Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
組織戦略と GraphQL、Hasura
Search
Yudai Shinnoki
April 21, 2021
Programming
2
4.6k
組織戦略と GraphQL、Hasura
Yudai Shinnoki
April 21, 2021
Tweet
Share
More Decks by Yudai Shinnoki
See All by Yudai Shinnoki
AWS “““触って””” みた
shinnoki
0
96
体に馴染む開発環境 ~ghqはいいぞ~
shinnoki
0
1.6k
Hasura とは何者か メリット・デメリット
shinnoki
10
2.8k
TypeScript と React Hooks と GraphQL のステキな関係性
shinnoki
2
460
リリース前に知りたいネイティブのあれこれ
shinnoki
0
1.4k
外部委託の立場から半ば強引にLaravelを導入した話
shinnoki
0
670
Other Decks in Programming
See All in Programming
技術選定を未来に繋いで活用していく
sakito
3
110
AIコーディングワークフローの試行 〜AIエージェント×ワークフローでの自動化を目指して〜
rkaga
2
3.5k
Building a macOS screen saver with Kotlin (Android Makers 2025)
zsmb
1
140
Chrome Extension Techniques from Hell
moznion
1
160
英語 × の私が、生成AIの力を借りて、OSSに初コントリビュートした話
personabb
0
190
[NG India] Event-Based State Management with NgRx SignalStore
markostanimirovic
1
110
アプリを起動せずにアプリを開発して品質と生産性を上げる
ishkawa
0
2.6k
CRE Meetup!ユーザー信頼性を支えるエンジニアリング実践例の発表資料です
tmnb
0
630
AWSで雰囲気でつくる! VRChatの写真変換ピタゴラスイッチ
anatofuz
0
150
生成AIを使ったQAアプリケーションの作成 - ハンズオン補足資料
oracle4engineer
PRO
3
200
リストビュー画面UX改善の振り返り
splcywolf
0
130
php-fpm がリクエスト処理する仕組みを追う / Tracing-How-php-fpm-Handles-Requests
shin1x1
5
2.9k
Featured
See All Featured
Optimizing for Happiness
mojombo
377
70k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
42
7.4k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
36
3.2k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
462
33k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
133
9.2k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
47
2.5k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
666
120k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
29
9.4k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
63
7.7k
Code Review Best Practice
trishagee
67
18k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
227
22k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
273
40k
Transcript
組織戦略と GraphQL、Hasura 2021/04/21 iCARE Dev Meetup #20 shinnoki (@konoki_nannoki)
今日話すこと - スタートアップで1年間GraphQL、Hasuraを採用してみてわかったこと - CTOという立場でやっているのでちょっとメタな視点から話してみます - ...準備してみたらGraphQL成分少なかったので補うためにデモします
- しんのき (Yudai Shinnoki) - https://twitter.com/konoki_nannoki - https://github.com/shinnoki - WASD
Inc. CTO - React / React Native / GraphQL / Hasura - GraphQL Asia 2021 でスピーカーやりました 自己紹介
会社紹介 店舗接客のオペレーションを効率化 売り上げアップ・人件費を削減 https://digichime.com
技術スタック React React Native Learn once, write anywhere GraphQL TypeScript
Hasura GraphQL Engine Generate types from GraphQL schema Generate GraphQL API from PostgreSQL tables
システム構成図
Hasura概要 - Hasura Inc. が作っている Hasura GraphQL Engine というツール -
PostgreSQL テーブルから CRUD の GraphQL API を自動生成してくれる - 使い勝手はAppSync、Firestoreなどに近い https://speakerdeck.com/shinnoki/hasura-tohahe-zhe-ka-meritutodemerituto user テーブル query { user } mutation { insert_user update_user delete_user } subscription { user }
Hasuraの便利な機能 - リッチなダッシュボード - JWTベースの認証、認可 - リアルタイム通信(GraphQL Subscription) - Serverless
Functionを使ったビジネスロジック(Hasura Actions) - GraphQLクエリのホワイトリスト(Allow List)
Hasura + GraphQL Codegen - Hasura と GraphQL Codegen を組み合わせて
TypeScript コードまで生成 - 自分で書くコードが少ない → バグを生む可能性が少ない - デモします - 補完がきく、テーブルを消すと Codegenがコケる
スタートアップのジレンマ - とにかくスピード! - 作る → 触ってもらう → 改善 の繰り返し
- プロトタイプでもいいが、動くものはもっといい - テックリードがガガッと作ることも
スタートアップのジレンマ - とにかくスピード! - 作る → 触ってもらう → 改善 の繰り返し
- プロトタイプでもいいが、動くものはもっといい - テックリードがガガッと作ることも - テックリードがボトルネックになる - 運用やセキュリティ診断などに時間を取られる - 採用しようにも結局はテックリードの時間が取られる - 日々共有が行われる仕組みが重要(スクラム、ペアプロ、コードレビュー) 数カ月後...
「ソフトウェアの構造は開発組織の構造を反映する」 コンウェイの法則
「ソフトウェアの構造は開発組織の構造を反映する」 コンウェイの法則 - 組織をスケールさせるにはマイクロサービス化が有用 - GraphQLスキーマを共有することでチーム間のやりとりがスムーズに - 逆にモノリスな構成にすることで密なコミュニケーションを 取る戦略は初期のスタートアップにおいては有用 -
そのために Rails などの Web フレームワークがとても良い - ネイティブアプリやリッチな SPA を作るのがスコープに入っていれば、 最初からフロントエンドの作りやすさを前提に技術選定したほうがよい
- 専門領域が分かる人が1人だと、そもそもペアプロやレビューができない - React、React Native、Hasuraの学習コストであれば全員が触れる - 学習コストは低ければ低いほどよい - AppSync や
Firestore などでもよい - No Code ツールが成熟すればそっちのほうが理想 React + Hasura Frontend Backend iOS Android 全員がフルスタックエンジニア React + Hasura React + Hasura React + Hasura
国内事例 https://note.com/dinii/n/n9be778bd7da3 (2020/09/20)
- ピンポイントでGraphQL経験者を採用するのは難しい - 経験がないと、まず最初にスキーマ設計について 勉強しなければいけないのがハードルが高い 採用、教育、キャリア
- ピンポイントでGraphQL経験者を採用するのは難しい - 経験がないと、まず最初にスキーマ設計について 勉強しなければいけないのがハードルが高い - バックエンドエンジニアがRDB設計のノウハウを活かし活躍できる - フロントエンドエンジニアもRDBの設計を学ぶことができる 採用、教育、キャリアの観点
Hasuraを使うと
- 自動生成のAPIで本当に使えるの? - 複雑になってくると辛いこともあるけど大体の場合これで十分 - 枯れてない技術を使って大丈夫? - DBとGraphQLスキーマがあれば、バックエンドは再実装も不可能じゃない - どんな技術も辛くなったら
- Hasuraやめる場合はまたどこかで情報発信していきます - 情報が少ない - がんばる Hasura Q&A
- 立ち上げ期のスタートアップと GraphQL の親和性は高い - 特に立ち上げ期は Hasura がオススメ! - ただしドキュメントを読んで頑張ることは必要
- やっていきましょう 💪 まとめ
この発表に興味を持たれたらご連絡ください!