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少人数でも回る! DevinとPlaybookで支える運用改善

少人数でも回る! DevinとPlaybookで支える運用改善

少人数でも回る!DevinとPlaybookで支える運用改善
株式会社CAMの少人数チームでの大量サービス運用におけるDevin活用事例の紹介です。

【背景】
約40のマイクロサービスを約10名のバックエンドエンジニアで運用するCAMでは、少人数vs大量サービス運用という構造的課題に直面していました。特に、言語・ライブラリのバージョンアップ作業や、ファンクラブサイトの施策運用におけるサーバー増強作業が大きな負担となっていました。

【解決策】
DevinのKnowledge機能とPlaybook機能を活用し、組織固有の開発知識を蓄積しながら、定型的なタスクを自動化。具体的には:

1. 大規模バージョンアップの効率化
- Node.jsバージョンアップ作業をPlaybook化
- 作業者:10人×1ヶ月 → 1人×1週間

2. サーバー増強作業の自動化
- 自然言語指示による増強作業のPlaybook化
- 準備時間:半日 → 15-30分

【効果】
- 運用業務の大幅効率化
- 属人化の解消とチーム可用性向上
- 価値創造業務への集中

Devinと人間の適切な役割分担により、技術・人数的制約ではなくビジネス価値で判断できる組織への変革を実現した事例をご紹介します。

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ishikawa-pro

July 26, 2025
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Transcript

  1. 自己紹介 名前: 石川諒 (ishikawa-pro) 株式会社CAM 2019年度新卒入社 X: ishikawa__pro 好きな AI

    系ツール・サービス Devin Cursor ChatGPT Replit Manus Devin Meetup Tokyo 2025 2
  2. Devin の導入 2025年2月: 数名で Devin の検証導入を開始 ↓ 完全自立型AIエンジニアとして、どのくらい仕事を任せられるかを検証 2025年5月: CAM

    の全エンジニアが利用できるように整備・展開 特に2つの機能が、 Devin を本格導入する決めてになった Knowledge Playbook Devin Meetup Tokyo 2025 16
  3. Playbook 機能 繰り返し行う定型的なタスクを自動化するための「手順書」 自然言語(日本語でもok) で手順書を記述するだけで、Devin が手順書通りに作 業してくれる Knowledge も利用することで、組織固有の知識やルールも踏まえて、いい感じ に実行してくれる

    Playbook を簡単に呼び出す Macro 機能が用意されており、チャット内で !macro のように自分で設定したショートワードを入れると Playbook が Devin に渡される Devin Meetup Tokyo 2025 19
  4. Knowledge と Playbook の活用 Knowledge と Playbook を活用して、少人数 vs 大量サービス運用

    の課題解決 を取り組み始めた 2つの実例を紹介 大規模バージョンアップの効率化 サーバー増強作業の対応自動化 Devin Meetup Tokyo 2025 20
  5. 実例1:大規模バージョンアップの効率化 解決方法 Node.js バージョンアップの Playbook を作成 Dockerfile と CI のバージョンアップを指示

    Devin のVM環境でテストを実行して、動作確認 TypeScript の場合は、 tsc で型チェックも実施 確認が完了できたら PR 作成 Slack から Playbook を呼び出して並行作業させる Devin Meetup Tokyo 2025 22
  6. 実例1:大規模バージョンアップの効率化 効果 作業者: 約10人 → 1人(+ 複数のDevin) 対応完了まで: 1ヶ月 →

    1週間 作業分担, 進捗管理, 催促をしなくてよくなり、心理的負担が減った 他のエンジニアの作業時間を削らなくて済む Devin Meetup Tokyo 2025 24
  7. 実例2:サーバー増強作業の対応自動化 効果 作業: 大量の yaml 編集 → Slack指示からDevinに指示 準備時間:半日 →

    15-30分 自然言語でDevinに指示するだけになったため、属人化の排除 振り返りレポートの自動生成 Devin Meetup Tokyo 2025 29
  8. Devin導入による効果 運用業務の効率化 バージョンアップ作業: 10人×1ヶ月 → 1人×1週間 サーバー増強作業: 半日 → 15-30分

    チーム拡張の実現 属人化の解消: 特定の人しかできない作業を Playbook で再現可能に 心理的負担の軽減: 作業分担・進捗管理・催促が不要 より事業に貢献できる業務へ集中: ルーチンワークから解放 Devin Meetup Tokyo 2025 31