日銀の政策変更スタンス 1. 前回執筆時(1/20ごろ)以降、徐々にドルの上値が重くなりレンジ を切り下げる展開となりました。日米金利差が緩やかに縮小している 流れに沿った動きといえます。 2. 警戒されていたトランプの政策発動は、今のところ秩序だった運営に なっており、特に関税については交渉余地を残すなど大人の対応。 またベッセント財務⾧官の財政規律に対する発言もあり、米金利急 上昇への懸念は減退。 3. 日銀は依然ややタカ派。⾧期金利じり高の流れは止まらず。 4. 日米金利差縮小の流れからドルの上値が重い展開が続くものの、ド ル安円高トレンドには至らず。 【Mr.FX E氏のコメント】 ヘッジファンドなど投機筋のポジション運営を示すIMM通貨先物は、約半 年ぶりくらいの円買い超。さらなる円高進行への期待の表れであるが、縮 小傾向とはいえ、依然潤沢な日米金利差が残るため、(高い米金利を 負担しながらの)円買いポジションの持続力に注目が集まる。 外貨投資の原則 外貨投資においては、為替の方向感にベットして為替差益を狙うような投機的な取引はしない。あくまでも、円資産への集中リスクを回避するための⾧ 期的な通貨分散、資産分散を目的とする。 よって、マーケットタイミングを判断するよりも、購入タイミングを分散することでリスクを軽減しながら、上記目的を達成することを推奨する。 1. 原則USDポジションをキープし、USD建運用のメリットを享受。 2. 各々の資産運用プラン(例:ドル建債券の購入)を実行するため に必要なドルの手当てについては積極的に進める。その際、購入する 資産の円高抵抗力の検証をすること、及び購入タイミングを分散する ことが重要。 3. 方向性を見極めにくい環境になった。150円台前半からドルの購入 準備を開始。タイミングを分散し丁寧に買い下がりたい。