Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
DB調査をしやすくするためのログ設計
Search
Satoshi Kaneyasu
May 24, 2024
Programming
6
680
DB調査をしやすくするためのログ設計
[第34回 中国地方DB勉強会 in 広島](
https://dbstudychugoku.connpass.com/event/316403/)での発表資料です
。
Satoshi Kaneyasu
May 24, 2024
Tweet
Share
More Decks by Satoshi Kaneyasu
See All by Satoshi Kaneyasu
AWS re:Invent 2024個人的まとめ
satoshi256kbyte
0
10
今年一番支援させていただいたのは認証系サービスでした
satoshi256kbyte
1
260
おもにクラウドの話してます#4 OPスライド
satoshi256kbyte
0
46
AWS認定資格を勉強した先に何があったか
satoshi256kbyte
2
220
Amazon Aurora Serverless v2のアプデと、Amazon Aurora PostgreSQL Limitless DatabaseのGAについて
satoshi256kbyte
0
130
GitHub Actionsのキャッシュと手を挙げることの大切さとそれに必要なこと
satoshi256kbyte
5
450
Amazon Neptuneで始めてみるグラフDB-OpenSearchによるグラフの全文検索-
satoshi256kbyte
4
450
【5分LT】フロントエンドとバックエンドを繋ぐ認証サービス Amazon Cognito
satoshi256kbyte
2
94
AWS認定資格を受験するにあたり、気づいたこと・実践していたことのまとめ
satoshi256kbyte
2
190
Other Decks in Programming
See All in Programming
Zoneless Testing
rainerhahnekamp
0
120
htmxって知っていますか?次世代のHTML
hiro_ghap1
0
350
PHPUnitしか使ってこなかった 一般PHPerがPestに乗り換えた実録
mashirou1234
0
340
Spatial Rendering for Apple Vision Pro
warrenm
0
160
PSR-15 はあなたのための ものではない? - phpcon2024
myamagishi
0
180
php-conference-japan-2024
tasuku43
0
360
週次リリースを実現するための グローバルアプリ開発
tera_ny
1
110
rails stats で紐解く ANDPAD のイマを支える技術たち
andpad
1
300
KMP와 kotlinx.rpc로 서버와 클라이언트 동기화
kwakeuijin
0
200
Amazon S3 NYJavaSIG 2024-12-12
sullis
0
110
EC2からECSへ 念願のコンテナ移行と巨大レガシーPHPアプリケーションの再構築
sumiyae
2
450
責務を分離するための例外設計 - PHPカンファレンス 2024
kajitack
8
2k
Featured
See All Featured
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
28
2.1k
Facilitating Awesome Meetings
lara
50
6.1k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
521
39k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
159
15k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1366
200k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
157
23k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
66
11k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
335
57k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
182
21k
Speed Design
sergeychernyshev
25
680
The Invisible Side of Design
smashingmag
298
50k
Transcript
DB調査をしやすくするための ログ設計 〜バックエンド編〜 2024.05.25 SATOSHI KANEYASU
⾃⼰紹介 ⽒名︓兼安 聡 所属︓株式会社サーバーワークス 在住︓広島(フルリモート) 担当︓DevOps、プロジェクトマネージャー 資格︓ 最近よく触るDB: Amazon DynamoDB、Amazon
Timestream、Amazon Neptune など
•最近、ベテラン–若⼿というチームをよく組みます • 中間層いません •ログ設計について、議論が必要だと思っていませんで したが、必要性を感じたので今回この話題を挙げてみ ました はじめに
•⼩中規模のWEBシステムのバックエンド •⼩⼈数、DBA1名、アプリエンジニア若⼲名 本発表のターゲット
調査の始まり • データ不整合 • レスポンス遅延 なら ユーザーからの連絡 • 負荷上昇 なら
監視機構からの通知
次のステップ 連絡の後は バックエンドのログ へ • グラフ • Performance Insights (分析機能)
を⾒てからバックエ ンドのログへ
⼩中規模だとDBの情報は活⽤しづらい ⼩中規模だと、 DBサーバーの情報は、 スキル・環境の制約に より活⽤しきれない ことが多い 馴染みが深く 制約も⽐較的ゆるい こちらの情報を充実 化した⽅が効果が⾼
い
バックエンドのログで意識すること • ログレベルを使い分ける • 更新・削除件数やトランザクションはINFOで出⼒する • SQLはDEBUGで出⼒する(またはファイルを分ける) • SQLは完成系で出⼒する •
バインド変数「︖」があるまま出⼒しない • SQLの実⾏時間を出⼒する • ログフォーマットにログインIDを含める • ログフォーマットにセッションIDやリクエストIDを含める
ログレベルを使い分ける • データの更新・削除件数を⾒て成功・失敗を判断 • パッと⾒でわからなければ⼀旦ログレベルをDEBUGにして 再現待ちにする • 正直なところ時間稼ぎの側⾯はある • トランザクションは(迷うところだが)DEBUG
SQLは完成系で出⼒する • 調査のためにバインド変数を置換するのは⾟すぎる • 抽出したSQLでデータ抽出したりEXPLAINに繋げたい • 「⼀⼿間かかる」と思われると作業を引き受けてくれる⼈が いなくなる <余談> •
ORMを使ってれば基本SQLは⼀⾏になるはずなので、SQLに 改⾏があるとベタ書きしてる︖とヒアリングするかも
ログフォーマットにIDを含める • ID=ログインID・セッションID・リクエストIDなど • IDでGrepすることで、特定ユーザーの操作や1アクション分 の操作を特定することができる • DBのグラフで時間帯特定 →バックエンドのログを⾒る →Grepして⼀連の操作を追う
→ApacheやLBのログと付き合わせて更に特定
Performance Insightsはサポートへの 問い合わせに有⽤ • Amazon RDS Performance InsightsはAmazon RDSに備 わっている分析機能
• だいぶ有効な機能だと思う • AWSサポートに問い合わせる場合、 Performance Insights の情報を⾒せてほしいと⾔われることがある • Performance Insightsは無料だと7⽇分しか保存できない これだとサポートの⽅とのやり取り中に消失してしまうの で、有料を使うのがオススメ
まとめ • ⼩中規模システムのDBだとバックエンドのログが⼤事 • ログに⼀⼿間かかると調査をしてもらえない →技術継承の⾯でもよろしくない • 本資料の内容を意識してなかった⼈は試してみてください
ありがとうございました