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MVP開発をするための要求の詰め方/How to think about requirements for MVP development

MisatoKii
December 07, 2023

MVP開発をするための要求の詰め方/How to think about requirements for MVP development

MisatoKii

December 07, 2023
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Transcript

  1. © RAKUS Co., Ltd.
    MVP開発をするための要求の詰め⽅
    #RAKUS Meetup
    株式会社ラクス 
    楽楽精算開発部 製品管理課
    紀井 美⾥
    2023/12/6
    1

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  2. ⾃⼰紹介
    2
    PG/BrSE
    PjM
    PdM
    紀井 美⾥
    株式会社ラクス
    楽楽精算PdM
    2013
    2017
    2022

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  3. 本⽇お話すること
    3
    インボイス制度対応を事例にMVP開発とするために、どのような⼯夫をし
    て要求を詰めていったか
    プロダクト4階層を⽤いた要求を詰めるための実施アクション
    ● 意志決定要素の構造化(システム思考)
    ● やらないことを決める
    ● ステークホルダーと適切な単位ごとに合意形成をする

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  4. インボイス制度とは
    4
    インボイス制度とは?
    2023年10⽉1⽇から施⾏された新しい消費税の制度
    国が定める「適格請求書発⾏事業」の登録を受けた事業者が発⾏する適格請求書に
    基づく消費税しか原則、仕⼊税額控除を認めないとする制度(国税庁より抜粋)
    楽楽精算を利⽤しているユーザーへの影響
    ● 各種精算時に「適格請求書発⾏事業者」が交付した「適格請求書」であるかの判断
    と「適格請求書」の保存が必要
    ● 上記を判断した上で税額の計算をする必要がある(仕⼊税額控除)

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  5. インボイス制度とは
    5
    インボイス制度とは?
    2023年10⽉1⽇から施⾏された新しい消費税の制度
    国が定める「適格請求書発⾏事業」の登録を受けた事業者が発⾏する適格請求書に
    基づく消費税しか原則、仕⼊税額控除を認めないとする制度(国税庁より抜粋)
    楽楽精算を利⽤しているユーザーへの影響
    ● 各種精算時に「適格請求書発⾏事業者」が交付した「適格請求書」であるかの判断
    と「適格請求書」の保存が必要
    ● 上記を判断した上で税額の計算をする必要がある(仕⼊税額控除)
    事業者は原則回避することができない!!

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  6. プロダクトの取り巻く環境
    6
    経理業務ドメイン領域
    インボイス制度
    仕⼊管理
    経費管理
    会計システム
    売上管理
    販売管理 請求書発⾏
    仕訳デー

    仕訳デー

    ドメイン×インボイス制度×製品の関係性
    債権管理
    固定資産
    管理
    原価(⼈件費)
    管理
    仕訳デー

    決算報告書
    適格請求書
    確定申告書

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  7. © RAKUS Co., Ltd. 7
    意志決定要素の構造化
    (システム思考)
    #RAKUS Meetup

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  8. プロダクト4階層
    8
    プロダクト開発を進める時に効果的だとされる考え⽅
    書籍 プロダクトマネジメントのすべて より抜粋

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  9. プロダクト4階層
    9
    Why、Whatにフォーカスしていく
    書籍 プロダクトマネジメントのすべて より抜粋

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  10. Why
    「誰」を「どんな状
    態にしたいか」
    意志決定要素の構造化(システム思考)
    10
    What
    ユーザー体験
    優先度
    要素
    ユーザーに提供する価値
    プロダクトの価値提供としてや
    らないこと
    課題仮説の⽴案
    MVPの機能の策定スタンス
    MVP開発で提供する状態
    「今」は開発をやらないこと
    コア
    コア

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  11. 意志決定要素の構造化(システム思考)
    11
    要素
    ユーザーに提供する価値
    プロダクトの価値提供としてや
    らないこと
    課題仮説の⽴案
    MVPの機能の策定スタンス
    MVP開発で提供する状態
    「今」は開発をやらないこと
    コア
    コア
    1
    2
    3
    4
    5
    6
    依存関係が物事を
    考える順番

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  12. 意志決定要素の構造化(システム思考)
    12
    要素
    ユーザーに提供する価値
    プロダクトの価値提供としてや
    らないこと
    課題仮説の⽴案
    MVPの機能の策定スタンス
    MVP開発で提供する状態
    「今」は開発をやらないこと
    コア
    コア
    1
    2
    3
    4
    5
    6
    要素のコアを定める
    ※変更不可部分

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  13. 意志決定要素の構造化(システム思考)
    13
    要素
    ユーザーに提供する価値
    プロダクトの価値提供としてや
    らないこと
    課題仮説の⽴案
    MVPの機能の策定スタンス
    MVP開発で提供する状態
    「今」は開発をやらないこと
    コア
    コア
    やらないことを
    決める
    1
    2
    3
    4
    5
    6

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  14. MVP(Minimum Viable Product)とは
    14
    ユーザーに最⼩限の価値を提供できるプロダクトのこと
    初期の顧客を満⾜させ、将来の製品開発に役⽴つ有効なフィードバックや実証を得られる機能を
    備えた製品のバージョンを指す。
    Crisp社のブログ記事 より抜粋

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  15. MVP(Minimum Viable Product)とは
    15
    ユーザーに最⼩限の価値を提供できるプロダクトのこと
    初期の顧客を満⾜させ、将来の製品開発に役⽴つ有効なフィードバックや実証を得られる機能を
    備えた製品のバージョンを指す。
    Crisp社のブログ記事 より抜粋
    MVPを決めるために、
    やらないことを決める!!

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  16. 思考プロセス概要
    16
    Why
    What
    ユーザーへの
    提供価値
    仮説課題の
    ⽴案
    MVP機能策定
    スタンス
    MVP開発での
    提供状態

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  17. © RAKUS Co., Ltd. 17
    やらないことを決める
    #RAKUS Meetup

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  18. やらないことを決める
    18
    要素
    ユーザーに提供する価値
    プロダクトの価値提供として
    やらないこと
    課題仮説の⽴案
    決定内容
    ● 法律を遵守した適切な経理業務
    ができる
    ● 業務負担の軽減
    ● プロダクトの担う役割以外はや
    らない
    Viable
    Viable編 やらないことを決める上での重要なこと
    ● 外部環境、内部環境の理解
    ● 経理業務の範囲×インボイス制度の影響範囲×プロダクトの担う役割範囲の理

    Why
    What
    ユーザーへ
    の提供価値
    仮説課題の
    ⽴案
    MVP機能策
    定スタンス
    MVP開発で
    の提供状態

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  19. やらないことを決める
    19
    外部環境 内部環境
    ● 法律
    ○ インボイス制度、電⼦帳簿保存法、
    消費税法、法⼈税法、会社法、etc...
    ● ユーザーのインサイト
    ● 競合
    ● 関連システム
    ● プロダクトの担う役割(ベストオブリード)
    ● 社内の関係部署(PMMとの連携)
    ○ マーケティング(プレスリリース)、
    カスタマーサクセス(インボイス制度
    対応LP)
    ● 経営資源(開発期間、開発リソース)
    プロダクトの取り巻く環境を把握する
    Why
    What
    ユーザーへ
    の提供価値
    仮説課題の
    ⽴案
    MVP機能策
    定スタンス
    MVP開発で
    の提供状態

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  20. やらないことを決める
    20
    プロダクトの取り巻く環境は「なぜ⾃社がするのか」の部分
    書籍 プロダクトマネジメントのすべて より抜粋
    Why
    What
    ユーザーへ
    の提供価値
    仮説課題の
    ⽴案
    MVP機能策
    定スタンス
    MVP開発で
    の提供状態

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  21. ドメイン × インボイス制度 × 製品の関係性
    21
    経理業務ドメイン領域
    インボイス制度
    仕⼊管理
    経費管理
    会計システム
    売上管理
    販売管理 請求書発⾏
    仕訳デー

    仕訳デー

    経理業務の範囲×インボイス制度の影響範囲×プロダクトの担う役割範囲の理解が必要
    Why
    What
    ユーザーへ
    の提供価値
    仮説課題の
    ⽴案
    MVP機能策
    定スタンス
    MVP開発で
    の提供状態

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  22. やらないことを決める
    22
    要素
    ユーザーに提供する価値
    プロダクトの価値提供として
    やらないこと
    決定内容
    ● 法律を遵守した適切な経理業務
    ができる
    ● 業務負担の軽減
    ● プロダクトの担う役割以外はや
    らない
    Viable
    課題仮説の⽴案
    ● 外部環境(法律、関連システム情
    報)、内部環境(プロダクトの担
    う役割、既存機能の制約や前提)
    から⽴案
    ● 業務フロー
    ○ 誰が、どのシーン、実
    害、あるべき
    Why
    What
    ユーザーへ
    の提供価値
    仮説課題の
    ⽴案
    MVP機能策
    定スタンス
    MVP開発で
    の提供状態

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  23. やらないことを決める
    23
    MVPの機能の策定スタンス
    MVP開発で提供する状態
    「今」は開発をやらないこと
    法要件に関してのスタンス
    ● インボイス制度対応において、あ
    くまで楽楽精算はお客様の業務を
    ⽀援する⽴場である
    顧客に提供する価値の依存関係
    ● 法律を遵守できることが前提とし
    て、業務負担の軽減がある
    課題仮説の分類
    ● 課題の解決⽅針として、機能開発
    のみか、運⽤回避が可能なのか
    提供する機能として「今」は作らない
    ● 課題の解決⽅法に運⽤回避がある
    Minimum
    Why
    What
    ユーザーへ
    の提供価値
    仮説課題の
    ⽴案
    MVP機能策
    定スタンス
    MVP開発で
    の提供状態
    要素 決定内容

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  24. やらないことを決める
    24
    MVPの機能の策定スタンス
    MVP開発で提供する状態
    「今」は開発をやらないこと
    法要件に関してのスタンス
    ● インボイス制度対応において、あ
    くまで楽楽精算はお客様の業務を
    ⽀援する⽴場である
    顧客に提供する価値の依存関係
    ● 法律を遵守できることが前提とし
    て、業務負担の軽減がある
    課題仮説の分類
    ● 課題の解決⽅針として、機能開発
    のみか、運⽤回避が可能なのか
    提供する機能として「今」は作らない
    ● 課題の解決⽅法に運⽤回避がある
    Minimum
    要素 決定内容
    Minimum編 やらないことを決める上での重要なこと
    ● 外部環境、内部環境の理解
    ● ⾃プロダクトの既存機能理解
    ○ 制約や前提
    Minimum
    Why
    What
    ユーザーへ
    の提供価値
    仮説課題の
    ⽴案
    MVP機能策
    定スタンス
    MVP開発で
    の提供状態

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  25. © RAKUS Co., Ltd. 25
    ステークホルダーと適切な単位ごとに
    合意形成をする
    #RAKUS Meetup

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  26. Why
    「誰」を「どんな状
    態にしたいか」
    ステークホルダーと適切な単位ごとに合意形成をする
    26
    What
    ユーザー体験
    優先度
    要素
    ユーザーに提供する価値
    プロダクトの価値提供としてや
    らないこと
    課題仮説の⽴案
    MVPの機能の策定スタンス
    MVP開発で提供する状態
    「今」は開発をやらないこと
    コア
    コア
    1
    2
    3
    4
    5
    6
    要素の単位で依存
    関係のコアから順
    に合意形成をする

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  27. ステークホルダーと適切な単位ごとに合意形成をする
    27
    コミュニケーションの取り⽅
    適切な単位
    ● 意思決定要素の単位
    合意形成単位
    ● 意思決定要素をそのまま合意形成の単位に、意思決定要素の依存関係のコ
    アから階層順に合意形成の順番とする
    ● 情報を依存関係を元に構築した単位であるため、合意形成のスコープが明
    確になり発散しにくい

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  28. まとめ
    28
    MVPを決めるポイントは3つ
    ● 外部環境、内部環境の理解
    ● 経理業務の範囲×インボイス制度の影響範囲×プロダクトの担う役割範囲
    の理解
    ● やらないことを決める

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  29. © RAKUS Co., Ltd. 29
    ご清聴ありがとうございました
    #RAKUS Meetup

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