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CD2022_T26_ユーザーコミュニティーを通して、顧客の本音を傾聴できるのか?/commu...

 CD2022_T26_ユーザーコミュニティーを通して、顧客の本音を傾聴できるのか?/communication_design_symposium_2022_t26_user_community_20220826

テクニカルコミュニケーター協会(JTCA)主催のコミュニケーションデザインシンポジウム2022が2022年8月24日から8月26日の3日間に開催されました。
クラウド事業開拓をコミュニティ構築(JAWS-UG)を通して実施された小島英樹さんをゲストにお迎えしました。テクニカルコミュニケーション技術において「顧客理解」が重要です。そこで「ユーザーコミュニティー」という活動は、「顧客理解の役に立つのか?」という視点でお話しました。
特に、ユーザーコミュニティーを通して、ユーザーとのフィードバックループが回るようになると、既存プロセス(ステークホルダー)も好影響を受けマインドセットが変わっていくことがとても重要であることを知りました。テクニカルコミュニケーターも、良い影響を受ける一つです。

平野 尚志

August 26, 2022
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Transcript

  1. 参加者の皆様へのアンケート(プロフィール+α)  顧客理解のための「お客様の声」の情報ソースは? (複数選択) □開発部門 □商品企画部門 □セール部門 (アカウント営業) □調査部門・調査資料 □セールスパートナー企業

    □お客様相談センター (サポート部門) □満足度評価などの調査資料やアンケート □インターネット情報 (ブログなどの記事、ニュース、SNSなど) □コミュニティー (オンライン、オフライン) □そのほか  「お客様の声」は、どこからの意見を入手・優先していますか? (単一選択) 〇声の大きい社内ステークホルダー 〇自社製品を語っているコミュニティー (ファン)
  2. 登壇者紹介  登壇者: 小島 英揮 Still Day One 合同会社 代表社員

     コーディネーター: 平野 尚志 ヤマハ株式会社 製品情報デザイングループ 主幹
  3. TC経験 1.5年(2021/3~) 初仕事「L2 スイッチSWX2220-10NT/SWX2221P-10NT」 インターネットのコミュニティー経験(1988-) NetNews(fj.*)、ゲーマーML、rt100i-users ML(1997)、Blog、 JANOG、勉強会登壇、公式Twitter yamaha_sn、YNE立ち上げ 平野尚志の略歴

    1987 2022 1997 東京農工大学 ヤマハ株式会社 1963 浜松生 CD-I CD-ROM CD-R ネットワーク機器 AI Product R&D R&D CDR200 CDR400 ↓ 国際花と緑の博覧会 (政府館) RT140e/f RTA52i RTA54i RTA55i RTX1000 RTX3000 SWX2200 WLX302 WLX202 WLX413 WLX212 RTX1200 ネツエン 20周年コンテンツ Interop 2019出展 R&D ↓ (秘) バイト 開発Skill Fuzzy マイコン LSI評価 OS-9 CD-WO CDIアプリ X4 Read CD制御 CD評価 CD-ROM OS自作 X6 Read CD-R Read TC LAN制御・評価 NAT処理 Web GUI HTTPd 公式Web運営 情 報 工 学 執筆 企画・営業Skill コミュニケーション サポート支援 営業支援 事業計画 商品企画 エバンジェリスト 営業企画 市場導入 アカウント営業 事業ブランディング Web戦略 交通広告 YNE
  4. RT100i-users メーリングリスト (とは?)  提供期間 1995年3月~2021年6月30日 (26年4カ月)  廃止理由 メーリングリスト提供サービスが終了になるため

     仕掛け人 吉村 伸氏 吉村 伸氏 日本のIPネットワークを底上げしたヤマハルーター https://network.yamaha.com/value/nw20th/interview/yoshimura 日本のインターネットを成長させた? ヤマハ初のISDNルーター「RT100i」 当時の“仕掛け人”に発売までの経緯を聞く https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/special/728150.html (お写真は、取材当時) なんで作ったのか 知りたかったので取材した。
  5. RT100i-users メーリングリスト (1995年3月) メーリングリスト + コミュニケーションリテラシーの高い方々 コミュニティーの対象 = RT100i 興味・関心

    提供者がコミュニティー参画 RT100iについて とっても詳しい人 ftp www インターネット 研究者 インターネット 利用企業・人 (RT100iを配った人) 電子マニュアル無償配布 ファームウェア無償配布 FAQ公開
  6. Amazon VPCとヤマハルーター(RTX1200)  2010年10月 ITpro EXPO 2010出展  ネットボランチ「NVR500」発売 

    AWSの方々が続々とヤマハブースに来訪  AWSのM氏→ヤマハの研究部門Y氏へ (→平野)  AWSのT氏→ブース対応していた開発者へ  AWSのO氏→ブース対応していた開発者へ  … AWSからDoS攻撃? ? 繋がる? えっ? 繋げてる! 設定例書くよ!
  7. 参加者の皆様へのアンケート (結果確認)  顧客理解のための「お客様の声」の情報ソースは? (複数選択) □開発部門 □商品企画部門 □セール部門 (アカウント営業) □調査部門・調査資料

    □セールスパートナー企業 □お客様相談センター (サポート部門) □満足度評価などの調査資料やアンケート □インターネット情報 (ブログなどの記事、ニュース、SNSなど) □コミュニティー (オンライン、オフライン) □そのほか  「お客様の声」は、どこからの意見を入手・優先していますか? (単一選択) 〇声の大きい社内ステークホルダー 〇自社製品を語っているコミュニティー (ファン)
  8. 製品協創型コミュニティー的思い出  ヤマハ初のブロードバンドルーター RT140eを担当  LAN*2、ISDN*1→ISDN付きブロードバンドVPNルーター  RTX1000の原型 (小型・低価格化モデル) 

    製品の生命線「NATディスクリプター」リリース時 (1999年)  LAN間でNATをかけられる。VPNトンネルにもNATかけられる。 RT100i-usersの声 (リリース当日) 声:このconfigを入れるとリブートするよ。 対応:修正&検証して、翌日、ベータ版提供。10日後に修正版をリリース。 RT100i-usersの声 (翌月) 声:便利に使ってるけど、NAT定義数が4じゃ足りないので、増やして! 対応:4個→16個に増やして通常リリース。 複数使えることを示す程度の4個。それ以上使いたいユーザーは想定外。 気づき: ファン(=エクストリームユーザー)は、製品や機能をよく理解して、多様な使い方をしてくれる。
  9. - (Negative) + (Positive) - (Negative) お客様の声は、情報ソースでどう違う? 声の大きい 社内ステークホルダー 自社製品を語っている

    コミュニティー クレームだけじゃない。 感謝の言葉! お褒めの言葉! (使えている人も参加) クレームだけ! 褒められない! 顧客 Love 製品 Love 仕事だから…。
  10. - (Negative) + (Positive) - (Negative) + (Positive) お客様の声は、情報ソースでどう違う? クレームだけじゃない。

    感謝の言葉! お褒めの言葉! (使えている人も参加) 顧客 Love 製品 Love 声の大きい 社内ステークホルダー 自社製品を語っている コミュニティー (コミュニティー影響力が拡大)
  11. “顧客育成”の思い出 (1998年頃) コミュニティーの対象 = ヤマハルーター 興味・関心 ヤマハルーターについて とっても詳しい人 初心者 ネットボランチ

    RTA50i www 初心者へのQ&Aを 【皆】が見て学ぶ! (1) Q&A記事 関連Q&A記事を 【皆】が活用する! (2) 【皆】で初心者を教えて 【皆】でスキルアップ! (3)
  12. “Sell Through the community”の思い出 メーリングリスト コミュニティーの対象 = ヤマハルーター 興味・関心 エクストリーム

    ユーザー 異なるクラスター (コミュニティーやSNS) 例えば、2ch クレーム! こちらは動いてますよ。 問い合わせしてみたら いかがですか? エクストリーム ユーザー エクストリーム ユーザー Support
  13. RT100i-usersの質問に対する回答例 (回答1) ・できます。 (回答2) ・△機能を〇〇のように使って できます。 (回答3) ・△機能は、□用途を想定して つくったのですが、〇〇のように つかうことで、••としても使う

    ことができます。 ••はできますか? 想定する読み手に それぞれ回答を用意した (1)質問した人 【答えだけ】知りたい人 ⇒回答1 (2)質問の意味が 分からなかった人 ⇒回答2 (3)この質問に興味ある人 +αで知識を深めたい人 ⇒回答3 ↑オーディエンス想定
  14. CDシンポジウム 2022 CDシンポジウム2022 セッション番号:T26 テーマ:ユーザーコミュニティーを通して、 顧客の本音を傾聴できるのか? 2022年 8月26日(金) 登壇者: 小島

    英揮 Still Day One 合同会社 代表社員 コーディネーター: 平野 尚志 ヤマハ株式会社 ご参加、ありがとうございました。