Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
人間向けの羅針盤をAI向けに再定義した話
Search
Sponsored
·
Your Podcast. Everywhere. Effortlessly.
Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest.
→
NumaTatsu
February 15, 2026
210
0
Share
人間向けの羅針盤をAI向けに再定義した話
https://assign.connpass.com/event/378631/
NumaTatsu
February 15, 2026
More Decks by NumaTatsu
See All by NumaTatsu
Android エンジニアが Flutterに入門して驚いたこと3点
poinsettia
0
3.4k
自作アプリにテストを導入する為にMVP化した話
poinsettia
1
540
Featured
See All Featured
Building Adaptive Systems
keathley
44
3k
SEO in 2025: How to Prepare for the Future of Search
ipullrank
3
3.4k
Believing is Seeing
oripsolob
1
130
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.7k
svc-hook: hooking system calls on ARM64 by binary rewriting
retrage
2
250
Noah Learner - AI + Me: how we built a GSC Bulk Export data pipeline
techseoconnect
PRO
0
180
Abbi's Birthday
coloredviolet
2
7.6k
The Anti-SEO Checklist Checklist. Pubcon Cyber Week
ryanjones
0
140
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
35
2.4k
AI in Enterprises - Java and Open Source to the Rescue
ivargrimstad
0
1.3k
How Software Deployment tools have changed in the past 20 years
geshan
0
33k
Optimizing for Happiness
mojombo
378
71k
Transcript
1 ©Linc' well inc. 株式会社Linc'well 人間向けの羅針盤を AI向けに再定義した話 開沼 達也
2 ©Linc' well inc. 自己紹介 開沼 達也 • 株式会社Linc'well •
Flutter リード • スマホ歴 17年(iPhone 3G から) • 1児の父 (ぬまたつ) ( Flutter歴 8年目くらい )
3 ©Linc' well inc. Linc’well の紹介 3 当社は「テクノロジーを通じて、医療を一歩前へ」 をミッションに患者様・クリニック双方 に向けたプロダクトを開発し、各サービスにおいて滑らかな体験の提供を目指していま
す。
4 ©Linc' well inc. クリフォアアプリ の紹介 4 クリフォアアプリ • Flutter製のヘルスケアプラットフォームアプリ
• バックエンドはRuby on Railsで開発 • 幅広いサービスへのシームレスなアクセスを提供 主な機能 • オンライン・オフラインの診療予約 • ヘルスケア製品の購入 • 服薬管理機能 • 体重管理サポート • マイナポータル連携
5 ©Linc' well inc. ©Linc' well inc. 5 チーム開発で AI
使ってますか?
6 ©Linc' well inc. チーム でのAI 活用状況 • GitHub Copilot
( Codex CLI ) • Gemini CLI • Cursor ( エディタ含む ) • Claude Code コーディングで活⽤しているAI
7 ©Linc' well inc. チーム でのAI 活用状況 • Notion AI
◦ ドキュメント検索が有能 • Devin ◦ アプリ以外も含めた社内全般にわたっての仕様調査に活⽤ • CodeRabbit ◦ ⾃動レビューに活⽤ ◦ チームそれぞれで育てている エンジニアに限らず仕様調査等に使っているもの
8 ©Linc' well inc. チーム でのAI 活用状況
9 ©Linc' well inc. チーム でのAI 活用状況 • 汎⽤エージェントとしてはGemini /
Gemini CLIが多い • コーディングではClaude Codeが多い ◦ Maxプランの利⽤者は3⼈ • 時点でCursorやCodex ◦ 最初で社内に広まったのがCursorだった ◦ Codexをメインとして、Cursorをサブとして利⽤するケースも 利⽤⽤途
10 ©Linc' well inc. ©Linc' well inc. 10 設計羅針盤について
11 ©Linc' well inc. 設計羅針盤とは 2023年 アプリローンチと同年に施⾏ 「設計羅針盤」とは、アプリの設計に関する指針をまとめたドキュメント
12 ©Linc' well inc. 設計羅針盤とは 依存関係図 開発メンバを迷わせない⼤⽅針 保守運⽤コスト削減へのアプローチとして、 特別なアーキテクチャを採⽤しない⽅針 各Layerの依存関係を明確した
13 ©Linc' well inc. 設計羅針盤とは State管理の責務 Riverpodを使ううえで避けられない責務整理 StateとModelの関係性を明確にするため、詳 細に役割の違いを説明 StateがViewの取るべき状態を定義するので、表示のためのロジックを持つ
14 ©Linc' well inc. 設計羅針盤とは 各レイヤーが⾃分の役割にだけ集中できるように、役割ごとに明確に分割する 疎結合の維持を重要視する 関⼼の分離 各レイヤーの役割 •
View • State • ViewModel • Model • Repository 各レイヤーが「何をするのか、または何をしないのか」を明確に⾔語化する
15 ©Linc' well inc. ©Linc' well inc. 15 AI向けのチューニング
16 ©Linc' well inc. AI向けのチューニング ⼈間にとって読みやすいドキュメントはAIにとってノイズが多すぎる • ⼈間向けのドキュメントには、「背景」「思想」「丁寧な解説」が含まれる • AIの推論能⼒は⼈間よりも圧倒的に⾼い。不要な情報は「推論のノイズ」にな
ります。 不要にトークン消費してしまいデメリットの⽅が⼤きくなる。 → rulesファイルにはマークダウン形式でガードレールを書く
17 ©Linc' well inc. AI向けのチューニング AIに必要なのは「してはいけないこと」のガードレール • マークダウン形式で「⾏ってはいけないこと」を簡潔に書く • 各種AIは常に遵守するrulesファイルを持っている
例: 「UI層から直接APIを叩くことを禁⽌する。 データ取得は必ずRepository層を経由し、Interfaceを守ること」
18 ©Linc' well inc. AI向けのチューニング 各種AI向けrules整備 • チームでは使⽤するAIを統⼀していない • でも共通のrulesを参照して欲しい
19 ©Linc' well inc. AI向けのチューニング rulesync を使った 各AI⽤rulesディレクトリへの⾃動整備術 https://github.com/dyoshikawa/rulesync
20 ©Linc' well inc. AI向けのチューニング 各種AI向けrules整備 • ベースとなるrulesファイルを元に、各AIエージェントにあった形式でルールファイル を展開してくれる仕組み •
「rulesync generate」 コマンド実⾏ .rulesync/ 変更を検知 Github Actions
21 ©Linc' well inc. AI向けのチューニング Skills対応AIについて • 全てのガードレールをrulesに書き込むのはコスパが良くない • 必要に応じてSkillsからガードレールを読み込む⼿法を取り⼊れた
Skillsって? • 固有のルールや専⾨知識を、実⾏可能な形でモジュール化したもの • AIは特定のキーワードや⽂脈において動的に参照する • コンテキストの最適化に貢献 Claude Code , Cursor , Codex CLI , Gemini CLI 等が対応済み
22 ©Linc' well inc. AI向けのチューニング rulesyncの対応状況
23 ©Linc' well inc. ©Linc' well inc. 23 まとめ
24 ©Linc' well inc. まとめ • ⼈間のための設計を、AIのための「制約」へ • rulesync による「⼀貫性」の担保
• Skillsを活⽤してコンテキストの最適化を⽬指す 設計羅針盤をAI⽤に再設計し、AIをチームの戦⼒として迎い⼊れた
25 ©Linc' well inc. ご静聴ありがとうございました