Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
SendGridのEvent Webhookをサーバーレスアーキテクチャで構築した話
Search
Minoru Noda
August 31, 2023
Programming
1
720
SendGridのEvent Webhookをサーバーレスアーキテクチャで構築した話
Minoru Noda
August 31, 2023
Tweet
Share
Other Decks in Programming
See All in Programming
インターフェース設計のコツとツボ
togishima
2
710
Bytecode Manipulation 으로 생산성 높이기
bigstark
1
290
Julia という言語について (FP in Julia « SIDE: F ») for 関数型まつり2025
antimon2
3
920
Beyond Portability: Live Migration for Evolving WebAssembly Workloads
chikuwait
0
350
Spring gRPC で始める gRPC 入門 / Introduction to gRPC with Spring gRPC
mackey0225
2
490
既存デザインを変更せずにタップ領域を広げる方法
tahia910
1
170
Go1.25からのGOMAXPROCS
kuro_kurorrr
0
200
GoのWebAssembly活用パターン紹介
syumai
3
10k
Datadog RUM 本番導入までの道
shinter61
1
260
Javaに鉄道指向プログラミング (Railway Oriented Pro gramming) のエッセンスを取り入れる/Bringing the Essence of Railway-Oriented Programming to Java
cocet33000
2
540
CSC307 Lecture 17
javiergs
PRO
0
110
Go Modules: From Basics to Beyond / Go Modulesの基本とその先へ
kuro_kurorrr
0
110
Featured
See All Featured
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
92
6.1k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
252
21k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
46
14k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
71
4.9k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
34
3k
Writing Fast Ruby
sferik
628
61k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
50k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
68
11k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
31
2.4k
BBQ
matthewcrist
89
9.7k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
161
15k
Transcript
SendGridのEvent Webhookを サーバーレスアーキテクチャで 構築した話 私たちのサーバーレスアーキテクチャはこれだ!Lunch LT 株式会社JMDC
© JMDC Inc. 2 自己紹介
© JMDC Inc. 3 自己紹介 株式会社JMDC • プロダクト開発部 • バックエンドエンジニア
野田 実 / Minoru NODA
© JMDC Inc. 4 アジェンダ
© JMDC Inc. 5 アジェンダ 1. 背景 2. 初期実装 Lambda
Functionの実装 3. 問題 503 SlowDown 4. 解決 Kinesis Data Firehoseでバッファリング 5. まとめ
© JMDC Inc. 6 背景
© JMDC Inc. 7 背景 システム特徴 • Ruby on Rails製のローンチ後、7年経過したプロダクト
• 発行ID数は約540万ID(2023年3月末時点) • インフラはAWS • サービスがスケールした段階で改めて他のメールサービスを見てみると、コストや安定性の面で SendGridが有利になったの で移行することに決定 • メールの送信数・開封数・クリック数を取得していて、施策の効果検証の指標として活用 SendGridへのメールサービス移行プロジェクト発足
© JMDC Inc. 8 背景 アーキテクチャ検討 • 元々使っていたメールサービスではメールの送信数、 開封数、クリック数をAPIで取得していた •
日次更新 • SendGridでは送信、開封、クリックなどといった イベントごとにEvent Webhookを飛ばすことができる • 大量のリクエストが発生する • Railsで受けるのは現実的でない • SendGridにもAPIはあるがEvent Webhookでデータ蓄積が推奨 • S3に蓄積してAthenaで送信数、開封数、クリック数を 取得するアーキテクチャにする方向で進めていくことに決定 • データストアとしてDynamoDBも検討したが、 Readの頻度が少ない、コストの優位性もないので不採用 SendGridへのメールサービス移行プロジェクト発足
© JMDC Inc. 9 背景 アーキテクチャ検討 • 元々使っていたメールサービスではメールの送信数、 開封数、クリック数をAPIで取得していた •
日次更新 • SendGridでは送信、開封、クリックなどといった イベントごとにEvent Webhookを飛ばすことができる • 大量のリクエストが発生する • Railsで受けるのは現実的でない • SendGridにもAPIはあるがEvent Webhookでデータ蓄積が推奨 • S3に蓄積してAthenaで送信数、開封数、クリック数を 取得するアーキテクチャにする方向で進めていくことに決定 • データストアとしてDynamoDBも検討したが、 Readの頻度が少ない、コストの優位性もないので不採用 SendGridへメールサービスを移行 今日はこの部分の話をします
© JMDC Inc. 10 初期実装 Lambda Functionの実装
© JMDC Inc. 11 Lambda Functionの実装 • API GatewayはHTTPで作成 •
S3にWebhook用のバケットを作成し、蓄積 • 一意なファイル名を生成 • API Gatewayのendpointを知ってるユーザーな ら任意の文字列をPOSTしS3へ保存できてしま う • (実際はyear/month/dayでprefixを切る、gzへ 圧縮しているが省略) 素朴な実装でまずはやってみる
© JMDC Inc. 12 Lambda Functionの実装 • Signed Event WebhookというSendGridの認証の機構を利用
• Signed Event Webhook Requestsを有効にすると公開鍵が 発行される • Event Webhookに X-Twilio-Email-Event-Webhook-Signature, X-Twilio-Email-Event-Webhook-Timestampヘッダーがつく ようになる • それらと Event Webhookのbodyで認証を行う • この実装でしばらく運用 認証を考えた実装
© JMDC Inc. 13 問題 503 Slow Down
© JMDC Inc. 14 • S3へ保存するときに503 Slow Downが発生 • 原因:
prefix ごとのリクエストが多すぎる • > you can send 3,500 PUT/COPY/POST/DELETE or 5,500 GET/HEAD requests per second per prefix in an S3 bucket. https://repost.aws/knowledge-center/http-5xx-errors-s3 • 送信、開封、クリックごとに POST -> POST 数が莫大 問題発生 503 Slow Downの発生
© JMDC Inc. 15 解決 Kinesis Data Firehoseでバッファリング
© JMDC Inc. 16 Kinesis Data Firehoseでのバッファリング • 1リクエスト-> 1
S3 postが原因 • バッファリングで解消を図る • Lambdaから直接 S3へpost するのではなく Kinesis Data Firehose でバッファリング • S3へのpost回数を減らす • prefixをyear/month/day/hourへ • アーキテクチャ変更により503 Slow Downは 発生しなくなった • 1年近く運用しているが、安定 中間層を設け解決
© JMDC Inc. 17 まとめ
© JMDC Inc. 18 まとめ • サーバーレスアーキテクチャで大量のリクエストを安定して捌くことができた • 問題が発生してもサーバーレスのサービスを組み合わせることで解消できた
• S3でSlow Downが発生することなどチームに知見が溜まった • サービスを組み合わせて課題解決、楽しい! サーバーレスを用いることで高スループットなアーキテクチャが実現できた
© JMDC Inc. 19 We are hiring! JMDCでは一緒にプロダクト開発を推進いただける方を積極採用中です! 今日のお話しを聞いていただき、少しでもご興味をお持ちいただけましたら ぜひまずはカジュアルにお話しできればと思います。
▲カジュアル面談 エントリーページ
None