Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
AIに安心して任せるためにTypeScriptで一意な型を作ろう
Search
Yuki Yata
July 27, 2025
Programming
0
410
AIに安心して任せるためにTypeScriptで一意な型を作ろう
LayerX bet ai day 7days LTのday 4「あえてのNot AI」の発表資料です
Yuki Yata
July 27, 2025
Tweet
Share
More Decks by Yuki Yata
See All by Yuki Yata
ISUCON研修おかわり会 講義スライド
arfes0e2b3c
1
510
新卒0年目がEMの勉強をしてみて 学んだこと、思ったこと
arfes0e2b3c
1
1.2k
YAC2024発表資料(pdf版)
arfes0e2b3c
0
750
Other Decks in Programming
See All in Programming
Kiroで始めるAI-DLC
kaonash
2
600
Swift Updates - Learn Languages 2025
koher
2
480
旅行プランAIエージェント開発の裏側
ippo012
2
910
AI Coding Agentのセキュリティリスク:PRの自己承認とメルカリの対策
s3h
0
230
HTMLの品質ってなんだっけ? “HTMLクライテリア”の設計と実践
unachang113
4
2.9k
Deep Dive into Kotlin Flow
jmatsu
1
350
GitHubとGitLabとAWS CodePipelineでCI/CDを組み比べてみた
satoshi256kbyte
4
240
Tool Catalog Agent for Bedrock AgentCore Gateway
licux
6
2.5k
Putting The Genie in the Bottle - A Crash Course on running LLMs on Android
iurysza
0
140
CloudflareのChat Agent Starter Kitで簡単!AIチャットボット構築
syumai
2
500
概念モデル→論理モデルで気をつけていること
sunnyone
2
260
Design Foundational Data Engineering Observability
sucitw
3
200
Featured
See All Featured
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
53
8.9k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
18
1.1k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1370
200k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
54
11k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
70
4.8k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
33
2.4k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
31
2.5k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
140
7.1k
Facilitating Awesome Meetings
lara
55
6.5k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
307
110k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
285
13k
Embracing the Ebb and Flow
colly
87
4.8k
Transcript
AIに安心して任せるために TypeScriptで一意な型を作ろう バクラク事業部 勤怠開発グループ yata YATA, Yuki DAY04 topic あえてのnot
AI Speaker
Speaker バクラク勤怠 ソフトウェアエンジニア • 2025年 新卒入社 • スマブラとヨルシカが好きです yata(@0e2b3c) YATA,
Yuki
© LayerX Inc. 技術組織としての分岐点 • ⽂字列リテラルの⼀括変換をAIに任せるために、 • TypeScriptの型でガードレールを作ったけど、 • 実⾏速度の問題でうまく⾏かなかった!
3⾏サマリ AIに安⼼して任せるためにTypeScriptで⼀意な型を作ろう
© LayerX Inc. 技術組織としての分岐点 AIに安⼼して任せるためにTypeScriptで⼀意な型を作ろう • バクラク勤怠ではGraphQLを使って開発を⾏なっている • 最近graphql-codegenでenumがas constオブジェクトとして⽣成される様になった
きっかけ
© LayerX Inc. 技術組織としての分岐点 AIに安⼼して任せるためにTypeScriptで⼀意な型を作ろう • 私「だったらコードベース上の⽂字列リテラルも全部変換したい...!」 • でも数えてみたら2000件くらい⽂字列リテラルがある... •
⼿動で変換するのは時間がかかりすぎる... • AIに全任せすると変換ミスに気付けない... きっかけ
© LayerX Inc. 技術組織としての分岐点 ガードレールを作る • AIが変換を間違えても気付ける様にすればいい ◦ 修正箇所も明確 ◦
安⼼してリリースできる • じゃあカスタムlintとか作る? ◦ エラーが出る様になれば安⼼ じゃあどうする? AIに安⼼して任せるためにTypeScriptで⼀意な型を作ろう
© LayerX Inc. 技術組織としての分岐点 • どのオブジェクト問題 ◦ “AMY”←これどのオブジェクトの”AMY”?PersonType.AMY?SongType.Amy? • 野良かも問題
◦ “AMY”←これ野良の⽂字列リテラル?それともGraphQL由来のプロパティ? 少なくとも⾃分ではこのアプローチは無理だった😢 カスタムlintじゃ無理そう AIに安⼼して任せるためにTypeScriptで⼀意な型を作ろう
© LayerX Inc. 他に⼿はないのか... AIに安⼼して任せるためにTypeScriptで⼀意な型を作ろう
© LayerX Inc. 技術組織としての分岐点 • どのオブジェクト問題:型エラーで気付ける! ◦ 例:PersonType.Amyとすべき”AMY”をSongType.Amyに変換してしまう • 野良かも問題:型エラーで気付ける!
◦ 例:GraphQLと関係ない”AMY”をSongType.Amyに変換してしまう 全ての文字列に一意な型を付ければいいんじゃない? AIに安⼼して任せるためにTypeScriptで⼀意な型を作ろう
© LayerX Inc. 技術組織としての分岐点 • typescriptの解析や修正を⾏うことができるツールキット • 置換部分まで⾏うのはコストが⼤きそうだったので ⼀旦型を付けてエラーを出させるところまでをやってみる ts-morphで型付けやってみた
AIに安⼼して任せるためにTypeScriptで⼀意な型を作ろう
© LayerX Inc. 技術組織としての分岐点 • graphql.tsの中からas constを⾛査して、全ての⽂字列に型アサーションする ◦ • 型はstringと{
__${オブジェクト名}_${値}__: unknown }の直⾏型 ◦ できるだけ嘘が少ないbranded typeを使う様にした ◦ 変数名と値の組み合わせが⼀意なことは保証されるのでsymbolを使うのはサボりました ◦ ⽂字列リテラル型ではなくstring型にした理由は省略 ts-morphで型付けやってみた AIに安⼼して任せるためにTypeScriptで⼀意な型を作ろう
© LayerX Inc. その結果 AIに安⼼して任せるためにTypeScriptで⼀意な型を作ろう
© LayerX Inc. うまくいかなかった! AIに安⼼して任せるためにTypeScriptで⼀意な型を作ろう
© LayerX Inc. 技術組織としての分岐点 • 変換の精度はかなり⾼くなったし、ミスしていても気付ける様になった • でも時間がかかりすぎて無理だった ◦ 10分かけて3ファイルくらいしか処理できない
◦ 2,30件くらい処理した段階で「完了です!」とか⾔ってくる ◦ Claude Codeにやらせたのが間違いだったかもしれないが、他のAIだと従量課 ⾦になってしまう 結果 AIに安⼼して任せるためにTypeScriptで⼀意な型を作ろう
© LayerX Inc. 技術組織としての分岐点 • 変換部分をAIにやらせるのは悪くないアプローチだったと思う ◦ AIの「よしなに⼒」が活かせる場⾯ ◦ ts-morphだと成功判定は型エラーを⾒るしかないが、
↓のコードだと4⾏に渡って型エラーが出るので2つ同時に修正されな いと成功判定にならない 考察 AIに安⼼して任せるためにTypeScriptで⼀意な型を作ろう
© LayerX Inc. 技術組織としての分岐点 • roo codeなどの厳密にサブタスクを切るAI Agentにやらせてみる • 全てをNot
AIで進めるのであれば、⼀旦決めつけで全て変換してみて最後 に評価する様な⽅法を取ってみると良いかも 改善点 AIに安⼼して任せるためにTypeScriptで⼀意な型を作ろう
AIに安心して任せるために TypeScriptで一意な型を作ろう バクラク事業部 勤怠開発グループ yata YATA, Yuki DAY04 topic あえてのnot
AI Speaker
AIに安心して任せるために TypeScriptで一意な型を作ろう バクラク事業部 勤怠開発グループ yata YATA, Yuki DAY04 topic あえてのnot
AI Speaker
TypeScriptで一意な型を作ったけど AIには任せられなかった 😭 バクラク事業部 勤怠開発グループ yata YATA, Yuki DAY04 topic
あえてのnot AI Speaker
2025年8月1日 13:00−18:30 オンライン配信 https://layerx.co.jp/events/2025/bet-ai-day ご登録はこちら