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生成 AI を活用したトラブルシュートの模索とAmazon Q Developer のご紹介・...

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November 21, 2025

生成 AI を活用したトラブルシュートの模索とAmazon Q Developer のご紹介・AWS のユーザーコミュニティのご紹介

2025年11月21日(金) に神戸の産業振興センターで開催された「ITの神戸祭り! All Kobe IT Biz&Geeks Festival 2025」の 第2部 Tech Deep Diveセッション(技術枠)で登壇させていただきました。

テクニカルサポートエンジニアとして Amazon Q Developer for CLI を活用したトラブルシュートを模索している取り組みをベースに AWS の AI サービスの紹介をさせていただきました。(あとは Kiro の GA に伴う急な資料修正に追い立てられた件も話しました)

JAWS-UG や JAWS-UG 神戸支部の紹介もさせていただき、サメのアイコンで怖がられるけど怖くないよ、ともお伝えしています。

#allitkobe #jawsug #jawsug_kobe

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November 21, 2025
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Transcript

  1. Biography { "Bio": { "Name": "ICHINO Kazuaki a.k.a. kazzpapa3", "Organization":

    "株式会社サーバーワークス", "Role": "Technical Support Engineer", "Favorite AWS Services": "AWS CLI", "Community": "JAWS-UG 神戸 運営メンバー" "Personal Interest": "初音ミク", "Socials": { "Twitter/X": "@kazzpapa3", "LinkedIn": "https://www.linkedin.com/in/kazzpapa3/" }, } }
  2. 音声を活用するもの Amazon Lex Amazon Alexa と同じ技術基盤を使用した 「会話型 AI ボット」を構築できるサービス Amazon

    Polly テキスト読み上げサービス(Text-to-Speech) SSML(Speech Synthesis Markup Language)にも対応 Amazon Transcribe 音声テキスト変換サービス(Speech-to-Text) ライブ配信でのリアルタイム字幕などで活用可能 @kazzpapa3 / #allitkobe 4 / 34
  3. 画像を活用するもの Amazon Rekognition AWS が提供する画像・動画分析サービス 機械学習の専門知識不要で API を呼び出すだけで利用可能 Amazon Textract

    画像や PDF などのドキュメントからのテキストやデータの抽出を行 うサービス AI OCR に相当するサービス @kazzpapa3 / #allitkobe 5 / 34
  4. アプリケーション開発 Amazon Q:生成 AI アシスタント Amazon Q Business 社内のデータソースと統合し自然言語による文書の検索・要約など を実施可能

    Amazon Q Developer IDE と統合し、コードの生成や補完、レビューなどを実施可能 AWS マネジメントコンソールにも実装されており、AWS アカウ ント内のリソースについての質問も可能です @kazzpapa3 / #allitkobe 7 / 34
  5. アプリケーション開発 AWS Kiro 2025年7月14日(現地時間)にベータ版として発表された AI IDE 最大の特徴は 仕様駆動開発 を可能とする点です 使い勝手や料金については

    JAWS-UG 神戸の運営メンバーでもあ る、ヤマダ(北野)さんの資料がわかりやすいので紹介します 「Kiroってどうなの?」 リアルな使い勝手と最新の料金ガイド 8 / 34
  6. AWS Kiro が GA(一般提供開始)されました 米国時間 2025年11月17日 に GA Kiro IDE

    および Kiro CLI として提供が開始されています AWS 公式ブログ Kiro が一般提供開始: IDE とターミナルでチームと共に開発 これに伴い Amazon Q Developer for CLI が Kiro CLI に統合され ました @kazzpapa3 / #allitkobe 10 / 34
  7. 生成 AI を活用したトラブルシュートの模索と Amazon Q Developer for CLI Kiro CLI

    のご紹介・ AWS のユーザーコミュニティのご紹介 ITの神戸祭り! All Kobe IT Biz&Geeks Festival 2025 (November 21, 2025) Speaker : @kazzpapa3 / JAWS-UG 神戸
  8. の前に、私のロールについて軽く 所属会社は AWS の「リセラー」 という立場となります お客様は AWS との直接的な契約関係にないため、お客様から AWS に

    直接問い合わせをすることができない ものとなっています そのためリセラー事業者がサポート部門を設け、お客様のサポートを することを求められています ロールの特性上、設計や構築を担当しておらず、見知らぬ環境やリソー ス群の技術サポートを行うことがほとんどです @kazzpapa3 / #allitkobe 13 / 34
  9. AWS はドキュメントがすべて AWS は Documented な文化とされており、公式ドキュメントとして 公開されているものが全てとされています 言い換えると私がテクサポとして振る舞う際に AWS 公式ドキュメント

    での言及を見つけられれば勝ち と言えます とはいえ、そんなに簡単には見つからない さらに正式版は英語のみとなり、常に優先される ボリュームも膨大 例えば IAM という AWS の世界での認証・認可サービスの User Guide でも 4,137 ページ + AWS で提供されるサービスが 250+ @kazzpapa3 / #allitkobe 14 / 34
  10. このようなロールのため AWS 謹製の AI を愛用 Amazon Q Developer を活用しています さらに、CLI

    版を愛用中 いわゆる Amazon Q Developer for CLI というやつ呼ばれていたやつ です @kazzpapa3 / #allitkobe 16 / 34
  11. Amazon Q Developer for CLI だと何がいいのか MCP サーバーを利用可能です AWS が公式で提供している

    AWS Knowledge MCP サーバーなど有用 な資産を利用可能です AWS Knowledge MCP Server CLI 環境で動作するので、AWS CLI を用いた AWS API 実行がシーム レスに行える つまり MCP を用いて自然言語で対話しながらドキュメント検索をし つつ、AWS API を実行して調査を行うことが可能 @kazzpapa3 / #allitkobe 17 / 34
  12. イメージ図 Kiro のサブスクリプション用 アカウント 問い合わせ お客様のアカウント 各種リソース ライセンス 認証 MCP

    サーバ 踏み台アカウント 不具合などの 発生 IAM アクセスキー 認証・認可 スイッチロール 調査 アクセス CloudTrail(API の実行履歴)のログを取得して分析したい @kazzpapa3 / #allitkobe 18 / 34
  13. AWS CLI と Kiro CLI の導入 Kiro のサブスクリプション用 アカウント 問い合わせ

    お客様のアカウント 各種リソース ライセンス 認証 MCP サーバ 踏み台アカウント 不具合などの 発生 IAM アクセスキー 認証・認可 スイッチロール 調査 アクセス CloudTrail(API の実行履歴)のログを取得して分析したい @kazzpapa3 / #allitkobe 19 / 34
  14. AWS CLI の設定 Kiro のサブスクリプション用 アカウント 問い合わせ お客様のアカウント 各種リソース ライセンス

    認証 MCP サーバ 踏み台アカウント 不具合などの 発生 IAM アクセスキー 認証・認可 スイッチロール 調査 アクセス CloudTrail(API の実行履歴)のログを取得して分析したい @kazzpapa3 / #allitkobe 20 / 34
  15. Kiro CLI の設定 Kiro のサブスクリプション用 アカウント 問い合わせ お客様のアカウント 各種リソース ライセンス

    認証 MCP サーバ 踏み台アカウント 不具合などの 発生 IAM アクセスキー 認証・認可 スイッチロール 調査 アクセス CloudTrail(API の実行履歴)のログを取得して分析したい @kazzpapa3 / #allitkobe 21 / 34
  16. 調査 Kiro のサブスクリプション用 アカウント 問い合わせ お客様のアカウント 各種リソース ライセンス 認証 MCP

    サーバ 踏み台アカウント 認証・認可 不具合などの 発生 IAM アクセスキー スイッチロール ログ閲覧・取得 調査 アクセス CloudTrail(API の実行履歴)のログを取得して分析したい ナレッジ検索 @kazzpapa3 / #allitkobe 22 / 34
  17. さらに修復もやろうと思えばできる 私のロールでは復旧作業までは対応していないのでやっていませんが、 AWS が用意する仕組みを使うことで 復旧も可能 なケースもあります AWS SAW(AWS Support Automation

    Workflows) というソリュ ーションを利用します AWS Systems Manager というサービスのランブックという、定義 済みのアクションを実行できる運用自動化の仕組みがあります そのランブックのうち AWS サポートが過去に課題解決してきたナレ ッジの蓄積をベースに自動化アクションを AWS で作成した のが AWS SAW の位置付けです @kazzpapa3 / #allitkobe 23 / 34
  18. 自動修復 Kiro のサブスクリプション用 アカウント 問い合わせ お客様のアカウント 各種リソース ライセンス 認証 MCP

    サーバ 踏み台アカウント 認証・認可 不具合などの 発生 IAM アクセスキー スイッチロール 調査 アクセス CloudTrail(API の実行履歴)のログを取得して分析したい ナレッジ検索 AWS SAW ランブックが用意されていて修復可能なものであれば 直してほしい @kazzpapa3 / #allitkobe 24 / 34
  19. Amazon Q Developer for CLI を活用しながら 有用性と責任ある AI の利用を模索していたりします なまじ会話が成立している(ように見える)ため「直前の状態に戻し

    て」と頼んで生成 AI が覚えていなくて元の状態を失う、などもよく聞 く事例です コード開発の場合はこまめに commit しておく、などの対処法がある かと思われます 同じような考え方をトラブルシュートや復旧のようなケースで取り入 れることを考えた時、対処法としてどのようなアプローチが取れるの か、も模索中です @kazzpapa3 / #allitkobe 26 / 34
  20. 正式名称 JAWS-UG(AWS User Group – Japan) 2010年2月 に発足し、AWS (Amazon Web

    Services) が提供するクラ ウドコンピューティングを利用する人々の集まり(コミュニティ)です 出典:JAWS-UGとは | JAWS-UG(AWS User Group – Japan)https://jaws-ug.jp/about-us/ @kazzpapa3 / #allitkobe 31 / 34