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QA素人がゼロからQA組織を立ち上げるno
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Ryuhei Ishibashi
July 02, 2021
Programming
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QA素人がゼロからQA組織を立ち上げるno
Ryuhei Ishibashi
July 02, 2021
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Transcript
QA素人が ゼロからQA組織を立ち上げる JaSST nano 2021/06/15 no
自己紹介 石橋隆平 株式会社スタンバイ テックリード Scalaとリファクタリングが好き 組織開発と人材開発にも興味あり XP祭りにプロポーザル出しているのでよかったらLikeしてください 2 twitter: @cactaceae
よくあるQA立ち上げパターン 3 1. テスト会社に依頼する 2. 自分でやる 3. 採用する
よくあるQA立ち上げパターン 4 1. テスト会社に依頼する 2. 自分でやる 3. 採用する 今日の話はコレ
ストーリー 5 数年前 QA専門家が一人もいない会社で QAチーム組成の提案 執行役員を説得し 最初のQAエンジニア採用
当時の状況 6 • 社員にQA専門職はいない • テストはエンジニアが実施 • ユニットテストとCIはある • 自動E2Eテストは過去に作ったが壊れてCIから外されていた
• 定期リリース頻度は週1回 • リリース前に3時間程かけてエンジニア総出で手動テスト • 変更失敗率は高め • 緊急リリース時にも手動テスト
当時の状況 7 • 社員にQA専門職はいない • テストはエンジニアが実施 • ユニットテストとCIはある • 自動E2Eテストは過去に作ったが壊れてCIから外されていた
• 定期リリース頻度は週1回 • リリース前に3時間程かけてエンジニア総出で手動テスト • 変更失敗率は高め • 緊急リリース時にも手動テスト QAチーム組成を提案
当時の状況 8 • 社員にQA専門職はいない • テストはエンジニアが実施 • ユニットテストとCIはある • 自動E2Eテストは過去に作ったが壊れてCIから外されていた
• 定期リリース頻度は週1回 • リリース前に3時間程かけてエンジニア総出で手動テスト • 変更失敗率は高め • 緊急リリース時にも手動テスト QAチーム組成を提案 棄却
QAチームを作らない理由 9 1. テストはエンジニアがやっている 2. テスターを雇うとエンジニアがテストしなくなる 3. 開発とテストが分れると開発速度が低下する
QAチームを作らない理由 10 1. テストはエンジニアがやっている 2. テスターを雇うとエンジニアがテストしなくなる 3. 開発とテストが分れると開発速度が低下する 一理ある
QAチームを作らない理由を分析 11 • メンバーのジュニア比率が高く作ることで精一杯な印象 • テスト技法の存在を知らない • 相対的にテスト技法の学習優先度が低い 1. テストはエンジニアがやっている
QAチームを作らない理由を分析 12 • エンジニアがテストするという前提は変えない • テスト技法・知識を教育してエンジニアの成長支援 • 今までのやり方でカバーできなかったリスクをマネージする • エンジニアの人数を増やさず開発のキャパシティを増やせる
2. テスターを雇うとエンジニアがテストしなくなる
QAチームを作らない理由を分析 13 • やり方がある ◦ シフトレフト ◦ アジャイルテスティング • 伸び代を説明
3. 開発とテストが分かれると開発速度が低下する
再提案 14 1. 開発効率の向上 2. 視点、役割、専門性の違い 3. 職務
• バグの発生を減らすことで、それまでバグ対応していた時間を新 規開発に当てられるようになる • リグレッションテストの設計改善を行うことでリリースにかかる固 定のコストが減らせる • 緊急リリースが必要なバグの発生を減少させ、リリース回数を減 らせる •
品質とコストをマネジメントできる 再提案 15 1. 開発効率の向上 当時の記録:qiita:QAチームの意義
• テスト技術は専門性が高いため、開発を主とするエンジニアが片手間に 高いレベルの技術を身に付けることはできない • ハイレベルのテストエンジニアが指導することで、エンジニアの作成する テストの品質を効果的に底上げできる • PM、エンジニアはリリースすることへの意識が強くなりリスクを軽視して しまうバイアスを持ちやすいが、QAというロールを別途設けることでリス クを客観的に判断できるようになる
• 障害を分析することで、リスクの高い箇所に効果的なアプローチを行える 再提案 16 2. 視点、役割、専門性の違い 当時の記録:qiita:QAチームの意義
• テストプロセスの設計・改善 • テスト設計技法の教育 • テスト設計 • テストレビュー • リスク分析
• 品質アセスメント • 技術やツールの調査/導入 再提案 17 3. 職務 当時の記録:qiita:QAチームの意義
その後 18 1. 自部門担当の執行役員を説得できた 2. 経営部門で合意が取れるまで半年かかる 3. 過去一緒に仕事をした中で最高のQAをリファラル採用 4. 勉強会・交流会を多数開催して認知度アップ
5. QAマネージャー、SET(SWET)も採用! 6. 採用したメンバーがQA組織を立ち上げ大きな成果をあげる
目標 • シフトレフト・シフトライトを当たり前に。 • 様々な手動/自動テストを統合管理して効果的に運用。 • QAマネジメントとUXマネジメントの融和。 おわり 19 株式会社スタンバイではQAエンジニアを募集中