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March 06, 2025
Technology
2
220
Curiosity & Persistence
2025/2/19に開催したRecruit Tech Conference 2025の古川の資料です
Recruit
PRO
March 06, 2025
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Transcript
Curiosity & Persistence RECRUIT TECH CONFERENCE 2025 技術を活かし、技術と生きる~エンジニアはキャリアをどう描くか? 古川 陽介
株式会社リクルート プロダクトディベロップメント室 グループマネジャー 好奇心と探求心と継続性
古川 陽介 筋トレ、お笑い、サッカー観戦、プログラミング 経歴 / Career 複合機メーカーやゲーム会社を経て2016年にリクルート テクノロジーズ(現リクルート)に入社。 プロダクト開発をする傍らアプリケーションの改善や運 用、開発支援ツールの開発、エンジニアの育成を行い、
現在リクルートのアプリケーションソリューショング ループでマネジャーを務める 趣味 / Hobbies プロダクトディベロップメント室 アプリケーションソリューションユニット 横断エンジニアリング部 APソリューショングループ マネジャー
キャリアについて • 自分のキャリアの大半は Node.js や JavaScript といったもの と関わってきたことで起きている • そもそもなんでそれをやろうと思ったのかを今回焦点を当てて
話す
もともと... • バックエンドエンジニアだった ◦ Java とか Oracle とか 全文検索エンジンとかが僕の主戦場 だった
◦ 大学時代の研究が画像認識、検索エンジン系だったのでその まま就職してそうなった
仕事の中でも... • パフォーマンスチューニングが好きだった • パフォーマンスチューニングは現状分析、原因追及、修正の結 果、定量的なデータが出てくるので、エンジニアっぽくて好き だった • あと、よくお客さんに喜ばれた
でもある日...
別のエンジニアが Webアプリケーション側で UI を変更した
それまで ActiveX 中心だったのを JavaScript を中心に動くようにした
結果として Chrome でも動くようになった
めっっっちゃお客さんに喜ばれた
ユーザの待ち時間の80%は フロントの処理である https://www.oreilly.co.jp/books/9784873113616/
非機能要件で生きていた 自分が初めて経験した衝撃
パフォーマンスチューニングしてても バックエンドだけではなく フロントエンドもできないと喜ばれないのだと知った
今までの考え方:リクエストを受け取ってからレ スポンスを返すまでが自分の役割
この衝撃の後の考え方: ページを読み込んでから目的の操作が達成できる までを改善する必要がある
そんなこんなで
フロントエンドエンジニアも 目指すようになった
とりあえず、 JavaScript を触ってみる
わからん
this は 4種類ある 変数宣言すると globalになる え?コンパイルしなくても動くの? 文字列比較 === でいけん の??
jQuery ...???? prototype.js ???? Array は splice で全部できる $.ajax ? XHR ? Regex 苦手 documentってなんだよ
this は 4種類ある 変数宣言すると globalになる 文字列比較 === でいけん の?? jQuery
...???? prototype.js ???? Array は splice で全部できる $.ajax ? XHR ? Regex 苦手 documentってなんだよ え?コンパイルしなくても動くの? わからん😨
本を読んでもよくわからん
とりあえずなんか作ってみようと思った
None
作ったら反響があった 面白い・便利・楽しいなど
次に発表してみた
東京Node学園3時限目 Play framework vs Node.js Express 性能比較
パフォーマンス計測は得意だったので 楽しかった
こちらも反響があった 「このパターンはどうか?」 「このときはどうなっているか?」など
だんだん楽しくなってきた
謎のアプリをたくさん作った
OCR ライブラリ作って AWS Lambda上で動かしたり
六角形のステッカーが作れる サイト作ったり
笑顔になったら写真撮るカメラ 作ったり
何かのアウトプットをする => 反響がもらえる => また何かのアウトプットをする => さらに反響がもらえる
何かのアウトプットをする => 反響がもらえる => また何かのアウトプットをする => さらに反響がもらえる 楽しい😀
どんどん好奇心が出てくる
好奇心に幅と深さがあることを知った
Node.js アプリケーション フレームワーク テスト フロントエンド EventLoop V8 Just In Time
Compiler Express Socket.io middleware tools TDD React Webpack
好奇心の幅: 広く何でも興味を持つ 好奇心の深さ: 深く疑問を探求していく
そうやって自分の柱を作っていった
次に自分の中で大事にしていたのは 継続性
2011 年: Node.js が爆発的に流行った ※ さっきのアプリ作ったり発表してたりしてたのはこの時代
2012 - 2013年: Node.js 人気は落ち着いてた
2013年に日本Node.jsグループ代表に。
2014年: 最初にNodeに飛びついてたEarly Adapter な人たちは Goとかに行って抜けてった。
2014 - 2015年: Node.js 暗黒期、forkされたり、会社の中で重宝 されなかったり、リリースが滞ったりしていた
要は人気がかげってしまった
それでもやってた
特別何かが優れてた訳じゃない
ただ続けてた、やめなかったことが 今の自分を作ってる
このときの自分がなんで ずっと継続してたのかは不明
2013年に日本Node.jsグループ代表になってはいたが、 「何でやってるのか?」は未だにわかってない
一つ言われたのが「本当に好きなんだね」 とは言われた。
もしかしたらそうかもしれない。 ロジックを超えた行動をしていた気がする。
みんなに伝えたいこと(まとめ) • 好奇心を持とう、何でも面白がってみよう • 探究心を持とう、深ぼってみよう • そうやって身につけた知識をアプリケーションや発表という形 式で形にしてみよう • 継続しよう、忙しくて勉強できないなーとかそういう時間が
あっても良い、ただ辞めないで続けることが強みになる