Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
2018.07.15 Kosen conference in Tokyo 2018
Search
さるびあ
July 15, 2018
Technology
1
1.4k
2018.07.15 Kosen conference in Tokyo 2018
さるびあ
July 15, 2018
Tweet
Share
Other Decks in Technology
See All in Technology
Oracle Audit Vault and Database Firewall 20 概要
oracle4engineer
PRO
3
1.7k
Welcome to the LLM Club
koic
0
190
Абьюзим random_bytes(). Фёдор Кулаков, разработчик Lamoda Tech
lamodatech
0
350
【TiDB GAME DAY 2025】Shadowverse: Worlds Beyond にみる TiDB 活用術
cygames
0
1.1k
AWS アーキテクチャ作図入門/aws-architecture-diagram-101
ma2shita
30
11k
AIのAIによるAIのための出力評価と改善
chocoyama
2
570
AIエージェント最前線! Amazon Bedrock、Amazon Q、そしてMCPを使いこなそう
minorun365
PRO
15
5.3k
フィンテック養成勉強会#54
finengine
0
180
Amazon ECS & AWS Fargate 運用アーキテクチャ2025 / Amazon ECS and AWS Fargate Ops Architecture 2025
iselegant
17
5.7k
製造業からパッケージ製品まで、あらゆる領域をカバー!生成AIを利用したテストシナリオ生成 / 20250627 Suguru Ishii
shift_evolve
PRO
1
140
rubygem開発で鍛える設計力
joker1007
2
220
【PHPカンファレンス 2025】PHPを愛するひとに伝えたい PHPとキャリアの話
tenshoku_draft
0
120
Featured
See All Featured
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
24
1.7k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
30
2.1k
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.1k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
367
26k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
160
23k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
229
22k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
181
53k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
331
22k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
29
9.5k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
194
16k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
231
18k
Transcript
農業×ITの現実と未来 〇〇×ITに必要な人材とは 五十嵐 優太(さるびあ) 2018/07/15 高専カンファレンス in 東京2018
農業×ITの現実と未来 さるびあ(五十嵐 優太) 株式会社ルートレック・ネットワークス 五十嵐 優太(さるびあ:@salvia_aka_meme) 生年月日:1990/12/31 出身: 北海道釧路生まれ 北海道釧路育ち
サンマとイワシはだいたい友達 出身校: 釧路工業高等専門学校 電子情報システム工学専攻 現在: 株式会社ルートレック・ネットワークス 製品技術部 自称 農業系エンジニア 施設栽培向け自動供給装置(水やり装置)ゼロアグリ • 技術サポート • 製品製造 • 新規事業, 協業立案 • ウェブ管理画面 仕様立案 などなど 弊社は、経産省が発表したス タートアップ支援プログラムの 特待生(J-Startup企業)に選出 されています ( ˘ω˘)スヤァ
ちょっとした生い立ち ‐2‐ 釧路高専 電子情報システム 工学専攻 某メーカー系SIer 金融系NW SE、PM 某植物工場 グローワー
株式会社 ルートレック・ ネットワークス
高専カンファレンスとの関わり ‐3‐ 2012/11/17-18 062 高専カンファレンス in 釧路 発起人 【参加履歴】 048
高専カンファレンスin旭川 077 高専カンファレンス in 釧路2 100 高専カンファレンス100 in 東京
発言は個人の責任で、所属する組織を代表するものではございません。 また、あくまで一個人の感想・考えですので、誤りなどあるかもしれません。 その場合にはご指摘いただきすぐに修正・訂正いたします。 今回の発表は皆さんで農業×IT、◦◦×ITの人材について 考えていけたらと思います。 ‐4‐ ご了承ください。
開催にご尽力いただきました ・高専カンファレンス in 東京 2018 実行委員会 ・高専カンファレンス事務局 ・参加者の皆様 ・その他多くの高専カンファレンス活動を支援してくださっている皆様 誠に感謝を申し上げます。
今回このような発表の場に立つことができて、とても光栄です。 ‐5‐ 謝辞
アジェンダ ‐6‐ 1. 今回の開催テーマと農業(◦◦)×ITの人材像 2. 日本の農業の現状 3. 農業×ITの現在 4. 農業×ITの未来
5. 農業×IT、〇〇×ITに必要な人材とは 6. おわりに
1.今回の開催テーマと農業(◦◦)×ITの人材像(1) ‐7‐ 多様化する技術との巡りあい Say hello to dynamic technologies 今回の開催テーマ 農業
IT × まさに多様化する技術の分野
1.今回の開催テーマと農業(◦◦)×ITの人材像(2) ‐8‐ 農業 IT × 医療 IT × 教育 IT
× … 実際の現場(農業であれば圃場)とサービス開発の現場をつなぐ エンジニアがもっと増えると幸せ!!
2. 日本の農業の現状(1) ‐9‐ みなさんがご存知の「農業」の問題を 教えてください。
2. 日本の農業の現状(2) ‐10‐ 出典:総務省 人口増減率の推移 H28.10.1現在 ✓ 担い手不足 ✓ 栽培技術承継
✓ 遊休農地の拡大 人口:1億2659万人(2018年1月1日現在)※出展:総務省 2050年には9900万人まで減少※出展:国際連合 日本の人口は 今後30年間で22%減少(予測)
2. 日本の農業の現状(3) ‐11‐ 65.2 65.4 65.6 65.8 66 66.2 66.4
66.6 66.8 67 0 50 100 150 200 250 300 平成22年 平成27年 平成28年 平成29年 農業就業人口 平均年齢 資料:農林業センサス、農業構造動態調査 (農林水産省統計部) 農業就業人口と平均年齢 ・地域により課題は異なり標準化が困難 ・農業のICT利活用が遅れている 熊本県 八代 茨城県 鉾田 岩手県 陸前高田 福島県 会津坂下 日本の農業課題 規模 拡大 品質 向上 新規 就農 雇用 促進 (万人) (年齢) 農業就農人口は過去10年間 で30%、100万人減少
3. 農業×ITの現在(1) ‐12‐ みなさんがご存知の「農業×IT」の サービス、アグリテック企業の名前を 教えてください。
3. 農業×ITの現在(2) ‐13‐ EC • 有機野菜の自然食品などのネットスーパー(食材宅配サービス)など 農業クラウドサービス •
統合環境制御装置(温度・湿度など) • 家畜の活動情報の収集・管理・分析 • かん水制御装置(土壌環境に合わせた給液) など その他 • ロボットトラクター、ドローン など 参考:[1]アグテック(Agtech)関連事業に挑戦している企業まとめ(2018年7月13日更新), https://www.jobweb.jp/post/a-118962, (参照:2018-07-14)
4. 農業×ITの未来(1) ‐14‐ • 農業就農人口は過去 10年間で30%、100 万人減少 • 担い手不足 •
栽培技術承継 • 遊休農地の拡大 • IT の多様化 • IT の特長 • データの蓄積 • 計算、分析 • 予測 • リソースを増やすこ とが得意(人に成り 代わる) 農業の現状 ITの利活用 農業の未来 • 栽培ノウハウの蓄積、 伝承が容易に(誰でも 高品質・高収量が当 たり前に) • 土地、水、時間を有 効活用し必要なとき に必要な食物を生産 • 農業のイメージが変 わる
4. 農業×ITの未来(2) ‐15‐ 例1. 供給(水やり)の時間、量を 可能な限り標準化 【今までは】 ◦時と◦時に××Lくらいの水をあげる。 今までも問題がなかったが、本当に正しいの
かわからない。 【これからは】 土壌センサーにより土壌の水分量を把握。 様々なパラメータと合わせて分析し、 適時に適量の水をあげる。 基本的にどの作物でも上記方法で実践。 もう既に実践し拡がり始めていること
4. 農業×ITの未来(3) ‐16‐ 例2. 供給(水やり)の自動化・リモート化 【今までは】 ◦時と◦時に水をあげなければならない、 現地に行ってバルブを 開けなければー。
【これからは】 潅水装置から適時に適量の水を 自動的にあげる。空いた時間を他の作業や 営業する時間、経営計画の時間に! もちろんリモートで潅水の状況を把握可! もう既に実践し拡がり始めていること
• 自分たちはこういうサービスを したい! • 生産者はこれを使えば絶対に便 利になる • 「学問としての農業」と「現場 の農業」のギャップ •
ITとしてはこの技術が流行って いるから… • IT?本当に大丈夫? • よくわからんもんに任せてられ ん! • 今までのやり方を変えて失敗し たらどうするんだ? • そもそもスマホとかもよく使え ないし、難しいなら別にいらな い 5. 農業×IT、〇〇×ITに必要な人材とは(1) ‐17‐ 農業×IT 必要な人材とは…(あくまで私個人の意見です) 実際の生産者の圃場とサービス開発の現場をつなぐエンジニア 農業 IT 思 っ て た よ り た か い か べ
5. 農業×IT、〇〇×ITに必要な人材とは ‐18‐ 農業×IT 必要な人材とは…(あくまで私個人の意見です) 実際の生産者の圃場とサービス開発の現場をつなぐエンジニア IT 思 っ
て た よ り た か い か べ 農業 • 「農業、生産者」のやり方を 尊敬する心 • 「農業」の仕組みの理解、知識 • ユーザにサービスを最大限活用 してもらうための伝達力 • 現場の本当のニーズは何か 掘り出すことができる力 etc… • 「開発者」への理解 • 利用技術に関する知識と理解 • 「生産者」の要望を「開発者」 に伝えるための落とし込み • 「要望」と「開発」の落とし所 の調整(本当にその機能は必要 かの精査など) etc…
5. 農業×IT、〇〇×ITに必要な人材とは(2) ‐19‐ 〇〇×IT 必要な人材とは…(あくまで私個人の意見です) 実際の現場とサービス開発の現場をつなぐエンジニア 農業 IT 医療
IT 教育 IT … 高低あれど、壁はあるはず…
6. おわりに(1) ‐20‐ 農業 IT × 医療 IT × 教育
IT × … 実際の現場(農業であれば圃場)とサービス開発の現場をつなぐ エンジニアがもっと増えると幸せ!!
6. おわりに(2) ‐21‐ 製品技術職を募集しております(2018/7時点)
‐22‐ ありがとうございました!!