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スケールとスピードを両立させるAIプロダクトマネジメント
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ryopenguin
January 28, 2026
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スケールとスピードを両立させるAIプロダクトマネジメント
@ AI時代のプロダクトマネジメント反省会 成功も失敗も語るしかNight
https://layerx.connpass.com/event/379796/
ryopenguin
January 28, 2026
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Transcript
© SmartHR, Inc. スケールとスピードを両⽴させる AIプロダクトマネジメント 2026年1月28日 ⾦岡 亮 AIプロダクトマネージャー/Head of AI
はじめに - 今⽇話すこと 2 • AI プロダクトのPMは3つの思考モードの使い分けが⼤事…と いう話を、弊社「AIアシスタント」⽴ち上げを題材にお話し ます •
遠回りかも?と思えても結局のところ、ユーザーに価値を ⽣むまでの速度が⼀番⼤事 • そのためにAI PMにできることは何か考えてみました
3 ⾃⼰紹介 AI PM/Head of AI ⾦岡 亮(@ryopenguin) • 前職: ◦
AI特化チームで受託SE→パッケージ製品の企画 • SmartHR:⼊社6年⽬ ◦ 労務PM(2020) ◦ タレントマネジメントPM(2021-2024) ◦ AIプロダクトチームの⽴ち上げ/PO ← NOW B2Bソフトウェア‧PM‧AI/データというキャリア。データとプロダクトLOVE
本⽇のアジェンダ 4 1. 「3つのモード」の提案 2. 「AIアシスタント」の事例 3. AIプロダクトのPMに求められること
AIプロダクトでよく⾔われていそうなこと 5 とりあえずまずはAI First! AI機能をとりあえずつけてみる AIプロダクトはとにかく早くリリース! 学習を進める!!!
本当か? - AIプロダクトは基本⾼コスト 6 AI機能は基本的に⾼コスト ROIが合うか、導⼊の意味があるかをPMは考えなくてはならない 実験コスト ◦ 不確実なアウトプットを出す以上、普通のプロダクトより検証が重い 監視‧メンテナンスコスト
◦ AIを⽤いたフィーチャーは監視必須&いつか必ずメンテナンスがいる AIというだけで⽬⽴つ&ガッカリリスクも⾼い ◦ AIは⽬⽴つが、ガッカリされるリスクを避けてGTMする必要がある
確かに、作らないとわからない側⾯はある 7 AIは「いま⼈間が担っている作業」も巻き取れる可能性がある しかし、表⾯的な調査ではソリューション仮説が⽴てづらい 特に、⼈間の判断は職⼈芸の集積
提案 - 3つのモードを使い分ける 8 AIプロダクトを扱う時は、 無邪気モード / 学習モード / リリースモードを使い分ける
• 無邪気モード ◦ これいるだろ!!!!!という問題意識から動くものを形にするモード • 学習モード ◦ ユーザー実務へ投⼊、最初のソリューションを捨てる覚悟で学ぶモード • リリースモード ◦ 学習した事項を元に、AI以外も⾼品質な状態でリリースを⽬指すモード
事例を交えて - 「AIアシスタント」⽴ち上げ 9 • ユーザー従業員が質問を⼊⼒する と、事前にアップロードされた 就業規則‧マニュアルなどから、 ⽂脈にあった回答サマリが出⼒ されるプロダクト
• 2025年7⽉末にリリースしてから 爆発的に成⻑ • しかし、その道のりは⻑かった
「AIアシスタント」公開までの道のり 10 Phase1: 社内公開 (2024/1〜6) 無邪気モード Phase2: 限定公開 (2024/7〜2025/3) 学習モード
Phase3: 全体公開 (2025/4〜) リリースモード
Phase1: 社内公開 無邪気にとにかく形にする 11 • SmartHRに社内GPTを⽣やしたら イケるのでは!?という無邪気な 構想があった • ユーザーに聞いても「良さそう」
「気になる」で⽌まる • そこでSmartHRから使える社内 GPTを⾃社限定で公開 • 複数ソースの横断検索という このソリューションに関連する、 強い課題を発⾒
Phase2: 限定公開 ユーザ業務を全⼒学習 12 • SmartHR社内の利⽤、追加ヒアリ ングを元に、LLMを利⽤した横断 検索アプリにフォーカス • ⼀部のターゲットユーザーに限定
公開 • 活⽤データと機能リクエストを 丹念に分析、ユーザーからの事例 確約をいただいた上でリリースGo
Phase3: 全体公開 業務に必要な機能をフル実装 13 • 限定公開で学習した事項をもとに ユーザーストーリー棚卸し • AIだけではない、業務適⽤に 必要な部分も含めて作り込む
(例:権限、ファイル連携etc) • リリース直後から爆発的な成⻑、 セールス/CSのサポートコストも 低いとフィードバック
3つのモードの意義1: AIプロダクトの成功確率を上げる 14 実は当社はAIプロダクト開発で数々の失敗を踏んできた 3つのモードに⾃覚的になると、成功確率は上がる • 無邪気に作れない:正論だとNice to have評価 ◦
本当はインパクトがあるのに、Nice to have評価で前に進まない • 学習すべきタイミングで全公開:⽣煮えでガッカリ ◦ 不完全な状態で広く出して最初触ったユーザーが戻ってこない • AI以外の機能不⾜:業務に載せるにはAI以外も⼤事 ◦ AI以外の権限制御、連携は⾒逃されがち
3つのモードの意義2: 無邪気と学習の組み合わせがインパクトを作る 15 PMの仕事はユーザー業務/ビジネスに⼤きなインパクトを⽣み出すこと 無邪気と学習の組み合わせはインパクトを⽣む武器になる ⽬に⾒える課題解決は、ユーザーの期待 を超えないし、競合も多い 無邪気提案の中から、「ユーザーが真に 必要なもの」が⾒つかる(こともある)
注意: 実は無邪気モードが⼀番難しい 16 無邪気モードこそがもっとも要求されることが多く、難しい 結局ユーザーに会い、仮説を考える⽇々の鍛錬は⽋かせない • ⾃分で無邪気に作れる / チームで無邪気に作れるサイズにできる技術理解 ◦
⽬に⾒えて価値のある開発物のロードマップを圧迫しない • 実装期間‧コスト最⼩限で作るプロジェクト進⾏ ◦ とにかく⾼速に作れないとコスト超過 • 「これならユーザーに刺さりそう」というユーザー理解 ◦ 何を作ってもいいわけではない。よさそう!という仮説は必須
まとめ:3つのモードとAI PMの役割 17 • AIプロダクトを作る際は、3つのモードを使い分けると 真に刺さるプロダクトになる(かも) ◦ 無邪気モード:これいるだろ!という問題意識&プロトタイプ ◦ 学習モード:ユーザー実務への投⼊&学習
◦ ローンチモード:AI以外の機能も含めたWhole productを作る • モードを⾃覚的に使い分け、その時々に求められる動きを 媒介し、ユーザーに本当に必要なものを作るのが、 AI時代のプロダクトマネージャーに求められることと思う
SmartHRこそ、AIプロダクト開発にピッタリ 18 SmartHRはAIプロダクト開発にピッタリな環境がある デカいことしませんか? ドッグフーディングを当たり前に フィードバックが常にある ユーザーとの距離がとにかく近い 学習を全⼒で進められる環境 誰もが知っている企業に導⼊され、 本番運⽤される(かも)!
Yes, we’re hiring!!!!! 19 AIプロダクトマネージャー、積極採⽤中です!!!!!!!