Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
はてなのエンジニアリングマネジメント、これまでとこれから / Engineering Mana...
Search
motemen
August 10, 2023
Technology
2
2.1k
はてなのエンジニアリングマネジメント、これまでとこれから / Engineering Management in Hatena, Hatena Engineer Seminar 26
はてなのエンジニアの規模も100名近くとなり、初期にはなかったEM職が導入されることとなりました。ここでは、はてなにEMを設置した経緯と展望についてお話しします。
motemen
August 10, 2023
Tweet
Share
More Decks by motemen
See All by motemen
AIに実況させる / AI Streamer
motemen
3
1.6k
技術を育てる組織・組織を育てる技術 / technology and organization
motemen
12
4.9k
入門 Bubble Tea
motemen
1
830
ソフトウェア開発と私 / Software Development and I
motemen
13
6.7k
はてなサービスプラットフォームチームにおける Mackerel / Mackerel in Hatena Platform Team
motemen
1
1.3k
はてなシステムの考古学 / History of development at Hatena
motemen
3
300k
Reading Go Tools - GoCon 2016 Spring
motemen
5
2.8k
Diff'ing Go library API changes
motemen
4
2.7k
Gore: A Tale of Go REPL
motemen
8
6.1k
Other Decks in Technology
See All in Technology
ABEMAの本番環境負荷試験への挑戦
mk2taiga
5
1.3k
安定した基盤システムのためのライブラリ選定
kakehashi
PRO
3
130
AIでテストプロセス自動化に挑戦する
sakatakazunori
1
530
Autify Company Deck
autifyhq
2
44k
研究開発部メンバーの働き⽅ / Sansan R&D Profile
sansan33
PRO
3
18k
All About Sansan – for New Global Engineers
sansan33
PRO
1
1.2k
LLM拡張解体新書/llm-extension-deep-dive
oracle4engineer
PRO
23
6.3k
Maintainer Meetupで「生の声」を聞く ~講演だけじゃないKubeCon
logica0419
0
110
shake-upを科学する
rsakata
7
1k
20250708オープンエンドな探索と知識発見
sakana_ai
PRO
4
1k
振り返りTransit Gateway ~VPCをいい感じでつなげるために~
masakiokuda
3
210
How Do I Contact Jetblue Airlines® Reservation Number: Fast Support Guide
thejetblueairhelpsupport
0
150
Featured
See All Featured
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
346
40k
The Invisible Side of Design
smashingmag
301
51k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
100
5.6k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
695
190k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
15
1.6k
A better future with KSS
kneath
238
17k
Adopting Sorbet at Scale
ufuk
77
9.5k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
30
2.2k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
332
24k
Bash Introduction
62gerente
613
210k
Facilitating Awesome Meetings
lara
54
6.5k
Transcript
はてなのエンジニアリングマネジメント、 これまでとこれから 1 id:motemen はてなエンジニアセミナー #26 2023/08/09
自己紹介 • id:motemen • はてな CTO 2
今回のエンジニアセミナーでは… 3 • 新しく誕生した3人のEMに話してもらいます • ここでは、はてなにEMが誕生するまでの経緯 をみていきます ◦ 通時的な視点から「はてなのEM」をご紹介
4 はてなについて
はてなの事業 個人ユーザー向け「コンテンツプラットフォームサービス」で培われた技術力やノウハウを活かし 企業向けに「コンテンツマーケティングサービス」「テクノロジーソリューションサービス」を提供
はてなの事業 | コンテンツプラットフォームサービス 提供開始から10年を超える「はてなブログ」「はてなブックマーク」など、 個人ユーザー向けコンテンツプラットフォームサービスを提供 「はてなブログ」はユーザーの「書きたい」気持ちに応えるブログサービスです。手軽に書きたい人も、しっか り書きたい人も満足できる便利な機能を備えています。シンプルかつモダンなブログサービスとして継続的な機 能開発に取り組むとともに、検索流入に寄与する要件への対応や機能改善、「はてなブックマーク」との連携な ど、ユーザーの書いたコンテンツが読まれる仕組みも用意しています。 「はてなブックマーク」は国内最大級のソーシャルブックマークサービスです。ニュースやブログのなかから気
になった記事をクラウド上に保存し、ほかのユーザーと共有することができます。オンラインブックマークツー ルとしての利用だけでなく、時々刻々と移り変わるインターネットの人気ページや旬の話題が集まるメディアと しても多くのユーザーにご利用いただいています。
はてなの事業 | テクノロジーソリューションサービス 累計顧客指数 FY22:6,042 ※ いずれもFY末時点 ※ FY15末を100とした指数 サーバーにおける各種ハードウェアやアプリケーションソフトウェアの性能をリアルタイムに
監視することができるSaaS型サーバー監視サービスです。 使いやすいUIと効率的なAPIによる総合的な監視体験と、より自動化されたインフラ基盤の構築を 可能にするなど、その先進性により多くの大手企業からの採用実績を持っています。 サーバー監視サービス Mackerel
はてなの事業 | テクノロジーソリューションサービス マンガサイト、マンガアプリとしての魅力を引き出せるマンガビューワ「GigaViewer」は、 ユーザーが快適にマンガ作品を楽しむための各種機能に加え、サービス提供者の運用コストを 削減する管理機能、広告によるマネタイズ支援などにより集英社様、講談社様、小学館様などが 提供するマンガサービスに採用されています。 2017年から提供しているWeb版に加え、2021年よりアプリ版をスタートしました。 マンガビューワ GigaViewer
GigaViewer for Web 2017年~ GigaViewer for Apps 2021年~ GigaViewerが採用されたマンガサービス(15社・21サービス / 2023年2月時点)
はてなの事業 | テクノロジーソリューションサービス 株式会社KADOKAWAとの共同開発 カクヨム 小説投稿・収益還元プラットフォーム(Web / アプリ) エンタテインメントサイト(Web) リニューアル開発・運用支援
魔法のiらんど
10 エンジニアリングマネジメントの 歴史
大西部時代 • ベンチャー初期時代 • カウボーイの集まりとしての組織 • それで成り立ってしまっているところはあっ た2000年代 11
15人: チーム化のはじまり • 15年くらい前 • サービスリニューアルなど大きなことをやる にはチーム化が必要 • 企画や進行を行う “ディレクター”
の登場 12
課題の萌芽 • ディレクター=エンジニアリング・デザイン 以外のすべてを担う役割 ◦ エンジニア・デザイナ全員とコミュニケーション • = 超人になりがち ◦
プロダクトマネージャ + プランナー + プロジェクト マネージャ + ピープルマネージャ + … ◦ これらの仕事は「未発見」だった 13
30人: 組織構造化・職能サイド • エンジニア職能組織が成長 ◦ 育成やケアを担当していた ◦ 30人くらいになるとリーダー2人で見られなくなる • “シニアエンジニア”
を導入 ◦ エンジニア専門職のキャリアパスとして ◦ 1on1・メンタリングを担当 ▪ → 今も続く重要な役割に 14
45人: 組織構造化・事業サイド • motemen CTO就任 • エンジニアとディレクターに距離感がでていた ◦ 各職種の練度が上がり、専門性が高まった影響 •
“テックリード” を各チームに配置 ◦ ディレクターと開発チーム間の意思疎通役 ◦ 品質や納期に責任を持つ ◦ エンジニアのチーム内リーダー 15
60人: デリバリーへの視線 • 自社toC以外の事業が増える ◦ チームのサイズが拡大 ◦ 大きなプロジェクトの経験も増加 • 開発プロセスやチームビルディングの知見を
共有する会が誕生 • “デリバリーリード” ◦ スクラムマスター的なふるまいを取ることが多い ◦ エンジニアでもある 16
80人: EMによる分化 • エンジニア(開発)サイドにとどまった動きだけで 事業貢献はできない • “エンジニアリングマネージャ” の登場 ◦ 「ソフトウェア開発の側面から事業の成功に貢献する」
◦ プロダクト・チームにつくEMおよび束ねるチーフEM • EMによる組織の分割統治 ◦ 育成の現場もローコンテキストな職能組織からチームに移り、 ピラミッド化へ 17
18 まとめとこれから
おれたちのたたかいはこれからだ 19 • 初期には不可視だった役割を発見・分化し、 組織としての形をつくって今がある • いい形になった感覚はあるが、結果はこれから
20 [PR] 募集中です • 事業・チームのEM候補を募集中!! ◦ https://open.talentio.com/r/1/c/hatena/pages/82044 • CTOと技術組織をやっていくマネージャも募集中!! ◦
https://open.talentio.com/r/1/c/hatena/pages/76230
21 Q&A
22 Q: EMはエンジニアの評価をする? • チームによってはおこなうが、必ずしも評価 を担当するわけではない • チーフEMは職能組織サイドで評価する ◦ チームマネージャ
+ 職能組織の2面での評価
Q: EMの成果や評価は? • 事業やプロダクトの目標をそのまま持つ パターンが多い • それ以外の定量化しにくい目標を持つことも 23