米国通貨政策 1. 5月中旬以降、関税に関するヘッドラインニュースで一喜一憂する展開 が続いている。概ね142.50-144.50の間で推移。 2. 6月に入り、鉄鋼アルミニウムについての関税問題や中国との微妙な関 係性が露呈、また米国の弱い経済指標発表が続くも上記レンジを抜け きれず。ドル安の流れは不変な一方、積極的に円を買うムードにもならな いと推察。 3. 当面は方向感が乏しい動きとなりそうだが、そろそろ円ロングの巻き戻しが 本格化しドルが回復すると想定。 外貨投資の原則 外貨投資においては、為替の方向感にベットして為替差益を狙うような投機的な取引はしない。あくまでも、円資産への集中リスクを回避するための⾧ 期的な通貨分散、資産分散を目的とする。 よって、マーケットタイミングを判断するよりも、購入タイミングを分散することでリスクを軽減しながら、上記目的を達成することを推奨する。 1. 原則USDポジションをキープし、USD建運用のメリットを享受。 2. 各々の資産運用プラン(例:ドル建債券の購入)を実行するため に必要なドルの手当てについては積極的に進める。その際、購入する 資産の円高抵抗力の検証をすること、及び購入タイミングを分散する ことが重要。 3. 142.50円をバックにドルの押し目買いを推奨 【Mr.EのFXコメント】 7月のトランプ関税交渉期限、トランプ減税による財政悪化懸念は引き 続きドルの上値を押さえそう。投機筋の円ロングポジションは4月末をピー クに減少に転じているが、引き続き歴史的な水準の円ロングポジションを 抱えている。日々スワップコストを払いながら円ロングを持ち続ける腰の入っ たポジション運営が気味悪い。故にドルの上値も下値もガチガチ相場。し ばらくは144円±3円相場が続きそう。 5