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大規模コーパスに基づく日本語二重目的語構文の基本語順の分析

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April 25, 2018
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 大規模コーパスに基づく日本語二重目的語構文の基本語順の分析

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April 25, 2018
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  1. 2 概要 • 日本語二重目的語構文の基本語順を分析 →大規模コーパスを用いて分析することで多くの仮説を網羅的に検証 することが可能 • 分析結果からわかったこと ・動詞によって基本語順が異なる ・省略されにくい格は動詞の近くに出現する傾向がある

    ・動詞のタイプは基本語順と関係しない ・二格名詞が着点を表す場合、有生性を持つ名詞の方が「にを」の語 順を取りやすい ・対象の動詞と高頻度に共起するヲ格名詞、ニ格名詞は動詞の近くに 出現しやすい
  2. 6 検証する仮説 • 仮説A 日本語二重目的語構文には大きく分けて二つの基本語順が存在 ・「がにを」語順 ・「がをに」語順 「が」は共通のため、以後「にを」語順、「をに」語順と表記 • 仮説B

    動詞のタイプ:使役起動交替を適用した時の主語で判断 ・Showタイプ・・・二格名詞が主語 ex)彼に本を見せる。(彼が見る) ・Passタイプ・・・ヲ格名詞が主語 ex)本を彼に渡す。(本が渡る)
  3. 15 まとめ • 網羅的な検証方法で日本語二重目的語構文の基本語順について の仮説を検証した • 大規模コーパスで収集した用例から五つの仮説を検証 • 分析結果から以下のことが示唆される ・基本語順は必ず「にを」語順というわけではない

    ・基本語順に動詞のタイプは影響しない ・省略されにくい格は動詞の近くに出現する傾向がある ・二格名詞が着点を表すとき、有生性を持つ場合に「にを」語順を取 りやすい ・対象の動詞と高頻度に共起するヲ格、二格名詞は動詞の近くに 出現しやすい