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サードパーティクッキーの終焉と Topics APIによる代替の可能性

サードパーティクッキーの終焉と Topics APIによる代替の可能性

クッキーに関する基本、サードパーティクッキーの終焉、そしてTopics APIについてまとめています。

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  1. 4 クッキー 1回⽬ Webサイト キャッシュ / データベース 2回⽬以降 太郎です クッキーを渡す

    太郎のクッキーを保存 クッキーを送る このクッキーは誰の? 太郎さんです こんにちは太郎さん
  2. 8 ブラウザ マイルストーン 現在のデフォルト設定 Safari 2020年3⽉にIntelligent Tracking Prevention (ITP)を導⼊ サードパーティ

    クッキーを無効化 Firefox 2019年9⽉にEnhanced Tracking Preventionを導⼊ 2021年2⽉にTotal Cookie Protectionを導⼊ サードパーティ クッキーを共有しない Edge 2020年1⽉にTracking Preventionを導⼊ 1%のブラウザで サードパーティ クッキーを無効化 Chrome 2019年8⽉にPrivacySandboxを発表 2022年にサードパーティクッキーの無効化を予定 1%のブラウザで サードパーティ クッキーを無効化 主要ブラウザのサードパーティクッキーへの対応 2023 2024 2025
  3. 25 話題によるターゲティング 1. ブラウザはドメインに1-3の話題を割り当てる 2. ブラウザはユーザーに5つの話題を割り当てる 3. Topics APIはランダムな話題を1つ選ぶ 4.

    広告事業者は話題に沿った広告を配信する ドメイン 話題 a.com /Autos & Vehicles /Beauty & Fitness b.com /Finance c.d.com /Food & Drink ルール • 話題は分類モデルによって推測される • 1-3の話題がドメインごとに割り当てられる このステップはFLoCとほとんど同じ
  4. 26 話題によるターゲティング 1. ブラウザはドメインに1-3の話題を割り当てる 2. ブラウザはユーザーに5つの話題を割り当てる 3. Topics APIはランダムな話題を1つ選ぶ 4.

    広告事業者は話題に沿った広告を配信する ドメイ ン 話題 広告主 a.com /Autos & Vehicles /Beauty & Fitness ad1.com ad2.com b.com /Finance ad2.com ルール • 過去3週間のブラウザの閲覧履歴が使われる • その週のトップ5の話題が選ばれる • 5%の確率でランダムな話題が割り当てられる ad1.comは、b.comでTopics APIを実行 していないため、b.comの話題を知る ことができない(FLoCと異なる)
  5. 27 話題によるターゲティング 1. ブラウザはドメインに1-3の話題を割り当てる 2. ブラウザはユーザーに5つの話題を割り当てる 3. Topics APIはランダムな話題を1つ選ぶ 4.

    広告事業者は話題に沿った広告を配信する Value Topic 1 /Arts & Entertainment 2 /Arts & Entertainment/Acting 3 /Arts & Entertainment/Comics … … https://github.com/patcg-individual-drafts/topics/blob/ main/taxonomy_v2.md > await document.browsingTopics(); [{ value: 1, … }, { value: 2, … }] 各週ごとに3つのトピックがランダムに 選ばれ、ランダムな順序で返される
  6. 28 話題によるターゲティング 1. ブラウザはドメインに1-3の話題を割り当てる 2. ブラウザはユーザーに5つの話題を割り当てる 3. Topics APIはランダムな話題を1つ選ぶ 4.

    広告事業者は話題に沿った広告を配信する const response = await fetch('https://ads.example/get-creative', { method: 'POST', headers: { 'Content-Type': 'application/json', }, body: JSON.stringify(topics) }) const creative = await response.json();
  7. 29 • フィンガープリンティングで悪⽤される • 全ての広告事業者に拡散される • Cohort IDそのものがプライバシーを 侵害する情報を含んでいる Topics

    APIに対する懸念 →懸念は解消されていない Googleは話題のリストをメンテナンス してくれる第三者を見つける