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AIコーディングエージェント全社導入とセキュリティ対策

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July 23, 2025

 AIコーディングエージェント全社導入とセキュリティ対策

「それは、本当に安全なんですか?」 セキュリティ専門家が「GitHub Copilot」の全社一斉導入時に考えたあれこれ
https://logmi.jp/main/technology/329510

How we built our multi-agent research system
https://www.anthropic.com/engineering/built-multi-agent-research-system

Coding Agent の動作原理を解明するために何を学ぶと良いのだろうか?
https://developers.freee.co.jp/entry/coding-agent-mechanism

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July 23, 2025
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Transcript

  1.   4 freee開発組織での AIツール利用状況 MCP 2025年4月から継続的に追加中 • Confluence • GitHub

    • Slack • Playwright • Terraform • 社内ライブラリ系 ◦ UIライブラリ(vibes) ◦ 脆弱性診断 ◦ ……
  2.   8 AIの急速な技術進歩に対応した安全性確保と技術革新の両立 AI特区制度 / AI駆動開発チームの発足 AI特区での
 AIツールの評価 
 ガイドライン

    
 策定と基盤構築 
 専門チームによる 
 全社展開&運用
 安全な環境、限られたメン バーによるスピーディーな検 証サイクル
 特区で得られた知見を形式 知&基盤化。全社展開のた めのセキュリティ対策
 AI駆動開発チームによるス ピーディーな展開と
 継続的な評価

  3. 12 GitHub Copilot時代から存在するリスクだが、vibe codingを始めとして 非エンジニアでもコーディングできてしまう時代にも、従来通りの適切な開 発サイクルを守る重要性が高まっています ✓ コードレビューを行う ✓ SASTによる検知

    / ホワイトボックスな脆弱性診断 参考:「それは、本当に安全なんですか?」セキュリティ専門家が 「GitHub Copilot」の全社一斉導入時に考えたあれこれ https://logmi.jp/main/technology/329510 リスク: 脆弱なコードが埋め込まれる GitHub Copilot導入時のスライド 
 logmiみてね

  4. 18 LiteLLMをベースにしたOpenAI API Compatibleプロキシをセルフホスト ✓ OpenAI CodexでClaudeモデルが利用できる ✓ 誰がどのようなリクエストをしたのかログで後から追える ✓

    ツールごとにトークン見積もりするなどが不要に Pickup: LLM向けプロキシサーバー よく使われる Coding Agentや
 週次の推移などを可視化 

  5. 25 Coding Agentにシェル権限を渡さない、全てapprove必須にすると、 Shadow AI ITの増加、競争力の低下( Dev EXの低下)を引き起こす AI AgentにとってのDev

    EXも低下して生産性が上がらないとなると、 「我々の組織ではAIは不向き」という投資判断を引き起こす原因になってしまう 〇〇を禁止するという判断がセキュリティリスクになるからこそ、 AI Agentを効果的に扱うためには何の権限を与える必要があるのかという視点 を起点にガードレールを整備すること が重要である リスク: 我々がAIを使えない環境にしてしまう