ファーストリリースを迎えるまでのしくじり

Findy主催のPM Hubのイベント「プロダクトマネージャーLT Night 〜駆け出しPMのしくじりと学び〜」にて発表したスライド

イベントURL: https://pmhub-findy.connpass.com/event/321919/

X/Twitterハッシュタグ: #pm_kinto_findy

Transcript

1. 1 ϑΝʔετϦϦʔεΛܴ͑Δ·Ͱͷ͘͠͡Γ KINTOテクノロジーズ株式会社 仲野 裕⽂ @プロダクトマネージャーLT Night 〜駆け出しPMのしくじりと学び〜
2. 仲野 裕⽂ @hirontweet 1992年⽣まれ モバイルアプリ開発グループ KINTO かんたん申し込みアプリ プロダクトマネージャー 2018年に楽天グループ株式会社にてアプリ決済の iOSエンジニアとして社会⼈をスタート 2022年11⽉にKINTO テクノロジーズ株式会社に⼊社 MaaSアプリ、my routeアプリのiOSエンジニアのあと、 KINTO かんたん申し込みアプリのPLになり、現在はPdM 趣味: モータースポーツ観戦、ガジェット集め、ドライブ 2 ⾃⼰紹介
3. 3 本題に⾏く前に 当てはまるものに✋してください
4. 質問① 4 運転免許を持っているよ✋
5. 質問② 5 ⾞を運転するのは好き✋
6. 質問③ 6 ⾞を持っているよ✋
7. 質問④ 7 ⾞があったらいいな✋
8. 質問⑤ 8 KINTOっていうサービス知っているよ✋
9. KINTO ONEとは 9 KINTO ONEでは トヨタ⾞、レクサス⾞、SUBARU⾞を 取り扱っています https://kinto-jp.com/kinto_one/
10. KINTO かんたん申し込みアプリ 10 開発期間: およそ6ヶ⽉ 開発メンバー数: 17⼈ （モバイル: 12⼈、バックエンド: 5⼈） アプリリリース: 2023年9⽉22⽇ ※アプリはネイティブアプリとして開発 2024年7⽉現在までに、オーガニックで ダウンロード数約3,000デバイス https://kinto-jp.com/entry_app/
11. KINTO ONEのアプリ誕⽣のきっかけ 11 また、⾦融事業者の⽅で、⼝座開設アプリと⼝座アプリが分かれていたと いうところからもヒントをもらった WEBから申し込むKINTO ONEを アプリならではの機能やUIを⽤いられないか？
12. 12 それでは、本題へ
13. ファーストリリースでしくじった3つ 13 しくじり①: ⼈数のアンバランス しくじり②: QA中にOS間で仕様差発⽣ しくじり③: リリース直後に隠しカテゴリ登場
14. しくじり①: ⼈数のアンバランス 14 Android/iOSの開発メンバーが同じ⼈数で揃っておらず、 メンバー数が多い⽅ではコミュニケーションとタスク分けなどに苦戦 少⼈数で開発が出来ていたチームの⽅がコミュニケーションとタスクの 分担がうまく⾏っていたようだった Android Team iOS Team
15. しくじり①からの学び 15 ネイティブのモバイルアプリ開発をする場合、 • 各OSの開発メンバーは同じ⼈数に合わせる • コミュニケーションパスを少なくする • タスク割り振りに困らない⼈数に収める をすると問題を最⼩限に抑えられるのではないか アプリの規模にもよるが、 今回のアプリの場合は、各OSで3名〜4名のエンジニアで作業が妥当だった のではないかと考えている
16. しくじり②: QA中にOS間で仕様差発⽣ 16 プロジェクト終盤、QA中に仕様未記載の部分で連携漏れが発⽣ QAのバグチケットの数もかなりあり、PLの助っ⼈にQAのチケットを分担 して確認していたところ、Androidにはチケットで修正⽅針を依頼したが、 iOSにはその修正⽅針が共有されていない問題が発⽣ また、助っ⼈の⼈と認識を合わせられていなかった部分もあった （⾃分は別の⽅法で判断を下す予定だった）
17. しくじり②からの学び 17 どうしても2つのOSで同じ挙動を求めるものが発⽣する場合、このような 連携ミスなどが起き得る 仕様書に記載のない挙動などが⾒つかって対処⽅針が決まったら、 チケット化や仕様追加のリストに追加しておくことで防げるのではないか 現在は、実装されているが仕様から漏れているものがあった場合に追記 するためのエピックチケットを切り、管理している
18. しくじり③: リリース直後に隠しカテゴリ登場 18 ついに、リリース初⽇！ アプリリリース、と同時にインシデント発⽣ これまでテスト期間中には表⽰されていなかったカテゴリの⾞種が 同じ⽇に取り扱いを再開 開発初期から対象としているカテゴリではなかったため、 アプリ、バックエンド含めて修正をする必要が出た
19. しくじり③からの学び 19 ファーストリリースまでは、KINTO ONEの事業メンバーとのコミュニケー ションはかなり限られたメンバーと⾏っていたため、今回の取り扱い再開 がキャッチできていなかった ファーストリリース後、KINTO ONEに関わる会議に招待をしてもらい、 WEB側の開発案件や取り扱い⾞種の会議に参加させてもらい、情報収集を することを⼼がけた
20. PdMとして動き出し始めて10ヶ⽉ そして、これから 20 ファーストリリースでは、アプリならではの機能を含めつつ、WEBの申し 込みフローからあまり外れないようにプロダクトの開発・運⽤をしてきた リリース後、いろんな情報が集まって来て、サービスへの理解が深まった ことにより、アプリからクルマを申し込む体験の向上を模索して、継続的 に改善していければと考えている