など意見の分かれるトピックについて、 自分の考えを整理して発信 する。 内容が良ければ味方が増える。(敵も発生する)
リード級の能力 のアピールに。
思想を発信する記事 © kaonavi, inc. 17 自分は設計系の記事 で思想を発信しがち。 TypeScriptやReactなど。 色々な考えがあることや、場合によってやり方を変える 必要があることを認めつつ、
それでも「自分の正解」をちゃんと持つ ことが大事。 言うまでもなく、論理的な説明や裏付け が必要。
思想を発信する記事 : 具体例 © kaonavi, inc. 18 Reactの「副作用」に対する考え方を主張する記事。 Reactの理念やAPIを前提にして自分が望ましいと思う 考え方を広める目的がある。
思想を発信するときの自分のスタンス © kaonavi, inc. 19 原則として、技術的観点でのみ考えた最適解を提示する ことを心がけている。 実際の現場では他の観点も必要だが、技術的観点での 理想がどんな感じかを知っておくことは、 いい意思決定をするための前提条件だから。
(自分のやり方です。現実的な意思決定の力をアピールする機会が なくなるという欠点もある)
解釈の記事 © kaonavi, inc. 20 既存ライブラリなどに見られる設計を 「どう解釈すればいいか 」を説明する。 自分の思想ではなく他人の思想 を理解し説明する。
Reactなどは解釈しがいがある。 ありものを深く理解し使いこなす力のアピールに。
解釈の記事 : 具体例 © kaonavi, inc. 21 Reactの新しいAPI (use API)
に対する解釈を説明。 新しいAPIの利点や、従来の考え方との変化や整合性を 理解する。
技術的発信のステップアップ © kaonavi, inc. 22
技術的発信のステップアップ © kaonavi, inc. 23 練習(必要に応じて) ↓ 知見・知識 を紹介する記事 ↓
解釈・思想 を語る記事 という段階がおすすめ。 (参考)
技術的発信のステップアップ © kaonavi, inc. 24 目標は、レベルの高いエンジニアとして、 自分の思想・考えを主張 し、 しかも共感を得られるようになること。 思想発信までいくと、個性も出やすくなる。
技術的発信のステップアップ © kaonavi, inc. 25 しかし、どこの馬の骨かも分からない人が思想を発信 してもリーチに難がある。 まず、知見の発信 を通して評判を築く のがよい。
どんな知見を発信するか ――あるいは生成 AI時代の技術記事 © kaonavi, inc. 26
技術記事と生成 AI © kaonavi, inc. 27 技術記事について語る上で、生成AIの話題は 外せなくなった。 網羅的で長い記事でもAIが短時間で生成してくれる。 注意:
このトークでの AIへの言及は すべて現時点の AIの性能を前提と したものです AIが書いた技術記事の例(抜粋)
技術記事と生成 AI © kaonavi, inc. 28 AIでポン出しした記事は…… 記事の質の観点 : 教科書のように網羅的な記事を生成できるが、
正直目が滑る……なぜだろう? 構成力の問題? アピールの観点 : AIと同レベルの記事は誰でも無限に作れるようになり、 アピール材料としては価値が激減
生成AI時代にも価値がある記事とは © kaonavi, inc. 29 新規性を大事にしたい。 小さなトピック・ワンイシューでいいので、 既存記事がない・見当たらない知見 を記事にすれば、 AIや他の執筆者と差別化できる。
コアのアイデアが良ければAIの補助・肉付けがあっても 評価されるはず。
新規性の見つけ方 © kaonavi, inc. 30 自分が使っている技術に深く向き合う のが王道かつ近道。 厄介な問題 に向き合って解決した経験が新規性に繋がる。 生成AIの時代は厄介ではない問題はすぐ解決できるので、
むしろ機会は増えるかも?
網羅的な記事を書きたいときは © kaonavi, inc. 31 網羅的な記事でAIに対抗するなら、構成力が鍵を握るか。 ただ長いだけでなく、記事の目的・伝えたいこと を明確にすべし。 • 書く内容の取捨選択をしっかりする
• アウトラインに力を入れる • 体系だった説明を心がける
解釈・思想の記事へステップアップ © kaonavi, inc. 32 解釈の記事や思想の記事 にステップアップできれば、 AIとも差別化しやすい。 解釈・思想は個人の色が出て新規性を生み出しやすい。 ブランディングにもなりやすいぞ。
まとめ © kaonavi, inc. 33
まとめ © kaonavi, inc. 34 生成AIの時代は、ただ情報量が多いだけの記事は 価値が下がる。 ワンイシューで小さくまとまった、しかし新規性のある 記事から始めるのが吉。 最終的には思想の発信ができるようになって、
ブランディングの助けにしよう。