はてなのエンジニアの規模も100名近くとなり、初期にはなかったEM職が導入されることとなりました。ここでは、はてなにEMを設置した経緯と展望についてお話しします。
はてなのエンジニアリングマネジメント、これまでとこれから1id:motemenはてなエンジニアセミナー #26 2023/08/09
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自己紹介● id:motemen● はてな CTO2
今回のエンジニアセミナーでは…3● 新しく誕生した3人のEMに話してもらいます● ここでは、はてなにEMが誕生するまでの経緯をみていきます○ 通時的な視点から「はてなのEM」をご紹介
4はてなについて
はてなの事業個人ユーザー向け「コンテンツプラットフォームサービス」で培われた技術力やノウハウを活かし企業向けに「コンテンツマーケティングサービス」「テクノロジーソリューションサービス」を提供
はてなの事業 | コンテンツプラットフォームサービス提供開始から10年を超える「はてなブログ」「はてなブックマーク」など、個人ユーザー向けコンテンツプラットフォームサービスを提供「はてなブログ」はユーザーの「書きたい」気持ちに応えるブログサービスです。手軽に書きたい人も、しっかり書きたい人も満足できる便利な機能を備えています。シンプルかつモダンなブログサービスとして継続的な機能開発に取り組むとともに、検索流入に寄与する要件への対応や機能改善、「はてなブックマーク」との連携など、ユーザーの書いたコンテンツが読まれる仕組みも用意しています。「はてなブックマーク」は国内最大級のソーシャルブックマークサービスです。ニュースやブログのなかから気になった記事をクラウド上に保存し、ほかのユーザーと共有することができます。オンラインブックマークツールとしての利用だけでなく、時々刻々と移り変わるインターネットの人気ページや旬の話題が集まるメディアとしても多くのユーザーにご利用いただいています。
はてなの事業 | テクノロジーソリューションサービス累計顧客指数FY22:6,042※ いずれもFY末時点※ FY15末を100とした指数サーバーにおける各種ハードウェアやアプリケーションソフトウェアの性能をリアルタイムに監視することができるSaaS型サーバー監視サービスです。使いやすいUIと効率的なAPIによる総合的な監視体験と、より自動化されたインフラ基盤の構築を可能にするなど、その先進性により多くの大手企業からの採用実績を持っています。サーバー監視サービスMackerel
はてなの事業 | テクノロジーソリューションサービスマンガサイト、マンガアプリとしての魅力を引き出せるマンガビューワ「GigaViewer」は、ユーザーが快適にマンガ作品を楽しむための各種機能に加え、サービス提供者の運用コストを削減する管理機能、広告によるマネタイズ支援などにより集英社様、講談社様、小学館様などが提供するマンガサービスに採用されています。2017年から提供しているWeb版に加え、2021年よりアプリ版をスタートしました。マンガビューワGigaViewerGigaViewer for Web2017年~GigaViewer for Apps2021年~GigaViewerが採用されたマンガサービス(15社・21サービス / 2023年2月時点)
はてなの事業 | テクノロジーソリューションサービス株式会社KADOKAWAとの共同開発カクヨム小説投稿・収益還元プラットフォーム(Web / アプリ) エンタテインメントサイト(Web)リニューアル開発・運用支援魔法のiらんど
10エンジニアリングマネジメントの歴史
大西部時代● ベンチャー初期時代● カウボーイの集まりとしての組織● それで成り立ってしまっているところはあった2000年代11
15人: チーム化のはじまり● 15年くらい前● サービスリニューアルなど大きなことをやるにはチーム化が必要● 企画や進行を行う “ディレクター” の登場12
課題の萌芽● ディレクター=エンジニアリング・デザイン以外のすべてを担う役割○ エンジニア・デザイナ全員とコミュニケーション● = 超人になりがち○ プロダクトマネージャ + プランナー + プロジェクトマネージャ + ピープルマネージャ + …○ これらの仕事は「未発見」だった13
30人: 組織構造化・職能サイド● エンジニア職能組織が成長○ 育成やケアを担当していた○ 30人くらいになるとリーダー2人で見られなくなる● “シニアエンジニア” を導入○ エンジニア専門職のキャリアパスとして○ 1on1・メンタリングを担当■ → 今も続く重要な役割に14
45人: 組織構造化・事業サイド● motemen CTO就任● エンジニアとディレクターに距離感がでていた○ 各職種の練度が上がり、専門性が高まった影響● “テックリード” を各チームに配置○ ディレクターと開発チーム間の意思疎通役○ 品質や納期に責任を持つ○ エンジニアのチーム内リーダー15
60人: デリバリーへの視線● 自社toC以外の事業が増える○ チームのサイズが拡大○ 大きなプロジェクトの経験も増加● 開発プロセスやチームビルディングの知見を共有する会が誕生● “デリバリーリード”○ スクラムマスター的なふるまいを取ることが多い○ エンジニアでもある16
80人: EMによる分化● エンジニア(開発)サイドにとどまった動きだけで事業貢献はできない● “エンジニアリングマネージャ” の登場○ 「ソフトウェア開発の側面から事業の成功に貢献する」○ プロダクト・チームにつくEMおよび束ねるチーフEM● EMによる組織の分割統治○ 育成の現場もローコンテキストな職能組織からチームに移り、ピラミッド化へ17
18まとめとこれから
おれたちのたたかいはこれからだ19● 初期には不可視だった役割を発見・分化し、組織としての形をつくって今がある● いい形になった感覚はあるが、結果はこれから
20[PR] 募集中です● 事業・チームのEM候補を募集中!!○ https://open.talentio.com/r/1/c/hatena/pages/82044● CTOと技術組織をやっていくマネージャも募集中!!○ https://open.talentio.com/r/1/c/hatena/pages/76230
21Q&A
22Q: EMはエンジニアの評価をする?● チームによってはおこなうが、必ずしも評価を担当するわけではない● チーフEMは職能組織サイドで評価する○ チームマネージャ + 職能組織の2面での評価
Q: EMの成果や評価は?● 事業やプロダクトの目標をそのまま持つパターンが多い● それ以外の定量化しにくい目標を持つことも23