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運用設計の教科書 勉強会

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November 26, 2025
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 運用設計の教科書 勉強会

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Okazaki

November 26, 2025
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  1. Copyright © 2023 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. CONTENTS •

    今日のゴール • 書籍の概要 • 運用設計とは • アジャイル開発における運用設計 • 3つの運用分類の勘所 • まとめ
  2. Copyright © 2023 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 今日のゴール 運用設計の教科書の概要を知る。

    運用設計の目的を知り、今後の業務内で活用できるガイドラインを得る。 今日は運用への踏み込んだ言及はせずに、概念的な部分にフォーカスします。
  3. Copyright © 2023 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 書籍の概要 これから導入するシステムの運用範囲と

    やるべきことを明確にする方法について解説 導入されたシステムをどのように効率運用・ 改善していくかについて解説
  4. Copyright © 2023 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 運用と運用設計の目的 運用とはシステムを安定稼働させ、効率的にサービスを提供すること

    しかし、安定稼働・効率的の評価指標は変動する!!! 運用設計とはサービスに合わせて運用を最適化すること 運用設計とは、 ”サービスにどれくらいの品質やサポートが必要か把握・合意し、 不足がなく・やりすぎない運用を設計すること” だと言える。
  5. Copyright © 2023 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 運用の3つの分類 この用語はこの書籍固有の表現ではなく、運用の文脈でよく使用される!!!

    3つの分類のどこについて話しているのか?を意識しよう。 分類 目的 代表的な運用項目 運用項目の増減 業務運用 利用者とシステムのやり取りがスムーズに行われ るようにする=システムで自動化できなかった部 分を運用でサポートする • システムの利用者管理 • サポートデスク システムによって かなりばらつきがある 基盤運用 システム(サービス)が止まらずに、継続できる ようにする • パッチ運用 • バックアップ/リストア • 監視・アラート運用 • AWSアカウント管理 ほとんどない 運用管理 他システムも含めて、業務運用・基盤運用が統一 した基準で行われるようにする • 運用維持管理 • 定期報告 • プロジェクト管理体制 ほとんどない
  6. Copyright © 2023 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 業務運用の勘所 業務運用とは、乱暴にまとめるとシステムで自動化できなかった部分を運用でサポートすること。

    ex.) システムの利用者管理 → 申請チャンネルの準備、権限ごとの異なる運用フローの検討 サポートデスク → 一次対応の窓口、定期報告の頻度 システムや利用者の属性によっても運用項目は大きく変わる。 つまり、システムのビジネスロジックやペルソナ、基幹システムであれば組織構造の理解が最適な運 用設計に必要。
  7. Copyright © 2023 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 基盤運用の勘所 基本的にはインフラに関する運用。非機能要件に大きく関わる。

    クラウド技術の恩恵を最も受ける項目で”オンプレ > クラウド > サーバレスの順で運用負担が少ない。 技術選定・要件定義の段階から、基盤運用を見据えることで運用負担を大幅に軽減できる。 しかし、クラウドサービス自体への変更があるため、 • 利用規約・費用変更発生時のエスカレーションフロー • アップデート情報の定期的な取得と対応方針 • クラウド技術に関する勉強会やナレッジ共有 などの仕組みを事前に整えたい。(運用管理の領域)
  8. Copyright © 2023 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 運用管理の勘所 運用全体が円滑に行われるための管理方法を設計する。本来は組織全体での運用が設計範囲となる。

    • インシデント管理 • リリース管理 • サービスレベル管理 • セキュリティ管理 業務/基盤運用がサービスを成立させるための運用であるのに対し、 運用管理はものさしを決め、組織にガバナンスを利かせるための運用である。 つまり、状況によっては開発速度向上を妨げる! この課題への1つの解決策が ” DevOps ” であり、” SRE ” である
  9. Copyright © 2023 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. アジャイル開発における運用設計 開発の初期段階から運用方針を定めることで、その後の高速な開発に運用が追随できる。

    具体的な実施事項 • 初期リリースで最低限の業務運用・死活監視などを実装して運用し、その後徐々に運用項目を詳 細化していく。 • リリースの度に業務運用/基盤運用の影響チェック・再設計を実施する 書いていることはシンプルだが、実際にやるのは大変…。 チーム内の密なコミュニケーションやステークホルダー含めた情報統制が必要! 銀の弾丸はない…!
  10. Copyright © 2023 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 運用設計で目指すレベル(COBIT成熟度モデル) 運用設計段階でレベル4〜5を目指すのは難しい。

    運用開始後によりよく改善していくことを前提に運用設計しよう。 レベル 最適化範囲 例 0 プロセス不在 運用プロセスがまったく存在していない。 1 個別対応 まとまったプロセスは存在せず、場当たり的アプローチ。運用管理が体系化されていない。 2 再現性はあるが 直感的 メモレベルの手順書は存在するが、情報共有は行われていない。 責任、スキルが個人に依存し、エラー発生率が高い。 3 定められた プロセス 運用管理はある程度体系化されている。 必要なドキュメントは体系化/標準化されており、研修を通じて共有されている。 4 管理・測定が可能 運用管理が確立されており、運用改善プロセスが常時行われている。 5 最適化 運用管理チームが主体となり、他社比較により、運用プロセスがベストプラクティスまで最適化されている。
  11. Copyright © 2023 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. まとめ •

    運用とは、システムを安定稼働させ、効率的にサービスを提供することである。 運用設計とは、サービスに合わせて運用を最適化することである。 • 運用は業務運用・基盤運用・運用管理に大別できる。 自分が今どの領域について考えているか知ることで、ゴールを見失わずに検討できる。 • 運用設計することがゴールではない。サービスが稼働している間はずっと運用は続く。 改善を続けることを念頭に、開発・運用設計を行う。
  12. Copyright © 2023 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 運用知識を深めるためのおすすめの書籍 •

    O’REILLY SRE サイトリライアビリティエンジニアリング • O’REILLY 入門 監視 • アビームコンサルティング 図解即戦力 ITIL 4の知識と実践がこれ1冊でしっかりわかる 教科書
  13. Copyright © 2023 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 運用に関連するイベント情報 •

    2024/8/3 ~ 2024/8/4 SRE NEXT 2024 IN TOKYO • 2024/8/7 クラスメソッド ”今すぐ実践できる、AWSセキュリティ対策のススメ” • 2024/9/25 クラスメソッド ”Classmethod Showcase ビジネス成長を支えるITガバナンス”
  14. Copyright © 2023 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. アンケート 所要時間3分

    ご協力お願いします󰢛 アンケートフォーム
  15. Copyright © 2023 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. ワーク これまでプロジェクトの運用レベルを振り返ろう •

    これまで携わってきたプロジェクトの運用成熟度を振り返ってみましょう ◦ 今日は時間の関係上チームでのワークは難しいですが、 同じプロジェクトに参画しているメンバー同士で プランニングポーカーのように成熟度の認識を照らし合わせても面白いかもしれません。 • 制限時間3min