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damage control resuscitation

damage control resuscitation

igakusho_review

April 13, 2020
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Transcript

  1. 外傷と内因性凝固障害 止血のための フィブリン血栓形成 血管閉塞を防ぐ 線溶亢進 過剰線溶状態 線溶遮断 PAI- 1 血管内皮修復の完了

    ↑↑ PAI- 1 ↓↓ 不要となった血栓の溶解 INTESIVIST Vol.2 No.3 「外傷」p554 生理的凝固/線溶亢進
  2. 外傷と内因性凝固障害 INTESIVIST Vol.2 No.3 「外傷」p554 生理的凝固/線溶亢進 病的凝固/線溶亢進 病的線溶の亢進時には、トロンビン活性に比して、プラスミン活性の亢進がみられる。 D-dimer =トロンビン活性

    FDP =トロンビン活性×プラスミン活性 =D-dimer ×プラスミン活性 プラスミン活性=FDP/D-dimer FDP/D-dimerの比を測定することで、プラスミン活性の異常亢進、 つまり病的線溶亢進を予測することが出来る
  3. 晶質液過剰投与制限 J Int Care (2017) 5:11 J Trauma. 2007;62:307–31 外傷急性期に活動性出血のある患者においては、

    収縮期血圧を90mmHg程度に保つことによって、 新たに止血の得られた血管からの再出血を防ぐことができる。 晶質液の過剰投与は出血を助長する?
  4. 晶質液過剰投与制限 さらには、晶質液の過剰投与によって N ENGL J MED 378;4 Jan 25, 201

    晶質液の大量投与によって、呼吸不全、腹腔内圧上昇、希釈性凝固障害などの合併症が増え、 さらには、DAMPs(組織損傷関連分子)を全身に拡散させることで、 全身性の炎症を惹起してしまう。
  5. 晶質液過剰投与制限 具体的なRecommendationもあるが… J Trauma Acute Care Surg Vol 81, No4

    limitation ・単一のエキスパートの意見に過ぎ ないこと ・(そもそもBundle Careの弱点と して)各々の患者すべてに同一の治 療を施して良いかどうか などの疑念が強い
  6. 晶質液過剰投与制限 さらには、 Critical Care 2019 23:98 J Int Care (2017)

    5:11 limitation ・studyによってはその有用性が示さ れていない ・どういった類の外傷をtargetとして いるかはっきりしない ・患者背景の統一化がなされていない
  7. 早期凝固因子補充 Critical Care 2019 23:98 Ann Surg. 2011 Feb;253(2):392. J

    Trauma. 2008;65:527– 凝固因子早期補充の重要性 については、limitationや 反対意見がない?
  8. 早期凝固因子補充 最適な比率は…PROPPR trial Patients - LEVEL 1 Trauma Centerに直接搬入された680人 Intervention

    - RBC:FFP:PLT = 1:1:1 Comparison - RBC:FFP:PLT = 2:1:1 Outcome - 24hr and 30 days mortalityに差はあるか? JAMA. 2015;313(5):471-
  9. 早期凝固因子補充 MTP発動のタイミングは… ABCスコア Crit Care Clin 33 (2017) 71–84 ①穿通外傷

    ②FAST陽性 ③sBP<90mmHg ④HR>120bpm の4点で構成され、2点以上でMTP発動を考慮する。