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インフラとアプリの境界を越える組織のつくり方 / Development Organizati...

インフラとアプリの境界を越える組織のつくり方 / Development Organizations in the AI Era

リンクアンドモチベーション登壇資料(2025/10/23)

顧客価値に繋がる機能リリース数を増やす
ーインフラとアプリの境界を越える組織のつくり方

#開発生産性_Findy #リンモチ

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【イベント情報】
■イベントページ
https://developer-productivity-engineering.connpass.com/event/370144/

【株式会社リンクアンドモチベーション】
■お問合せ先
 [email protected]
■テックブログ
 https://link-and-motivation.hatenablog.com/
■開発組織の公式X
 https://x.com/LinkandM_dev
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Transcript

  1. © Link and Motivation Group 株式会社リンクアンドモチベーション Developer Productivityユニット SREイネーブリングG 篠原

    昂 顧客価値に繋がる機能リリース数を増やす ― インフラとアプリの境界を越える 組織のつくり方
  2. 2
 © Link and Motivation Group 自己紹介 
 篠原 昂(@koh_sh)

    
 
 株式会社リンクアンドモチベーション 
 Developer Productivityユニット SREイネーブリングG 
 • SRE テックリード
 • 信頼性向上と開発生産性向上がミッション 
 • 本日誕生日です 🎈

  3. 3
 © Link and Motivation Group 創業年月日|2000 年4月7日 
 


    上場市場 |東京証券取引所 プライム市場 
 
 従業員数 |約1,500名 (グループ全体) 
 
 売上 |374 億 (グループ全体) ※2024年12月期  
 
 事業内容 |国内初の組織改善クラウド 
 会社紹介
  4. 5
 © Link and Motivation Group 組織図を変えても、 いい感じに機能しない 目標を決めてもどうすればい いかわからない

    イマイチチーム感がない 実際、組織づくりって難しくないですか? 本日のテーマ
  5. 6
 © Link and Motivation Group 本日のテーマ 我々の組織づくりの事例として、 SREとイネーブリング (※)の

    グループ合併の話をお話ししたいと思います。 ※ チームトポロジーでいうイネーブリング
  6. 8
 © Link and Motivation Group ある日 そういえば、来年から SREと イネーブリンググループ一緒にするから

    まあ、はい .. わたし マネージャー SRE人足りないって言ってたじゃん?
  7. 9
 © Link and Motivation Group ある日 そういえば、来年から SREと イネーブリンググループ一緒にするから

    それはありがたいけど .. わたし マネージャー SRE人足りないって言ってたじゃん? イネーブリングに SREに興味ある メンバーいるし
  8. 10
 © Link and Motivation Group ある日 そういえば、来年から SREと イネーブリンググループ一緒にするから

    まあそうですけど ... わたし マネージャー SRE人足りないって言ってたじゃん? イネーブリングに SREに興味ある メンバーいるし 君もイネーブリングいつかやってみたい って言ってたじゃん?
  9. 11
 © Link and Motivation Group ある日 そういえば、来年から SREと イネーブリンググループ一緒にするから

    お、おう わたし マネージャー SRE人足りないって言ってたじゃん? イネーブリングに SREに興味ある メンバーいるし 君もイネーブリングいつかやってみたい って言ってたじゃん? ということで来年からよろしく!
  10. 12
 © Link and Motivation Group ある日 そういえば、来年から SREと イネーブリンググループ一緒にするから

    お、おう わたし マネージャー SRE人足りないって言ってたじゃん? イネーブリングに SREに興味ある メンバーいるし 君もイネーブリングいつかやってみたい って言ってたじゃん? ということで来年からよろしく! 「SRE・イネーブリング」グループ誕生
  11. 13
 © Link and Motivation Group 元のグループの主な役割 • ミッション 


    ◦ 信頼性の向上
 ◦ 開発生産性の向上
 
 • 守備範囲 
 ◦ インフラ
 ◦ CI/CD
 ◦ セキュリティ
 SRE • ミッション 
 ◦ 開発生産性の向上
 ◦ 開発者体験の向上
 
 • 守備範囲 
 ◦ アプリ
 ◦ QA
 ◦ リアーキテクチャ
 イネーブリング
  12. 14
 © Link and Motivation Group 合併後のグループの役割 • ミッション 


    ◦ 開発生産性の向上(共通) 
 ◦ 信頼性の向上
 ◦ 開発者体験の向上
 
 
 SRE・イネーブリング • 守備範囲 
 ◦ インフラ
 ◦ CI/CD
 ◦ セキュリティ
 ◦ アプリ
 ◦ QA
 ◦ リアーキテクチャ

  13. 20
 © Link and Motivation Group 元のグループの主な役割 (再掲) • ミッション

    
 ◦ 信頼性の向上
 ◦ 開発生産性の向上
 
 • 守備範囲 
 ◦ インフラ
 ◦ CI/CD
 ◦ セキュリティ
 SRE イネーブリング • ミッション 
 ◦ 開発生産性の向上
 ◦ 開発者体験の向上
 
 • 守備範囲 
 ◦ アプリ
 ◦ QA
 ◦ リアーキテクチャ

  14. 22
 © Link and Motivation Group 共通目標を策定 「顧客価値 = 機能リリースの総量」とし、

    「機能リリース数」を 2倍にすることを目標に設定 【定義】単なるデプロイ数ではなく、「顧客に提供した新たな価値の数」 【理由】顧客価値に、よりダイレクトにつながっている指標だから
  15. 23
 © Link and Motivation Group なぜ「機能リリース数」? • Four Keysの改善を通じて、開発生産性の向上を実現できた

    • 「生産性が上がっても、アウトカムが高まっていないのでは?」という 問いが立ち、いろいろと考え始めた →「機能リリース数」こそが、自分たちが直接関わることができ、 事業貢献度も高い指標である、という結論が出た
  16. 24
 © Link and Motivation Group なぜ「機能リリース数」? • Four Keysの改善を通じて、開発生産性の向上を実現できた

    • 「生産性が上がっても、アウトカムが高まっていないのでは?」という 問いが立ち、いろいろと考え始めた →「機能リリース数」こそが、自分たちが直接関わることができ、 事業貢献度も高い指標である、という結論が出た 全員が一致団結して目指せる 「共通目標」をまず定めた
  17. 29
 © Link and Motivation Group ボトムアップでのアクション策定 ポイントは 1. 目標をブレイクダウンして、中間指標を見極める

    2. チーム全員で議論し、自分たちで決める 自ら考え、自分たちで決めることで、 目標へのコミットメントが生まれる
  18. 31
 © Link and Motivation Group アクションを決めてから陥りやすい落とし穴 • 目的や目標を見失ってしまい、モチベーションが低下する •

    アクションに対しての PDCAが回らず、組織活動の効率が低下する • いろいろ会議で話し合ってみるけど、解決しない →結果、目標の達成が困難になる
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 © Link and Motivation Group アクションを決めてから陥りやすい落とし穴 • 目的や目標を見失ってしまい、モチベーションが低下する •

    アクションに対しての PDCAが回らず、組織活動の効率が低下する • いろいろ会議で話し合ってみるけど、解決しない →結果、目標の達成が困難になる 成果創出の最後の鍵は「コミュニケーション設計」にあります
  20. 33
 © Link and Motivation Group 「MTG」と「帳票」を細部まで設計 MTG
 • SREとイネーブリングのメンバー全員が必ず参加する

    
 • 目的に応じて、日次/週次で頻度を定める 
 • 必ず全員に発言機会をつくる 
 帳票
 • プロジェクト全体の課題・Todoを一覧化 
 • すべてのTodoに対して、期日・担当者を明記 
 • Todoだけではなく、リスクも可視化 

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 © Link and Motivation Group どうしても生じてしまう視界や基準のズレを、 解消する唯一の手段だから なぜコミュニケーションに投資するのか? •

    どんなチームにおいても、「ズレる」という前提を持つ • 情報共有の頻度と量を増やすことで、すり合っていく →どんなに忙しくても、意思を持って時間を取り続ける
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 © Link and Motivation Group どうしても生じてしまう視界や基準のズレを、 解消する唯一の手段だから なぜコミュニケーションに投資するのか? •

    どんなチームにおいても、「ズレる」という前提を持つ • 情報共有の頻度と量を増やすことで、すり合っていく →どんなに忙しくても、意思を持って時間を取り続ける チームで成果を創出するために、 コミュニケーションに投資し続ける
  23. 38
 © Link and Motivation Group ここまでのまとめ • 「機能リリース数」というミッションを設定した •

    自分たちでアクションを設定し、コミットを生み出した • コミュニケーション機会を丁寧に設計した
  24. 40
 © Link and Motivation Group 組織成立の 3要件 チーム全員が目指す 共通のミッション

    「このメンバーで頑張りたい」 という意欲 協働意思 共通の目的 「集団」が「組織」になるための必須要件 成果創出に向けた、 チーム内の情報共有・連携 コミュニケーション
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 © Link and Motivation Group 三要素が欠けると「組織」から、「集団」になってしまう 集団
 • 三要素が必ずしもすべて揃っていない

    
 • 共通目的や協働意思が欠けており、協力や連携は生まれない 
 • 単なる人の集まりに過ぎず、チームとしては機能しない 
 (通勤電車の乗客、友人グループなど) 
 組織
 • 共通の目的・協働意思・コミュニケーションの三要素が存在する 
 • 明確な目標達成に向けて、メンバーが能動的に協力し合う 
 • 意図的に構築された協働システム(企業、学校、政府機関など) 

  26. 42
 © Link and Motivation Group 組織づくりに大事なこと • 共通の目的を持つこと •

    協働意思を持つこと • コミュニケーションをとること
  27. 43
 © Link and Motivation Group 最後にお知らせ • サーバーサイドエンジニア •

    フロントエンドエンジニア • SRE • エンジニアリングマネージャー • テックリード • データエンジニア 技術広報の公式X、 発信強化中です! 全職種、積極採用中です!