Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

スケールし続ける事業とサービスを支える組織とアーキテクチャの生き残り戦略 / The sur...

スケールし続ける事業とサービスを支える組織とアーキテクチャの生き残り戦略 / The survival strategy for Money Forward’s engineering.

2024年12月17日開催の『モノタロウCTOとマネーフォワードVPoEが語る「大規模リアーキテクチャ」』で発表した内容となります。
https://findy-tools.connpass.com/event/337021/

Money Forward, Inc.

December 25, 2024
Tweet

More Decks by Money Forward, Inc.

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 黒田 翔太 2017 マネーフォワード入社 2022 マネーフォワードビジネスカンパニー VPoE 2017年にマネーフォワード入社後、 CTO室で 共通基盤を構築。その後クラウド会計開発や

    組織マネジメントを担当。現在はビジネスカン パニーのVPoEとして、B2Bシステムとエンジ ニア組織の課題解決に取り組む。
  2. 会社概要 • 設立 ◦ 2012年(13年目) • 社員数 ◦ 2,400人(24年5月末/連結) エンジニア・デザイナーが

    約4割 • 開発拠点 ◦ 国内: 5拠点 東京、名古屋、大阪、京都、福岡 ◦ 海外: 3拠点 ベトナム(ハノイ、ホーチミン)、インド 

  3. 技術スタック 開発言語 Language バックエンド Backend Ruby / Go / Kotlin

    / Java / Python / Rust フロントエンド Frontend TypeScript / JavaScript モバイル Mobile Android: Kotlin / Java iOS: Swift / Objective-C CrossPlatform: Dart(Flutter) インフラ Infrastructure AWS / EKS / ECS / Kubernetes(On- Premises) / GCP Database MySQL / MongoDB / BigQuery
  4. その他トピック • 英語化、グローバル化 ◦ エンジニア組織の公用語は英語 ◦ エンジニアの40%超がグローバルメンバー、30を超える国籍のメンバーが活 躍 • 共通基盤

    ◦ アカウントアグリゲーションや、認証基盤など、 60を超えるプロダクトを支える基 盤 • マイクロサービス ◦ 大規模なプロダクトはマイクロサービス化を進めている
  5. マネーフォワードとは? - まとめ • 国内海外を含む8つの開発拠点で、 • 約1000人の多国籍なメンバーが、 • 複数の事業領域にて、 •

    約60のプロダクトと、 • それらを支える共通基盤、マイクロサービスを、 • 日々開発している会社 なおかつ、創業以来今現在もスケールし続けている会社
  6. スタートアップ期 (2012年-2016年) 生き残り戦略 • Rails + モノリスアーキテクチャを採用🏎 • 権限委譲された自律的なスモールチーム(2 pizza

    rule)によるリーン開発🍕 • 共有DBと共有ライブラリによる複数プロダクト展開🚀 • コストが嵩むためAWSから脱却、半オンプレ環境に👋 • 共通インフラチームが全プロダクトのインフラをメンテナンス󰞵 成功するかどうかわからないスタートアップとして、生き残るために何よりも スピード重視、技術的負債と引き換えにスピードを手に入れる
  7. 桃園脱却プロジェクト 共有DB アカウント アグリゲーション DB DB Money Forward ID Aggregation

    DB Aggregation API User DB • 2019年頃~ 共有DBから個別DBへの移行 2017年のプロジェクト開始から、かれこれ8年かけて、2024年12月に主要なプロダ クトの桃園脱却が完了しました🎉
  8. • 4年で積み上げた技術負債を返すのに8年かかった ◦ ユーザーや、プロダクトの追加機能開発にできるだけ影響を与えず、根幹のアーキテク チャーを変更していくのは技術的にも難易度が高かった ◦ プロダクト開発チームからすると桃園脱却の優先度は下がりがち ▪ 桃園脱却専用チームを組成し、各プロダクト開発チームの桃園脱却を支援 •

    桃園の誓いは創業当時は良い選択だった ◦ ベストではないが、スタートアップ期を生き残るためには必要な選択だった • プロジェクトの中で主要な基盤が生まれ、後のプロダクト開発に良い影響を与えた 桃園脱却プロジェクトの振り返り
  9. 拡大期(2020年-2022年) 生き残り戦略 • 海外拠点の拡大󰑜󰏝 • エンジニア組織の英語化、グローバル採用開始🌏 • プロダクトチームに権限委譲して、次々にプロダクト立ち上げ🚀 • 大規模プロダクトのマイクロサービス化🌐

    充電期の取り組みと、海外拠点・グローバル採用による人材拡充が上手く組み合わ さり、スモールチームによるプロダクト立ち上げ、マイクロサービス化が爆発的に進ん だ