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Copilot Studioについて

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September 27, 2025
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Copilot Studioについて

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MiyakeMito

September 27, 2025
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  1. アジェンダ AI エージェント 概略 Microsoft 365 Copilot 概略 Copilot Studio

    概略 Copilot Studio のライセンス 生成AIオーケストレーション ナレッジ トピック アクション エージェントフロー トリガー エンティティ エスカレーション機能 チャネル コンポーネントコレクション 分析 多言語対応 Copilot Studioのコンプライアンス
  2. 以下のサイトを参考にしました ▪ Microsoft Copilot Studio のドキュメント https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-copilot-studio/ ▪ たく丸工房 -

    たく丸さん https://takumarukobo.com/ https://www.youtube.com/@powerplatform_work ▪ MoreBeerMorePower - Hiroさん https://mofumofupower.hatenablog.com/
  3. 生成AI と AI エージェント 生成AI AIエージェント 説明 学習したデータをもとに、 新しいコンテンツを生成するAI技術 生成AIなどの技術を組み合わせて、

    目的に応じて"行動する"システム 目的 コンテンツを生成する タスクを実行・支援する 主な技術 LLM、GAN、Diffusion LLM + 対話管理 + 実行エンジン 入力 プロンプト(指示文) ユーザーとの対話、状況情報 出力 文章、画像、音声など 応答+アクション(業務処理など) 代表的な製品 ChatGPT DALL·E Microsoft Copilot Azure AI Agent Google Bard Agent
  4. Microsoft 365 Copilotの概要 Word、Excel、Outlook、Teams などのアプリに組み込まれたAI アシスタントです。 ユーザーの作業をサポートし、文章作成・データ分析・メール対応・会議準備などを効 率化します。 Copilot Studio

    Lite experience によるエージェントの開発も可能です。 アプリ 活用例 Word 指示に応じて文章を作成・要約・書き直し Excel データの分析、グラフ作成、数式の提案 Outlook メールの下書き作成、返信文の提案 Teams 会議の要約、アクションアイテムの抽出 PowerPoint スライドの自動生成、構成案の提案 SharePoint Online 情報を検索・要約・整理、ページ作成、ナレッジ活用を効率化
  5. Copilot Studio の概要 Microsoft 365 Copilot を拡張し、自社専用のAI エージェント(Copilot )を作成・カスタ マイズすることが可能な開発ツール。

    ノーコード/ローコードで、業務に合わせた対話型AI エージェントを構築できます。 スタンドアロン Copilot Studio アプリでは、Full experience エージェントを作成可能 です。 できること 自社の業務に合わせたAIエージェントの作成 Power Platform(Power Automate、Power Appsなど)との連携 Microsoft 365 や外部サービスとの統合 会話の流れや応答内容のカスタマイズ
  6. Copilot Studio の活用例 社内業務の自動化 ITヘルプデスク対応(パスワードリセット、PCトラブル対応) 勤怠・経費・申請フローの案内 社内FAQボット(就業規則、福利厚生など) 顧客対応の効率化 Webサイト上のチャットボットで製品案内や問い合わせ対応 サポート履歴をもとに、最適な回答を提案

    顧客情報と連携して、個別対応を自動化 業務プロセスのナビゲーション 新人研修のガイド(必要書類、研修スケジュールの案内) プロジェクト管理のサポート(進捗確認、タスク整理) ナレッジ活用・情報検索 社内ドキュメントから必要な情報を抽出・要約 会議録や議事メモの要点整理
  7. Copilot クレジットとイベントシナリオ 請求レートと管理 - Microsoft Copilot Studio | Microsoft Learn

    認証済みの Microsoft 365 Copilot ユーザーによる、従来の回答、生成回答、テナント グラフのグラウンディング、および エージェント アクションのインタラクティブな使用は、Microsoft 365 アプリおよびサービスにおいて、追加料金なしで含 まれています。
  8. 2つのオーケストレーションモード クラシックオーケストレーション 生成オーケストレーション 動作ロジック 事前定義されたトピックに従って動作 AIが動的にトピック・ナレッジ・アクションを選択 トピックの扱い トリガー+ノードで構成。手動設計が必要 トピックはAIが必要に応じて選択・実行 ナレッジの利用

    トピック内で明示的に呼び出す AIが最適なナレッジを自動選択・検索 アクションの実行 トピック内で明示的に呼び出す AIがユーザーの意図に応じて自律的に実行 会話履歴の活用 基本的に活用しない(静的) 最大10ターン分の履歴を活用して文脈理解 マルチインテント対応 単一トピックにフォールバック 複数の意図を連鎖的に処理可能 セマンティック検索 キーワードベース(限定的) GPTベースの意味理解による検索が可能 開発の自由度 トピック設計が中心。構造化された開発 指示・説明文による柔軟な設計が可能 対応言語 日本語対応済み 現時点では英語のみ対応(2025年9月現在) ユースケース FAQ、定型業務、シンプルな対話 自律型エージェント、複雑な業務処理、イベント駆動
  9. ナレッジソースの種類 件名 情報源 プロパティ 生成型の回答でサポートされている入力の数 認証 公開 Web サイト 外部

    Bing でクエリ入力を検索し、指定された Web サ イトからの結果のみを返します 生成モード: 25 の Web サイト クラシックモード: 4 つの公開 URL (例: microsoft.com) 無し ドキュメント Internal Dataverse にアップロードされたドキュメントを 検索し、ドキュメントの内容から結果を返します 生成モード: すべてのドキュメント クラシック モード: Dataverse ファイルのストレージ割り当 てによる制限 無し SharePoint Internal SharePoint URL に接続し、GraphSearch を使っ て結果を返します 生成モード: 25 個の URL クラシック モード: 生成回答トピック ノードごとに 4 つの URL エージェント ユーザーの Microsoft Entra ID 認証 Dataverse Internal 構成された Dataverse 環境に接続し、 Dataverse の検索拡張生成技術を使用して結果を 返します 生成モード:無制限 クラシック モード: 2 つの Dataverse ナレッジ ソース (ナ レッジ ソースごとに最大 15 個のテーブル) エージェント ユーザーの Microsoft Entra ID 認証 コネクタを使用した エンタープライズ データ Internal Microsoft Search によって組織データのインデッ クスが作成されるコネクタに接続します 生成モード:無制限 クラシック モード: カスタム エージェント ごとに 2 つ エージェント ユーザーの Microsoft Entra ID 認証 サポート情報ソースの概要 - Microsoft Copilot Studio |Microsoft Learn
  10. ナレッジソースの概要 ▪ エージェントの Web 検索を有効にする ナレッジ ベースで利用可能な情報を超えて、Web上の情報もソースとする ▪ エージェントが一般的な知識を使用できるようにする 生成

    AI がトレーニングされる基礎知識を指す一般知識もソースとする ▪ テナント グラフのグラウンディング エージェントがセマンティックインデックスを使用して検索結果を改善する テナントに1つ以上のMicrosoft 365 Copilot ライセンスが必要(作成者が持っている必要はない)
  11. トピック Copilot Studio で作成する AI エージェントが、ユーザーとの会話を通じて対応する「ひ とつの質問や依頼」に対する定型的な会話の流れ(シナリオ)のことです。 ノード 説明 トリガー

    フレーズ ユーザーが入力することで、トピックが開始される きっかけとなる言葉 メッセージ Copilot がユーザーに返す文章や案内 質問 ユーザーの入力を求めるアクション ツール Power Automate などを使った外部連携 条件分岐 ユーザーの選択や入力に応じた分岐 変数 ユーザーの入力情報を一時的に保存し、後の会話や アクションに活用 生成型回答 ナレッジソースを基にしたCopilot による回答
  12. トピック トリガーの種類 トリガー名 概要・説明 フレーズ ユーザーの発言や入力が、設定したキーワードやフレーズと一致したときに起動 (クラシックオーケストレーション用) エージェント別 AIによる意図認識で、トピック名や説明がユーザーのメッセージと一致したときに起動 メッセージ受信

    ユーザーが何か入力・発言したときに起動 イベント受信 特定のイベント(例:Teamsの操作など)を受信したときに起動 活動受信 任意の種類のアクティビティを受信したときに起動 会話の更新受信 会話の更新(例:ユーザーが会話に参加した時など)を受信したときに起動 呼び出し受信 他のトピックから明示的に呼び出されたときに起動 非アクティブ 設定した期間、ユーザーがエージェントと対話しなかった場合に起動 計画の完了 エージェントが計画したすべてのステップを完了したときに起動(生成オーケストレーション用) 生成AI応答 AIが応答を生成したときに起動(生成オーケストレーション用) トピックのトリガーを設定する - Microsoft Copilot Studio | Microsoft Learn
  13. トピック の種類 種類 説明 目的 活用例 システム トピック Copilot Studio

    にあらかじめ用意されている基本 機能のトピック ユーザーとの初期のやりとりや、エラー対応などを 自動で処理 基本的な会話や操作補助 挨拶、キャンセル、エスカレーション Conversational boosting カスタム トピック ユーザーが自由に作成・編集できるトピック 業務に合わせた会話の流れを設計可能 業務に特化した対応 パスワードリセット、経費申請、会議 室予約 など
  14. アクション (ツール) アクション 説明 コネクタ SharePoint、Dataverse、Office 365 など、Microsoft製品との連携がすぐに可能 プロンプトアクション AI

    Builder で GPTモデルを使って自然言語処理を実行 エージェントフロー Power Automate のフローや他のエージェントを呼び出す カスタムコネクタ 独自のAPI仕様を定義して、Copilot Studio に統合できる OpenAPI形式のスキーマを使用 REST API 外部の REST API をエージェントに統合できる OpenAPI v2 仕様の JSON ファイルを用意する MCPツール(Model Context Protocol) MCPサーバーで定義されたツールを自動的にエージェントに追加できる(高度な連携)
  15. エンティティ Copilot Studio の AI エージェントがユーザーの入力から特定の種類の情報(値)を認識・抽出 するための定義です。 例えば、「1000円」「東京」「山田太郎」などの情報を、金額・地名・人名として理解し、 後の処理に活用できるようにします。 種類

    説明 事前構築済み Microsoft があらかじめ用意した、よく使われる情報タイプ 例:日付、時間、金額、メールアドレス、電話番号、都市名 など ユーザー定義 独自の業務やドメインに合わせて作成するエンティティ 例:「製品カテゴリ」「部署名」「サービスプラン」など クローズドリスト型(選択肢)や正規表現型(パターン認識)で 定義可能
  16. チャネル 作成した Copilot(エージェント)は Teams や Microsoft 365 Copilot、SharePoint Online のほか、

    外部の様々な環境に公開する事が可能です。 チャネル名 説明 備考 Web サイト 自社サイトなどに埋め込んで、訪問者とチャットできるようにする。 iframe タグで簡単に埋め込み可能。 Microsoft Teams 社内の Teams チャットで Copilot を使えるようにする。 社内問い合わせBotなどに最適。 Microsoft 365 Copilot Microsoft 365 アプリ(Word、Excel、Outlookなど)内で Copilot Studio のエージェントを呼び出して利用可能。 業務支援やナレッジ検索に活用。 SharePoint Online SharePoint サイトに Copilot を埋め込んで、社内ポータルやナレッジベース として活用可能。 Web チャネルと連携して利用。 モバイルアプリ Power Apps やカスタムアプリに組み込んで利用可能。 カスタムチャネル (Direct Line) 独自のアプリやサービスと連携したい場合に使う API ベースのチャネル。 Facebook、LINE、 WhatsApp など 外部SNSとの連携も可能。 Power Virtual Agents 時代の機能がベース
  17. 分析 エージェントのパフォーマンスやユーザーとのやり取りの状況を可視化します。 エージェントの改善ポイントを見つけたり、クレジットの使用状況を把握できます。 1. 会話セッション分析(会話型エージェント) ユーザーとのチャット履歴をもとに、どのトピックが使われたか、どこで離脱したかなどを確認できる。会話の満足度や成功 率も表示される。 2. イベントトリガー分析(自律エージェント) Webhook

    や Power Automate などからのイベントで起動したトピックの実行状況を追跡。トリガーの成功率、応答時間、 処理結果などが見られる。 3. ハイブリッドビュー 会話型セッションとイベントトリガーセッションの両方を統合して表示。どちらのタイプのセッションが多いか、どのトピッ クがよく使われているかが一目でわかる。 4. 使用状況 実行されたトピック数、アクション数、クレジット消費量などを確認可能。「会話」「実行」「すべて」などのフィルターで 絞り込みもできる。 5. 満足度 会話セッションに対するユーザーのフィードバックを集計。トピックごとの評価も確認できる。
  18. Copilot Studioのコンプライアンス Copilot Studio が対応するコンプライアンス規格 下記の他にも、HIPAA、HITRUST CSF、FedRAMP など様々なコンプライアンスを適用 ISO、SOC、および HIPAA

    コンプライアンスを確認する - Microsoft Copilot Studio | Microsoft Learn 規格名 説明 ISO/IEC 27001 情報セキュリティ管理の国際標準。リスク管理、アクセス制御、継続的改善などを体系化。 SOC 1 / SOC 2 / SOC 3 米国の監査基準。サービス提供者の内部統制(財務報告、セキュリティ、可用性など)を評価。 PCI DSS クレジットカード情報の保護に関する国際基準。暗号化、アクセス制御、監査ログなどが求められる。 CSA STAR Cloud Security Alliance によるクラウドセキュリティ認証。自己評価・第三者監査に対応。 カスタマー ロックボックス Microsoft がユーザーデータにアクセスする際、顧客の明示的な承認を必要とする仕組み。 GDPR(EU一般データ保護規則) EU圏の個人データ保護法。データ主体の権利、同意取得、越境データ移転などを規定。