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Scrumチームの健康状態を可視化する 〜SPACEフレームワーク・Four Keys〜

Scrumチームの健康状態を可視化する 〜SPACEフレームワーク・Four Keys〜

Scrum Fest Osaka 2023 鹿児島セクションで発表させていただいた際の資料です。

Miyoshi Naoki

July 01, 2023
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Transcript

  1. Scrumチームの健康状態を可視化する  〜SPACEフレームワーク・Four Keys〜
 Scrum Fest Osaka 2023 登壇資料 
 株式会社ZOZO


    ブランドソリューション開発本部 ZOZOMO部 FBZブロック
 三好 直紀 
 ブランドソリューション開発本部 ZOZOMO部 OMOバックエンドブロック
 木目沢 康廣 Copyright © ZOZO, Inc. 1
  2. © ZOZO, Inc. 株式会社ZOZO
 ブランドソリューション開発本部 ZOZOMO部 OMOバックエンドブロッ ク
 木目沢 康廣


    認定スクラムマスター
 Twitter: @pilgrim_reds
 FB: pilgrim.ericclapton
 Qiita: YasuhiroKimesawa
 
 2
  3. © ZOZO, Inc. https://zozo.jp/
 • ファッションEC
 • 1,500以上のショップ、8,400以上のブランドの取り扱い 
 •

    常時95万点以上の商品アイテム数と毎日平均2,900点以上の新着 商品 を掲載(2023年3月末時点) 
 • ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」や 
 コスメ専門モール「ZOZOCOSME」、靴の専門モール 
 「ZOZOSHOES」、ラグジュアリー&デザイナーズゾーン 
 「ZOZOVILLA」を展開
 • 即日配送サービス
 • ギフトラッピングサービス
 • ツケ払い など
 4
  4. © ZOZO, Inc. https://fbz.zozo.com/ 
 
 • ZOZOTOWN出店企業の自社ECのフルフィルメント支援サービス 
 •

    自社EC運営のための撮影・採寸・梱包・配送などの各種フルフィルメント業務を、 ZOZOTOWNの物流センター「ZOZOBASE」が受託 
 • 設備投資・人件費・在庫保管料などの負担なしで、自社ECの運営が可能 
 • 各販売チャネル(自社EC・店舗・ZOZOTOWN)の在庫連携が可能。 
 これにより、商品欠品による販売機会の損失を最小化 
 
 5
  5. © ZOZO, Inc. 6 エレベーターピッチ • 開発チームの生産性が高いのかどうか悩むことはありませんか? • ただ、私たちが求めているのは、真にプロダクトに価値を提供できる開発 チームになることを求めてるだけなのに。

    • 我々が毎年バリウムに苦しめられるように、チームにも健康診断が必要だと 思いませんか? • 今日の登壇では、ZOZOMOチームの事例を紹介させていただきます。
  6. © ZOZO, Inc. Four Keysを計測 9 デリバリのリードタイム デプロイの頻度 サービス復旧の所要時間 変更失敗率

    毎週一定の数値を出せるようになってきた 元々DevOpsを進めていて、 問題ない数値になっていた
  7. © ZOZO, Inc. SPACEより - 生産性に関する誤解 - 14 • 生産性は開発者の活動量によって決まる

    活動量の増加はポジティブな面もあるが、残業時間の状況などが見えず、望ましくない結果や開発者の不満 を引き起こす可能性がある。 • 生産性は個人のパフォーマンスのみで決まる 個人のパフォーマンスは重要だが、サービスの品質を維持するには、チームとしてのパフォーマンスも重要 である。適切なバランスを見つける必要がある。 • 1 つの指標ですべてがわかる 「重要な1つの指標」から、チームの仕事全体を測定できない。 また、それを組織や業界全体でチームを比較することはできない。 • 生産性の指標は管理者が見るものだ 適切な生産性の指標であれば、開発者自身が自分の仕事に向き合うために活用することができる。 • 生産性は開発ツールやワークフローによって決まる 開発ツールやワークフローだけでなく、環境や職場文化などの人的要因も影響を与える。 「The SPACE of Developer Productivity - 生産性に対する誤解 」より
  8. © ZOZO, Inc. SPACEの価値 環境や職場文化などの人的要因も生産性に大きな影響を与える 
 単一の指標やアクティビティだけで生産性を計測することは不可能 
 普遍的な指標は存在しない 開発チームの生産性はそう簡単には測れない

    多面的な考察から、バランスの取れた指標を選定し、 成果につながる計測をするためのフレームワーク 「The SPACE of Developer Productivity - 生産性に対する誤解 」より一部抜粋 15
  9. © ZOZO, Inc. 計測の5つのカテゴリ 生産性のさまざまな側面を捉えるために、5つのカテゴリに分類 
 Satisfaction
 and well being


    仕事、チーム、ツール、文 化への満足度
 Performance
 生み出した成果、アウトカ ムがどれだけあるか 
 Activity
 実際の行動、アウトプットが どれだけあるか
 Communication
 and collaboration
 コミュニケーションや協力 体制など、チームワーク があるか
 Efficiency
 and flow
 開発効率。チーム内及び チーム間の活動が円滑か どうか
 16
  10. © ZOZO, Inc. SPACEの関係性 17 Satisfaction
 and well being
 Performance


    Activity
 Communication
 and
 collaboration
 Efficiency
 and flow

  11. © ZOZO, Inc. 計測の3つのレベル 3つのレベルがカテゴリ毎に存在している。 
 個人
 18 チーム
 システム


    Satisfaction
 and well being
 Performance
 Activity
 Communication
 and
 collaboration
 Efficiency
 and flow
 SPACEの相関関係とレベルを考慮して、指標を定め計測する 

  12. © ZOZO, Inc. 指標の策定に向けて 19 • 複数のカテゴリに渡って少なくとも 3つのメトリクスを取得することを推奨 多面的に計測する必要がある •

    指標の少なくとも 1 つにアンケートなど定性的な指標を含めることを推奨 経験や感覚の指標を含めることで、直接的に正確な情報を得ることができる • 計測する指標が多すぎると問題もある 指標が多すぎると、混乱やモチベーションの低下につながる可能性もある • 指標は、チームの性質やフェーズによっても異なる プロダクトが対象とする顧客によっても違うし、開発フェーズが初期開発段階なのか運用段階なのかでも違う • 指標は、チームや組織が大切にするものを示し、行動を形成する 測定基準の追加、削除などからチームの変化を生み出すことができる 「The SPACE of Developer Productivity - フレームワークの使用方法、 注意点 -」より
  13. © ZOZO, Inc. これまで計測してたもの 21 Satisfaction
 and well being
 Performance


    Activity
 Communication
 and
 collaboration
 Efficiency
 and flow
 オープンからマージまでの平均時間を計測 
 ◦ 「Findy Team+」を活用
 ◦ 困った時の助け合いが行われているのか
 ◦ チーム内のメンバーの仕事に対して関心を持つことができて いるか
 コミュニケーションや協力体制など、チームワークがあるか 
 チーム
 個人

  14. © ZOZO, Inc. これまで計測してたもの 22 Satisfaction
 and well being
 Performance


    Activity
 Communication
 and
 collaboration
 Efficiency
 and flow
 デプロイ頻度を計測
 ◦ 「Findy Team+」を活用
 ◦ 開発フロー最適化は、デプロイ頻度を上げるためにあると考え たため
 開発効率。チーム内及びチーム間の活動が円滑かどうか 
 チーム
 システム

  15. © ZOZO, Inc. 新しく加えた指標 23 Satisfaction
 and well being
 Performance


    Activity
 Efficiency
 and flow
 週1回アンケートを実施 
 幸福度 満足度 Communication
 and
 collaboration
 仕事、チーム、ツール、文化への満足度 
 個人

  16. © ZOZO, Inc. 新しく加えた指標 24 Satisfaction
 and well being
 Performance


    Activity
 Communication
 and
 collaboration
 Efficiency
 and flow
 開発行為を数値化
 ◦ 「Findy Team+」を活用
 ◦ イシュー作成数、プルリク作成数、
 マージ数、コミット数、レビュー数の合計
 ◦ GitHubを用いて開発を進めているため、
 実際に開発のために行った活動を数値化
 実際の行動、アウトプットがどれだけあるか 
 チーム
 個人

  17. © ZOZO, Inc. 新しく加えた指標 25 Satisfaction
 and well being
 Performance


    Activity
 Communication
 and
 collaboration
 Efficiency
 and flow
 今週達成できたことを全員で付箋に書き、 
 付箋の数を計測
 ◦ プロダクト、チーム、メンバーの
 「成長、チャレンジ、改善、相互成長」
 ◦ どんな小さなことでもOK
 ◦ 外的要因がなるべく小さいものを選定
 理想は、アウトカムを計測したいが、 アウトカムを継続的に評価できる指標を探すことが難しい SPACE論文内の参考例)ストーリーポイント or デプロイ頻度 生み出した成果、アウトカムがどれだけあるか 
 チーム
 個人

  18. 30