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不確実性というデザインのパースペクティブ

Recruit
November 14, 2022

 不確実性というデザインのパースペクティブ

2022/11/14_Designship 2022での、磯貝の講演資料になります

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November 14, 2022
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  1. 自己紹介 所属 リクルート プロダクトデザイン室 デザインマネジメントユニット デザインマネジメント部 部長 デザインディレクター 京都工芸繊維大学大学院を修了後、総合デザインファームにて通 信キャリアのデザインマネジメントや自治体の公共デザインなど、

    領域を横断したデザイン業務に携わる。 2015年にリクルートに入 社し、HR、日常消費、学び領域のプロダクトデザイン業務に従事。 現在は、事業横断のデザインマネジメント組織を立ち上げ、デザ イン領域に特化したナレッジシェア、コミュニティ化推進をはじ め、組織長としてリクルート全体のデザイン価値向上に寄与する 業務を行っている。 磯貝 直紀 Naoki Isogai 略歴
  2. 多種多様なプロダクト運営の中で、 デザイン職能に求められる役割が多岐にわたり、 職種として破綻なく定義するのが難しかった。 マーケットの反応を見なが らビジネスの筋を模索 0 → 1 中長期戦略に則りながら 顧客・ユーザー数を獲得

    1 → 10 日本国内No1の地位を築き、 更なる進化を推進する 10 → 100 多様な領域に関わる 200以上のプロダクトを運営 あらゆるフェーズ・規模 のプロダクトが存在 複数の ビジネスモデルを内包 集客支援 業務・経営支援 マッチング プラットフォーム SaaS フィンテックサービス リクルートで起きていた問題 Air ビジネスツールズ …
  3. 業務不確実性 デザイン 不確実性 (ユーザー/体験/ トレンド等) (ビジネス/技術/プロダクト等) リクルートでは 2つの不確実性の視点を活用 • 「業務不確実性」と「デザイン不確実性」の

    2軸をかけ合わせた視点でデザインを見通す。 • 業務不確実性は、ビジネス・技術・プロダク ト戦略等に起因する業務推進上の不確実性。 • デザイン不確実性は、ユーザー・体験・デザ イントレンド等に起因するデザイン推進上の 不確実性。 ソリューション:不確実性という「視点」でデザインを見通す 高 低 高
  4. 業務 不確実性 デザイン 不確実性 新 規 既 存 既存 新規

    デザイン職能の役割類型 不確実性の変化によって、デザイン職能に求められる役割が変わり、そ れに伴う類型化をすることができる。デザイン領域ではなく不確実性で 類型化することで、領域にとらわれない幅広い解釈を行っている。 ③ 横断デザイン統括 ・コンサルティング ② ユーザー提供価値最大化 ② ユーザー 提供価値 最大化 ① デザイン ドリブンで 事業牽引 業務 不確実性 デザイン 不確実性 新 規 既 存 既存 新規 役割の難易度 役割の難易度を表すこともでき、どのようなデザイン領域でも共通のも のさしで難易度を判定することが可能。 役割の難易度・高 ・グラフィックデザイナー Bさん ・UIデザイナー Aさん ・UXデザイナー Cさん 不確実性で職能を見通す ・空間デザイナー Dさん
  5. 業務 不確実性 デザイン 不確実性 新 規 既 存 既存 新規

    業務 不確実性 デザイン 不確実性 新 規 既 存 既存 新規 キャリア変遷の可視化 育成パスの可視化 プロダクトの状況と担当するメンバーのキャリアを突き合わせて、アサ インや育成に対する議論ができる。共通の視点で議論することで適性や 志向性に合ったアサイン・育成・評価を行うことができる。 汎用的な育成パスを可視化しておくことで、誰にでもわかりやすい育成 パスを検討することができる。 スペシャリスト育成パス リーダー育成パス 不確実性で人材を見通す 入社 初期 プレイヤー 業務 スペシャリ スト 小規模 リーダー 大規模 リーダー Bプロダクト デザイン統括 Aプロダク トリニュー アル担当 C領域全体の デザイン統括 次のキャリア
  6. 業務 不確実性 デザイン 不確実性 新 規 既 存 既存 新規

    業務 不確実性 デザイン 不確実性 新 規 既 存 既存 新規 プロダクトフェーズの解釈 プロダクト戦略への活用 成熟フェーズ 成長フェーズ 成長 フェーズ 立ち上げ フェーズ プロダクトA の現状 プロダクトのフェーズを不確実性によって可視化。フェーズが変わるご とに不確実性も変化していく。プロダクトの置かれている状況を正しく 把握し、最適な打ち手を検討するベースとして活用できる。 プロダクトの現状とあるべき未来像のマッピングを行い、現状把握から 理想像へのステップ検討、ギャップの問題提起など、プロダクトのデザ イン戦略の検討フォーマットとして活用することができる。 不確実性でプロダクトを見通す
  7. • 過度な細分化を回避しつつ、デザイン職能の多様性を許容できる プロダクト 人材 職能 不確実性の 視点 共通の視点で 包括的に 捉える

    • デザイン領域はもとより、様々な他領域での応用も可能で、汎用性が高い • プロダクトと連動して役割やキャリアを検討することができ、理解がしやすい リクルートはこの「不確実性」で異なる概念を包括的に捉えることで、 特徴に合った独自のデザイン戦略を保持することができている