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Service development lecture in Cookpad Online Summer Internship 2020

Service development lecture in Cookpad Online Summer Internship 2020

Cookpad Online Summer Internship 2020 サービス開発講義で用いた資料です。一部公開用に削っています。

Atsuya Sato

August 25, 2020
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Transcript

  1. 自己紹介 佐藤 敦也 (あつや) @n_atmark • 2019年新卒入社 エンジニア • 買物プロダクト開発部

    モバイルアプリケーション開発グループ ΫοΫύουϚʔτͷ։ൃΛߦ͍ͬͯΔ෦ॺ 2
  2. idea(仮説) idea product data Build Measure Learn データから 仮説に 仮説からプロダクトに

    プロダクトからデータに 54 まずは仮説を立てるところから
  3. ログ分析 62 • 「ログ」とは • 時系列データ (いつ、誰が、どこで、何をどうやって、どうした) • 数値データや文字データ •

    一口にログと言ってもたくさん種類がある • ユーザ理解のために何のログを見れば良いか • PV(ページビュー)ログ: ブラウザリクエストの記録・分析 • 行動ログ: ユーザ行動の記録・分析 などを見ることが多い
  4. ペルソナ作成 • ユーザー理解を深めた後、 共通点をペルソナにする • ユーザーは百人十色。 ‣ ただし、似た属性・志向を持つ ユーザの行動パターンは 数個に収束する

    • その行動パターンを言語化し ペルソナにしてチーム内で共有する ‣ チーム内でユーザー像の認識を揃える 63
  5. たとえば • セールで狙っていた服を買い逃してしまった • 諦めきれずフリマで売りに出ているものを探す • 運良く服を見つけ、状態も新品であることを確認 • が、販売価格が高かったのでひとまず保存しておく •

    一週間後、値下げ情報がPush通知で届いた • 他の人に狙われないうちに、急いで購入手続きをした 機能名を書くとそこで思考停止する → Push通知以外の選択肢が頭から消える 69
  6. アプリでの行動例 • セールで狙っていた服を買い逃してしまった • 諦めきれずフリマで売りに出ているものを探す • 運良く服を見つけ、状態も新品であることを確認 • が、販売価格が高かったのでひとまず保存しておく •

    一週間後、値下げされたことを知る • 他の人に狙われないうちに、急いで購入手続きをした ブランド名で検索 商品詳細の確認 いいね Push通知受信 購入申請 70
  7. フリーマーケットでの行動例 • セールで狙っていた服を買い逃してしまった • 諦めきれずフリマで売りに出ているものを探す • 運良く服を見つけ、状態も新品であることを確認 • が、販売価格が高かったのでひとまず保存しておく •

    一週間後、値下げされたことを知る • 他の人に狙われないうちに、急いで購入手続きをした 会場で探す 手にとって確認 記憶・メモ フリマに再訪 声かけ 71
  8. 仮説と解決策の言語化 •抑えるべきポイント 1. 利用者: そのサービスは誰が使う? 2. 価値: そのサービスを使うと何がうれしいの? 3. 体験:

    その価値はどんな体験から得られる? 4. 機能: その体験がどんな機能があれば実現できる? 79
  9. •定量データ ‣ PV(PageView), CV(Conversion), UU(Unique User), リテンションなど • PV(ページビュー)ログ: ブラウザリクエストの記録・分析

    • CV(コンバージョン): 例えば商品の購入や申し込みなど)、獲得できた成果を示 す指標 • UU: 集計期間内にWebサイトやアプリを利用したユーザーの数を表す指標 • リテンション: 継続率のこと。インストールの後に一定の日数が経過しても継 続してアプリを使用しているユーザーの割合。 検証方法 94
  10. 定性 vs 定量 定性評価 定量評価 • 得られる ”情報量” が多い •

    どうあがいても主観が入る • サンプルが偏る可能性が高い • 明確な結果は出てきづらい • 検証期間自体は短い • 得られる ”情報量” が少ない • サンプルの偏りを減らせる • 明確な結果が出しやすい • それなりの検証期間が必要 101
  11. 定性と定量の使い分け 定性評価が向いてる 定量評価が向いてる • サンプル数が少ない • 検証したい体験が複雑 • コンセプトを詰めていきたい •

    サンプル数が十分に取れる • 検証したい体験がシンプル • コンセプトが成熟している サンプル数の判断は難しい 簡単にやるなら https://www.optimizely.com/sample-size-calculator/ などのサイトが使える FYI: https://techlife.cookpad.com/entry/2016/09/26/111601 102
  12. •No ‣ 「ペルソナを作らないと先に進めない」みたいなことはない •プロジェクトの状況とメンバー次第 ‣ 「時間を何に使うか」の見極めは重要 •今日の内容は守破離でいう「守」 ‣ 守破離: 物事を学ぶ時の姿勢

    守: 学んだことを実践する段階 破: 試行錯誤しながら自分流のスタイルに挑戦する段階 離: 自分流のスタイルを極め一流を編み出すこと 今日の内容は現場でも常に全て実践されている? 114
  13. 価値仮説を立てる上での注意 ਓؾॱݕࡧͷՁ஋Ծઆ ϨγϐΛ୳͢Ϣʔβ ਓؾϨγϐΛݕࡧ͍͕ͨ͠ ଟ͘ͷϨγϐ͕͋ΓܾΊΒΕͳ͍ ਓؾϨγϐΛݕࡧͰ͖Δ • 欲求に機能を書かないように注意 • 欲求「〇〇したいので」

    機能「〇〇できることに価値があ る」という形式になってしまう • これは、ユーザーの本質的なニーズ を見抜けていない 130
  14. • 開発者目線で書かない • ユーザーのセリフ調で書くと、開発者目線になりづらい • サービス利用前後を意識する • サービス外のことも含めて言語化する • 機能名やUI名を書かない

    (講義パートのフリマアプリの例) 「プッシュ通知を受け取る」 「お知らせをタップする」 ユーザーストーリーを書くポイント 138