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3次元点群におけるノイズ除去の方法について

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February 06, 2024

 3次元点群におけるノイズ除去の方法について

本スライドは2026年5月13日に開催されたオンライン勉強会(AIMTG)にて利用されました。
イベントページやYoutube動画は以下の通りです。

イベントページ:

https://osaka-driven-dev.connpass.com/event/390366/

発表動画:

https://www.youtube.com/live/-5iCSDlK6JY?si=qz4HANn54R-_9xog&t=2036

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Kenta Itakura

February 06, 2024

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Transcript

  1. 点群の利用例:インフラの維持管理の支援 ScanX2.0  点群の取得例として車両にレーザースキャナを搭載したMMS(Mobile Mapping System) を用いて走行し、都市インフラを3次元データとして取得するものがある(図[a]) 引用: 山下ら (2019)

    3 次元点群データを活用した インフラ構造物の維持管理 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspe/85/3/85_228/_pdf  広範囲の構造物を高速・高精度に計測できる  測量・点検・異常検知等の多くの項目にて、業務の効率化が期待されている(図[b]) [a]レーザースキャナを搭載した MMS車両の例 引用:国土交通省「3次元点群データを用いた効率的な管理手法の開発」(2025), https://www.mlit.go.jp/tetudo/content/001709172.pdf [b]点群による壁面のひび割れ検出。 白い線がひびを表している 2
  2. 点群処理の課題:ノイズ [a]  通常、取得された点群データには右図の ようにノイズが含まれる  ノイズの存在により処理精度の低下等の 様々な問題が起こる  本スライドでは、ノイズ除去の具体的な

    方法を紹介する  そのため、点群処理の前にノイズ除去を することが重要である データ出典: デジタルツイン実現プロジェクト URL:https://info.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/ 3
  3. 統計的手法①:クラスタによる除去  ノイズ点は孤立している小さな集団を形成すると仮定 1. 点間距離が 𝑑 未満の点を同一クラスタとして分割 2. 各クラスタの点数 𝑛𝑐

    を計算 3. 閾値𝑁と点数比較をし、クラスタを分類(式) 式:𝑛𝑐 < 𝑁 ⇒ ノイズ 4 クラスタ3(赤) クラスタ1(青) クラスタ2(緑) 距離1 > 𝑑 → 別クラスタ 距離2 > 𝑑 → 別クラスタ
  4. 統計的手法①:クラスタによる除去 [a]  ノイズ点は孤立している小さな集団を形成すると仮定 クラスタ1(青) 𝑛𝑐 > 𝑁 →ノイズではない クラスタ3(赤)

    𝑛𝑐 < 𝑁 →ノイズ クラスタ2(緑) 𝑛𝑐 > 𝑁 →ノイズではない 5 1. 点間距離が 𝑑 未満の点を同一クラスタとして分割 2. 各クラスタの点数 𝑛𝑐 を計算 3. 閾値𝑁と点数比較をし、クラスタを分類(式) 式:𝑛𝑐 < 𝑁 ⇒ ノイズ
  5. 統計的手法①:クラスタによる除去  ノイズ除去を実行すると以下のようになった  距離𝑑 = 1 m、点数の閾値𝑁 = 100個としてノイズ除去を行った

    ノイズ除去前 ノイズ除去後 ノイズ除去 6 データ出典: デジタルツイン実現プロジェクト URL:https://info.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/
  6. 統計的手法②:点群距離による除去 [a]  ノイズ点は周囲から離れており、局所密度が低いと仮定する。 1. 各点𝑃𝑖 に対し、k近傍点を取得する 2. 点𝑃𝑖 と各近傍点とのユークリッド距離𝑑𝑖𝑗

    を計算する(式1) 3.各点の平均近傍距離 ᪄ 𝑑𝑖 を計算する(式2) 4.全点の統計量 𝜇(平均値)、𝜎(標準偏差)を計算 5.統計量を用いてノイズ除去(式3) 式3: ᪄ 𝑑𝑖 > 𝜇 + 𝛼𝜎 ⇒ ノイズ 式2: ᪄ 𝑑𝑖 = 1 𝑘 ෍ 𝑗=1 𝑘 𝑑𝑖𝑗 式1:𝑑𝑖𝑗 = 𝐩𝑖 − 𝐩𝑗 𝑃𝑖 𝑃𝑗 𝑑𝑖𝑗 8
  7. 統計的手法②:点群距離による除去  近傍点の数𝑘 = 100、距離の閾値𝛼 = 1としてノイズ除去を行った 10 データ出典: デジタルツイン実現プロジェクト

    URL:https://info.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/  ノイズ点を赤、ノイズでない点を青で表示すると以下の画像のようになった