The SPACEに基づいた開発生産性向上の取り組みと成果/Development productivity improvement initiatives and results based on The SPACE

■概要
ワンキャリアでの「The SPACEの活用事例及び生産性向上の取り組みと成果」について共有。

■イベント
「Findy Team+ Award 2023」の授賞式にて登壇したときの資料です。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000045379.html

Transcript

1. The SPACEに基づいた 開発⽣産性向上の取り組みと成果 2023/10/19 株式会社ワンキャリア 宇⽥川涼平
2. ONE CAREER Inc . Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. ⾃⼰紹介 Career 趣味 ひとこと 2 宇⽥川 涼平 テックリード 岡⼭県庁→ONE CAREER Inc. サウナ（お気に⼊りのサウナは上野の「北欧」です） Best Practice Awardの受賞、ありがとうございました。
3. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. ⽬次 3 01 ワンキャリアってどんな会社︖ 02 開発⽣産性におけるワンキャリアの課題 03 The SPACEの紹介 04 The SPACEに基づいて取り組んだこと 05 まとめ
4. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. ⽬次 4 01 ワンキャリアってどんな会社︖ 02 開発⽣産性におけるワンキャリアの課題 03 The SPACEの紹介 04 The SPACEに基づいて取り組んだこと 05 まとめ
5. Copyright © ONE CAREER Inc. MISSION ⼈の数だけ、 キャリアをつくる。
6. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. これまで可視化されていなかった「キャリアデータ」を活⽤し、就職・採⽤の意 思決定をサポート サービスと開発の歴史 ⼈事向け採⽤クラウド HRアワード2020 ⼈材採⽤・雇⽤部⾨1 最優秀賞 中途採⽤メディア 以上 4,000件 転職体験談 社員クチコミ 2万件 以上 新卒採⽤メディア 学⽣の利⽤率/ 使いやすさ2 1位 学⽣が最も 利⽤した 就職サイト3 2位 1. ⽇本の⼈事部「HRアワード2020」にてプロフェッショナル部⾨（⼈材採⽤・雇⽤部⾨）で最優秀賞を受賞。 2. NewsPicks発表「【図解】20サービスを徹底⽐較。本当に役⽴つ「就活サイト」⼀覧より。 3. ProFuture株式会社/HR総研「HR総研×楽天みん就︓2024年卒学⽣の就職活動動向調査 結果報告【就職活動編】」（https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=359）より。
7. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. ONE CAREERは「学⽣が1年で最も使うサイト」で2位を獲得 1. ProFuture株式会社/HR総研 「HR総研×楽天みん就︓2024年卒学⽣の就職活動動向調査 結果報告【就職活動編】」（https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=359）より。 「HR総研×楽天みん就︓2023年卒学⽣の就職活動動向調査 結果報告【就職活動編】」（https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=334）より。 「HR総研×楽天みん就︓2022年卒学⽣の就職活動動向調査（6⽉）結果報告【就職活動編】」（https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=311）より。 「HR総研×楽天みん就︓2021年卒学⽣の就職活動動向調査 結果報告」（https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=272）より。 「HR総研︓「2019年卒学⽣ 就職活動動向調査」（3⽉調査） 結果報告 vol.1」（https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=204）より。 圏外 2019年卒 1位 マイナビ 2位 リクナビ 3位 楽天みん就 圏外 ONE CAREER 4年連続 2位 2020年卒 1位 マイナビ 2位 リクナビ 3位 ONE CAREER 4位 楽天みん就 3位 2021~2024年卒 1位 マイナビ 2位 ONE CAREER 3位 リクナビ 4位 楽天みん就 サービスと開発の歴史
8. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. ⽬次 8 01 ワンキャリアってどんな会社︖ 02 開発⽣産性におけるワンキャリアの課題 03 The SPACEの紹介 04 The SPACEに基づいて取り組んだこと 05 まとめ
9. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. 開発⽣産性におけるワンキャリアの課題 9 9 課題 原因 解決策 抱えていた課題︓エンジニアの評価制度が不⼗分 2021年当時、エンジニアメンバーを「半年間で作ったプルリクエスト変更⾏ 数」の合計のみで評価しており、実装以外のアクションを促せていなかった。 「コードレビュー」といった他者貢献が評価されていないなど、エンジニアを 多⾓的に評価できない状態だった。 エンジニア（個⼈・チーム）を多⾓的に評価できる評価制度を作る
10. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. 開発⽣産性におけるワンキャリアの課題 10 10 課題 原因 解決策 抱えていた課題︓エンジニアの評価制度が不⼗分 2021年当時、エンジニアメンバーを「半年間で作ったプルリクエスト変更⾏ 数」の合計のみで評価しており、実装以外のアクションを促せていなかった。 「コードレビュー」などの他者貢献が評価されておらず、エンジニアを多⾓的 に評価できていない状態だった。 エンジニア（個⼈・チーム）を多⾓的に評価できる評価制度を作る 「The SPACE」という 多⾓的にエンジニアの⽣産性を捉えるフレームワークを⾒つけた︕
11. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. ⽬次 11 01 ワンキャリアってどんな会社︖ 02 開発⽣産性におけるワンキャリアの課題 03 The SPACEの紹介 04 The SPACEに基づいて取り組んだこと 05 まとめ
12. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. The SPACEとは︖ The SPACEの紹介︓The SPACEとは 12 12 マイクロソフトが提唱している 「エンジニアの⽣産性を多⾓的に評価する」フレームワーク
13. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. The SPACEでは、エンジニアの⽣産性を5つの項⽬から評価します The SPACEの紹介︓The SPACEの5つの項⽬ 13 13 項⽬ 説明 S（幸福と満⾜） ⾃分の仕事、チームにどれだけ満⾜しているか P（パフォーマンス） どれだけのアウトプットを出せたか A（アクティビティ） 業務を遂⾏する上でどれだけ活動したか C（コミュニケーション） メンバーとどれぐらいコミュニケーションとり、協⼒しあっているか E（効率性） チーム内の活動がどれぐらい効率的か
14. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. ⽬次 14 01 ワンキャリアってどんな会社︖ 02 開発⽣産性におけるワンキャリアの課題 03 The SPACEの紹介 04 The SPACEに基づいて取り組んだこと 05 まとめ
15. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. 前提︓「S（幸福と満⾜）」「P（パフォーマンス）」「E（効率性）」に注⼒ The SPACEに基づいて取り組んだこと 15 項⽬ 説明 S（幸福と満⾜） ⾃分の仕事、チームにどれだけ満⾜しているか P（パフォーマンス） どれだけのアウトプットを出せたか A（アクティビティ） 業務を遂⾏する上でどれだけ活動したか C（コミュニケーション） メンバーとどれぐらいコミュニケーションとり、協⼒しあっているか E（効率性） チーム内の活動がどれぐらい効率的か
16. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. The SPACEに基づいて取り組んだこと 16 2021年 2022年 2023年 2021〜2023年のタイムライン 10⽉︓Findy Team+ を利⽤開始 12⽉︓The SPACEをもとに エンジニアの評価指標を設定 1⽉︓リリース頻度を毎⽇変更＆WIP制限 3⽉︓トランクベース開発を実施 1⽉︓エンジニア⽣産性振り返り会を設計 8⽉︓リリース頻度を週1→週2に変更
17. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. The SPACEに基づいて取り組んだこと 17 17 2021年 2022年 2023年 1⽉︓エンジニア⽣産性振り返り会を設計 8⽉︓リリース頻度を週1→週2に変更 1⽉︓リリース頻度を毎⽇変更＆WIP制限 3⽉︓トランクベース開発を実施 今回は⻘でハイライトされたものにフォーカスしてご説明します 10⽉︓Findy Team+ を利⽤開始 12⽉︓The SPACEをもとに エンジニアの評価指標を設定 P E S P E
18. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. The SPACEの項⽬毎にエンジニアの評価指標を選定 The SPACEに基づいて取り組んだこと 18 18 項⽬ 説明 S（幸福と満⾜） 「開発メンバー向けアンケート」の結果 ※チームーリーダーのみ P（パフォーマンス） マージ済みプルリクエスト数 A（アクティビティ） レビューしたプルリクエスト数 C（コミュニケーション） なし ※適した指標がなかったため E（効率性） プルリク作成からレビューまでの平均時間
19. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. The SPACEの項⽬毎にエンジニアの評価指標を選定 The SPACEに基づいて取り組んだこと︓S（幸福と満⾜） 19 19 項⽬ S（幸福と満⾜） 「開発メンバー向けアンケート」の点数 P（パフォーマンス） マージ済みプルリクエスト数 A（アクティビティ） レビューしたプルリクエスト数 C（コミュニケーション） なし ※適した指標がなかったため、設定しなかった E（効率性） プルリク作成からレビューまでの平均時間 ⽬的︓仕事やチームへの満⾜度計測 頻度︓⽉1回 質問例︓ • このチームでよい仕事をするのに必要な リソースや情報を利⽤できていますか︖ • このチームでの⾃分の役割やチームにや りがいを感じていますか︖
20. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. • チームリーダーで指標の達成度合いを振り返り、個⼈・チーム単位での改善 案を検討。 • チームで実践した開発⽣産性にヒットしたTipsを共有、横展開を狙った。 「開発⽣産性振り返り会」を企画 The SPACEに基づいて取り組んだこと︓S（幸福と満⾜） 20
21. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. リリース頻度向上への取り組みを開始 2022年8⽉時点で週1だった頻度を、2023年1⽉時点で毎⽇に変更 The SPACEに基づいて取り組んだこと︓P（パフォーマンス）/ E（効率性） 21 21 課題 解決策 結果 リリース承認者（VPoE・CTO）のレビューの負荷が⾼く、リリース頻度が低い • レビューしづらいプルリクエスト • 組織拡⼤に伴う、リリース承認依頼の増加 以下2つの施策によって、レビューの負荷を削減 • プルリクエストの質の向上により、プルリクエストごとのレビュー負荷を軽減 • リリース承認の権限移譲により、コードレビューの負荷を分散 リリース頻度を週1→毎⽇に変更することに成功 ⽉次リリース数は計100回以上を安定的に実現
22. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. プルリクエストの質向上により、プルリクエストごとのレビュー負荷を軽減 リリース頻度向上への取り組み① 22
23. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. プルリクエストの質向上により、プルリクエストごとのレビュー負荷を軽減 リリース頻度向上への取り組み① 23 変更点 ① 1つのプルリクエストで⾏う変更を 1つに限定 ⽬的 個々のプルリクエストを確認するときに、 何をやっているか把握しやすくする
24. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. プルリクエストの質向上により、プルリクエストごとのレビュー負荷を軽減 リリース頻度向上への取り組み① 24 変更点 ② プルリクエストに変更内容、動作確認内容 を必ず記載するようにした ⽬的 必要な情報を載せることで、 最低限の質を担保できるようにした
25. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. リリース承認の権限移譲により、コードレビューの負荷を分散 リリース頻度向上への取り組み② 25 VPoE・CTO リリース 承認 チームリーダー チームリーダー チームリーダー チームリーダー リリース 承認 チームリーダー 軽微な機能のリリースは、 チームリーダーも承認可能に VPoEとCTOが リリース承認を担当
26. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. 2023年以降、⽉次リリース数は計100回以上を安定的に実現 8⽉は、⽉次リリース数が最⼤を更新（195回/⽉） リリース頻度向上への取り組みの結果︓開発リリース実績 26 14 195
27. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. ⽬次 27 01 ワンキャリアってどんな会社︖ 02 開発⽣産性におけるワンキャリアの課題 03 The SPACEの紹介 04 The SPACEに基づいて取り組んだこと 05 まとめ
28. Copyright © ONE CAREER Inc. All Rights Reserved. The SPACEを⽤いて エンジニアを多⾓的に評価できる評価制度を作る まとめ 28 28 ⽬的 How 開発⽣産性を多⾓的に評価することで、 エンジニアに適切なアクションを促す 結果 エンジニアに適切なアクションを促すことができ、 継続的に開発⽣産性を向上できた