Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
[CA.unity #2] 動かないコードを マージさせないための コンパイルエラー検知くんを...
Search
sada
July 09, 2021
Technology
1
1.6k
[CA.unity #2] 動かないコードを マージさせないための コンパイルエラー検知くんを GithubActionで作った話
sada
July 09, 2021
Tweet
Share
More Decks by sada
See All by sada
コンパイルエラー検知くんその2
sada913
0
640
Other Decks in Technology
See All in Technology
La gouvernance territoriale des données grâce à la plateforme Terreze
bluehats
0
190
AWSで始める実践Dagster入門
kitagawaz
1
680
Agile PBL at New Grads Trainings
kawaguti
PRO
1
440
自作JSエンジンに推しプロポーザルを実装したい!
sajikix
1
190
要件定義・デザインフェーズでもAIを活用して、コミュニケーションの密度を高める
kazukihayase
0
120
人工衛星のファームウェアをRustで書く理由
koba789
15
8.2k
COVESA VSSによる車両データモデルの標準化とAWS IoT FleetWiseの活用
osawa
1
350
株式会社ログラス - 会社説明資料【エンジニア】/ Loglass Engineer
loglass2019
4
65k
いま注目のAIエージェントを作ってみよう
supermarimobros
0
340
Unlocking the Power of AI Agents with LINE Bot MCP Server
linedevth
0
110
スマートファクトリーの第一歩 〜AWSマネージドサービスで 実現する予知保全と生成AI活用まで
ganota
2
270
はじめてのOSS開発からみえたGo言語の強み
shibukazu
3
890
Featured
See All Featured
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.7k
Context Engineering - Making Every Token Count
addyosmani
3
56
How to Ace a Technical Interview
jacobian
279
23k
Designing for Performance
lara
610
69k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
285
13k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
77
6k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
53
8.9k
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
271
21k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
12
1.1k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
23
3.7k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
160
23k
Transcript
動かないコードを マージさせないための コンパイルエラー検知くんを GithubActionで作った話 Graffity株式会社 sada 1
自己紹介 sada @SAyanada9 Graffity株式会社所属 新卒1年目のクライアントエンジニア兼ARエンジニア兼CI/CDエンジニア 2
自己紹介 実はGraffityにはインターンなどを含むと3年弱在籍 Graffityではスマホ向けARシューティングバトル 「Leap Trigger」を開発、運営中! 3 ©2021 Graffity Inc.
開発経緯 • 弊社ではSlackでJenkinsおじさんにビルドコマンドを投げるような仕組みを使って いる 4
開発経緯 • Slackビルドはエンジニア以外のメンバーも利用可能 • セキュリティの関係上Jenkinsに自由にログインできないようにしている • Slackにはビルドの成功可否のみ通知させる エンジニアがいない場合ビルドが失敗すると色々大変 5
開発経緯 そこでビルドが失敗する原因で一番多かった コンパイルエラーなコードを 本流のブランチにマージできないような仕組みを作成 6
仕組み GitHubのプルリクエストにコミットがPushされるたびに コンパイルエラーかどうかをチェックする 7
実装 使用したもの • Unity • GitHub Actions ◦ SelfHostRunner 8
実装 Unity編 • バッチモードでUnityプロジェクトを開くとコンパイルエラーなどを起こしていたらエ ラーを吐いて exit 1で終了するという仕様を使っている ◦ https://docs.unity3d.com/ja/2020.3/Manual/CommandLineArguments.html 参考
• UnityEditorで一応開いているのでついでに.csprojなどの依存性も解決してくれる 9
実装 GitHubActions編 GitHubActionsとは • 自動化ツール • GitHubのさまざまなActionをトリガーに処理を作成可能 ◦ Pushされたら ◦
Issueをたてられたら • (ほぼ)同様なツールにGitLab CIなど 10
実装 GithubActions編 SelfHostRunnerとは これはGithubActionsの実行される仮想マシンを 自前のPCで実行することができる公式ツール 11
実装 GithubActions編 なぜSelfHostRunnerを使っているのかというと • GithubActionsのDockerでもUnityが使えるが、ライセンス処理がめんどう • プロジェクトが重たいため毎回Importが走ると時間がかかる • なにより、Privateだと流石にお高い •
ちょうどJenkinsに使っているMacのPCがあった など 12
実装 GithubActions編 SelfHostRunnerの注意点 • 任意コードが実行できてしまう • 絶対にパブリックなリポジトリで実行可能にしない ◦ https://docs.github.com/ja/actions/hosting-your-own-runners/about-self-hosted-runners 参考
• 実行速度はホストPC依存(MacProとかだと早い) 13
実装 GithubActions編 全体像 14
実装 GithubActions編 この部分はほぼおまじない 15
実装 GithubActions編 Unityを開いているだけ $UNITY_PATH はUnityの.appのPATH 上の方で指定してもよし、そのまま直書きしてもよし $GITHUB_WORKSPACE はGitHubActionsで提供されている環境変数の一つ そのリポジトリの直下のPATHを示している 16
実装 GithubActions編 この項は結果をGitHubのPull request上にコメントしている 17
実装 GithubActions編 secrets.GITHUB_TOKEN 便利なトークン、Botが返してくれる github.event.pull_request.comments_url イベントが発火されたプルリク エストのコメントURL このURLを使ってコメントするAPIをPOSTで投げてる 18
実装 GithubActions編 github.actor イベントが開始されたコミットをした人 github.sha コミットのハッシュ コミットのURLを特定するために使用 19
実装 GithubActions編 全部を実装するとこれがプルリクエストのコメントに表示される あとは、お好みで追加でSlackにもなげるようにしたりとかをする ここに全体のymlファイルを上げているのでご参考に https://github.com/sada913/CompileErrorCheckKun 20
効果 • 去年の10月あたりに導入した • 1回だいたい1分前後(Unityのインポート時間に結構左右される) ◦ 何も設定していない場合 Standaloneで開くため圧縮しない場合比較的はやい 21
効果 • ビルドが失敗することが減った ◦ アセットバンドル関連や using Editorなどがまだ検知できない ◦ 新バージョン構想中 •
コンフリクトの解決後のコンパイルエラーなコミットを Pushしてしまったときすぐに気づけるように • コミット忘れのファイルがあったときに気づけるように 22
効果 ちなみに実際のコンパイルエラー原因は • コミット忘れ • コンフリクト解決失敗でコンパイルエラー • そもそもコンパイルエラーのコード の順に多かった 23
最後に 元気に動いている様子 上記の実装に加えてSlackにも投げるようにしたあと コンパイルエラー検知くんが稼働している様子 24