Landing 2. 2024~2025年の利下げ回数 3. 日銀の追加利上げスタンス 1. 9月は前半、FOMCの大幅利下げと米国経済ハードランディングへの警戒感からドル 安円高が進行、瞬間140円を割れを示現。ところがそこが短期的な悲観の極となり 底打ちとなった。過去何度も繰り返しているが悪いニュースには極端に反応しがち。特 に米利下げ回数の織りこみが行き過ぎる傾向あり。その後、ソフトランディング期待が 高まる指標や発言が相次ぎ、執筆時点(10/10)で行って来いあるいはそれ以上 の円安水準となっている(149円台)。 2. 引き続き、米国景気動向に注目が集まっている。FRBの狙い通り景気減速で留まる のか、景気悪化に至るのか(Soft Landing or Hard Landing)、 発表される 経済指標に一喜一憂しながらの神経質な相場付きになっている。 依然景気減速の兆候は見られないが、景気減速を明確に否定するエビデンスが出な い限りその疑念は払しょくできない状況に陥っている。 3. 引き続き日銀の動きにも警戒が必要。石破氏の一人相撲もあったが、追加利上げス タンスは不変と見ている。 4. 依然不安定な状況が続く。メインレンジは140-150円、広めに見て135円-152円。 1. 原則USDポジションをキープし、USD建運用のメリットを享受。 2. 各々の資産運用プラン(例:ドル建債券の購入)を実行するため に必要なドルの手当てについては積極的に進める。その際、購入する 資産の円高抵抗力の検証をすること、及び購入タイミングを分散する ことが重要。 3. 当面は140円が底であろう。145円割れからタイミングの分散を図り ながら、着実のドルの押し目買いを実行するスタンスで良いが130円 台でもドルを購入できるようバジェットをコントロールしたい。 外貨投資の原則 外貨投資においては、為替の方向感にベットして為替差益を狙うような投機的な取引はしない。あくまでも、円資産への集中リスクを回避するための長 期的な通貨分散、資産分散を目的とする。 よって、マーケットタイミングを判断するよりも、購入タイミングを分散することでリスクを軽減しながら、上記目的を達成することを推奨する。