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俺が考える「ユーザーにちゃんと使用されるダッシュボード」について語ります

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October 14, 2021

 俺が考える「ユーザーにちゃんと使用されるダッシュボード」について語ります

Developers.IO 2021 Decade
https://classmethod.jp/m/devio-2021-decade/

【概要】
昨今LookerなどのBIツールは第3世代BIと呼ばれることもありますが、第1世代~第3世代のどのBIツールでも共通して「ダッシュボードを作ったけどユーザーに使われない」という課題があると感じています。そこで、このセッションでは私のこれまでの経験に基づいた「ユーザーにちゃんと使用されるダッシュボード」についてまとめ、お話します。

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Sagara

October 14, 2021
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Transcript

  1. 俺が考える「ユーザーにちゃんと使用される ダッシュボード」について語ります 2021/10/13 アライアンス統括部 相樂悟

  2. 2 自己紹介 氏名 相樂 悟 (サガラ サトシ) 所属 アライアンス統括部(社歴1年2ヶ月目) 主な担当

    モダンデータスタックのプロサービス・プリセールス
  3. 3 本セッションで「話す」こと ”事業会社での運用”と”コンサル業務”の経験に基づいた 「ちゃんと使われるダッシュボード」のために必要なこと ・どのBIツールでも共通する考えについて話します ・下記のような悩みがある方に向けた内容です - BIツール入れたけど、どういうダッシュボードを作ればよいのか - 継続的にダッシュボードを使用して貰うにはどうすればよいのか

  4. 4 本セッションで「話さない」こと ・各BIツールの機能に関しては、Developers.IOを是非ご覧ください! ・Lookerに関する記事一覧 ・Tableauに関する記事一覧 ❌「Looker・Tableauのこの機能を使いましょう」という ダッシュボード作成時に”各BIツールで使うべき機能”

  5. 5 アジェンダ 1.ダッシュボードが使われない問題と解決案 ・問題の概要 ・相樂の考える解決案 ・事例紹介 2.解決案に伴う5つの施策について ・5つの施策を紹介 3.まとめ

  6. 6 ダッシュボードが使われない問題とは 「俺が考えた最強のダッシュボード」を作ったが、 継続的に使用してもらえない 作成直後 一週間後 作成者 閲覧ユーザー 予測機能も入れて、色も凝った、 最強のダッシュボード出来たー!

    わー!すごーい!! 作成者 閲覧ユーザー さて、閲覧数は…? 全然閲覧されていない!? 俺の労力は無駄だったのか…? あー、あんなグラフあったなー
  7. 7 頑張ってダッシュボード作ったのに… どうすれば使ってもらえるの…?

  8. 8 「確認➟分析➟アクション」の循環が 確立されたダッシュボードであること 相樂の考える解決案(結論)

  9. 9 「確認➟分析➟アクション」の循環?どういうこと? ダッシュボードを 定期的に確認する 現状把握&分析して 施策を考える 考えた施策を実行する 「確認➟分析➟アクション➟確認…」 この循環が出来るようにダッシュボードを作成する

  10. 10 「確認➟分析➟アクション」の循環を一般化してみる ダッシュボードを 定期的に確認する 現状把握&分析して 施策を考える 考えた施策を実行する 例:家計簿アプリのダッシュボード(収支分析画面) さて、先月は何に お金使ったかな…

    うわっ…私の衣類費、 高すぎ…? 今月は服を買うのは 我慢するか…
  11. 11 でも、家計簿アプリは最初から ダッシュボードが用意されているし… 「確認➟分析➟アクション」の循環が 確立されたダッシュボードを作るには、 具体的にどうすれば…

  12. 12 ダッシュボード作成&運用で必要な5つの施策 1.5W1Hに基づいた設計をしよう 2.アクションに繋がる指標を可視化しよう 3.ユーザーへの負荷が少ない設計を心がけよう 4.数値に異常があれば最優先で対応しよう 5.ユーザーへの普及活動も欠かさずに

  13. 13 ダッシュボード作成&運用で必要な5つの施策 1.5W1Hに基づいた設計をしよう 2.アクションに繋がる指標を可視化しよう 3.ユーザーへの負荷が少ない設計を心がけよう 4.数値に異常があれば最優先で対応しよう 5.ユーザーへの普及活動も欠かさずに

  14. 14 5W1Hに基づいた設計をしよう ダッシュボードにおける「5W1H」とは ・When、Where、Who、What、Why、Howをまとめた略称 5W1Hを定義することで、可視化すべき指標や目的が明確になる ・When:”いつ”使用される? ・Where:”どこで”使用される? ・Who:”誰が”使用する? ・What:”何を”確認・分析する? ・Why:”何のため”に使用される?

    ・How:”どのように”使用される?
  15. 15 5W1Hに基づいた設計をしよう 例 (例)家計簿アプリ ・When:毎月1日 ・Where:家でアプリを開いて ・Who:自分が ・What:「先月の支出」をカテゴリ別に ・Why:支出が大きいカテゴリを確認して、今月の支出を抑えるために ・How:先月と先々月で「支出」をカテゴリ別に比較して

  16. 16 5W1Hに基づいた設計をしよう 注意点 5W1Hを定義するときの注意点 ・自分の妄想で5W1Hを決めたダッシュボードは 使う人&場面が考えられていないので、ほぼ使用されなくなります そのため… ・「Who:誰が」が自分以外の場合は、Whoに定めた人に対して 必ずヒアリングをして、残りの4W1Hを決めましょう ・リリース後も定期的にWhoに定めた人にヒアリングをしましょう!

    - ダッシュボードを使うことを改めてユーザーに意識付けできます
  17. 17 ダッシュボード作成&運用で必要な5つの施策 1.5W1Hに基づいた設計をしよう 2.アクションに繋がる指標を可視化しよう 3.ユーザーへの負荷が少ない設計を心がけよう 4.数値に異常があれば最優先で対応しよう 5.ユーザーへの普及活動も欠かさずに

  18. 18 アクションに繋がる指標を可視化しよう 「アクションに繋がる指標」とは ・ダッシュボードを見ることで、「具体的なアクション」に紐づく指標 「具体的なアクション」の例 ・前回のやり取りから一ヶ月経過した顧客への連絡 ・異常値が出たサーバーやソフトウェアのリカバリー作業 ・マーケティング施策の効果を見て、施策の拡大・縮小の判断

  19. 19 アクションに繋がる指標を可視化しよう 悪い例 可視化する指標の「悪い」例 ・今あるデータから算出できる指標をがむしゃらに可視化 - ダッシュボード上で可視化する指標が増えすぎると、 どこを見てよいかわからず使用されなくなります ・「売上」「利益」といったKGIに該当する指標だけを可視化 -

    KGIだけを載せたグラフはアクションに紐づきづらいです ※KGI・KPIについての詳細は次頁
  20. 20 アクションに繋がる指標を可視化しよう 良い例 可視化する指標の「良い」例 ・値を見て、”誰がどんなアクションをするか”明確な指標を可視化 - 事前の5W1Hの明確な定義がやはり重要です ・KPIツリーを構築し、KGI達成に向けたKPIを可視化 ※用語説明 ・KGI:Key

    Goal Indicatorの略、 組織レベルで掲げる”最終目標・ゴール” ・KPI:Key Performance Indicatorsの略 KGIへの過程となる”中間目標” 実際の値を見てアクションに繋がる指標が望ましい KGI 売上 KPI 会計単価 KPI 会計数 KPI 来店数 KPI 会員数 KPI 購入点数 例:小売業のKPIツリー
  21. 21 ダッシュボード作成&運用で必要な5つの施策 1.5W1Hに基づいた設計をしよう 2.アクションに繋がる指標を可視化しよう 3.ユーザーへの負荷が少ない設計を心がけよう 4.数値に異常があれば最優先で対応しよう 5.ユーザーへの普及活動も欠かさずに

  22. 22 ユーザーへの負荷が少ない設計を心がけよう 「ユーザーへの負荷が少ない設計」とは ・ユーザーがダッシュボードの内容を容易に理解することが できるように、ダッシュボードを設計すること なぜ「ユーザーへの負荷が少ない設計」が必要か? ・人間がダッシュボードを閲覧して内容を理解することは、 少なからずエネルギーを消費する行為である ・エネルギーの消費が少ないダッシュボード➟抵抗感が減る つまり、ダッシュボードを使い続けてくれる可能性が高まる

  23. 23 ユーザーへの負荷が少ない設計を心がけよう 例1 例1 東北地方の県別の売上比較グラフ 良い例 悪い例 良い例のポイント ・棒グラフの色はグレー1色に ・軸目盛りは最小限に

    ・値を示すラベルは横書きに ・県はJISで定められた順番に
  24. 24 ユーザーへの負荷が少ない設計を心がけよう 例2 例2 Linkedln Sales Navigator スターター ※Tableau公式 引用元:https://www.tableau.com/ja-jp/products/dashboard-starters

    このサンプルの良い点 ・重要指標➟各詳細値がZ型の 導線に沿って配置されている ・分類ごとの色を全グラフで統一 ・1行で今日の実績~過去実績 まで確認できるレイアウト ・1画面に収まるサイズ感
  25. 25 ダッシュボード作成&運用で必要な5つの施策 1.5W1Hに基づいた設計をしよう 2.アクションに繋がる指標を可視化しよう 3.ユーザーへの負荷が少ない設計を心がけよう 4.数値に異常があれば最優先で対応しよう 5.ユーザーへの普及活動も欠かさずに

  26. 26 数値に異常があれば最優先で対応しよう 「数値の異常」とは? ・ダッシュボードで表示している数値が正しくない状態 - 例:本来「100」と出す所、ダブルカウントで「200」と表示 ・数値が間違っていると、ユーザーは一瞬で興味を失います - 特に、ダッシュボードやBIツールの社内展開期では、 「なんだこれ、使えん!」とユーザーから切り捨てられることも

    - 業務に根付いていたら、ユーザー側から連絡があるかもしれない しかし、すぐに対応しないと信頼はガタ落ちです
  27. 27 数値に異常があれば最優先で対応しよう 防止策1 どうやって「数値の異常」を防ぐ?~データフロー編~ ・BIツールの参照先のデータが作られるまでの、各種処理を行う際に データ異常がないかチェック処理を入れましょう(下図の赤矢印 ) ・「異常なデータがあったら処理停止&通知」が基本です データソース データレイク

    データウェアハウス BIツール , etc , etc , etc
  28. 28 数値に異常があれば最優先で対応しよう 防止策2 どうやって「数値の異常」を防ぐ?~BIツール編~ ・参照するテーブルは正しい値であっても、 BIツール上で定義したロジックが間違ってはいけません ・見るべきポイント - 集計方法は合っていますか?(合計、平均、etc) -

    計算ロジックを書いている場合、 そのロジックは正しいですか? (過去実績値があれば比較しましょう) Looker Tableau
  29. 29 ダッシュボード作成&運用で必要な5つの施策 1.5W1Hに基づいた設計をしよう 2.アクションに繋がる指標を可視化しよう 3.ユーザーへの負荷が少ない設計を心がけよう 4.数値に異常があれば最優先で対応しよう 5.ユーザーへの普及活動も欠かさずに

  30. 30 ユーザーへの普及活動も欠かさずに なぜ「ユーザーへの普及活動」が必要なのか? ・導入した人は「渾身のダッシュボード作ったぞ!」と思っていても、 ユーザーからすると「なにそれ?」で終わっていることが多いです 理想 現実 ツール導入者 一般ユーザー BIツール導入しました!

    ダッシュボードも作りました! BIツール!?ダッシュボード!? 気になる!使ってみよう!! 一般ユーザー BI…?また何か入れたのか、 まあ私には関係ないか… ツール導入者 BIツール導入しました! ダッシュボードも作りました!
  31. 31 ユーザーへの普及活動も欠かさずに 具体例 「普及活動」って何をすればいいの? ・「導入したぞ!」ということを関係者へ周知、説明会を実施 ・とにかくユーザーの目に触れさせる - 例:Slackで定期配信、オフィスにモニター設置し常時投影 ・ユーザーが作成した事例があれば、社内で共有して評価しましょう -

    「ダッシュボードとBIツール、役立つのか!」という意識付け ・ユーザーへの定期的なヒアリング - 活用できているか?データ基盤へのリクエストは?
  32. 32 アジェンダ 1.ダッシュボードが使われない問題と解決案 ・問題の概要 ・相樂の考える解決案 ・事例紹介 2.解決案に伴う5つの施策について ・5つの施策を紹介 3.まとめ

  33. 33 まとめ:ダッシュボードを使ってもらうには… ダッシュボードを 定期的に確認する 現状把握&分析して 施策を考える 考えた施策を実行する 「確認➟分析➟アクション➟確認…」 この循環が出来るようにダッシュボードを作成する

  34. 34 まとめ:ダッシュボード作成&運用に伴う5つの施策 1.5W1Hに基づいた設計をしよう 2.アクションに繋がる指標を可視化しよう 3.ユーザーへの負荷が少ない設計を心がけよう 4.数値に異常があれば最優先で対応しよう 5.ユーザーへの普及活動も欠かさずに

  35. 35 最後に ダッシュボードやBIツールの導入&展開、大変な業務です ・企業の文化、そして人の意識を変える必要があるので、大変です ・一方で、「Excel&PowerPoint時代から◦◦時間、工数が減った!」 「データに基づき根拠のあるアクションができるようになった!」 と、活用されることで大きなメリットを得ることも出来ます ・愚直な活動が多く辛い時もありますが、頑張っていきましょう! (私も、登壇やブログ、技術支援を通してサポートしていきます)

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